こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
秋の旬野菜と言えば「カボチャ」がそのひとつ。
ホクホクとした食感と甘さが魅力のカボチャは栄養価の高い緑黄色野菜です。
β‐カロテンが豊富で、お肌や粘膜を健やかに保ち、
風邪をひきにくい身体づくりをサポートしてくれます。
また、抗酸化力の高いビタミンEやビタミンC、
腸の調子を整えることで知られる食物繊維も豊富に含み、
旬の時期にはぜひたくさん摂りたい食材のひとつです。
β‐カロテンやビタミンEは脂溶性のため、
油と一緒に調理すると吸収率が上がります。
オリーブオイルやバター、チーズなどと合わせたレシピにすると
おいしさも栄養価もUPするのでおすすめです。
ポタージュにしてオリーブオイルを回しかけたり、
バターソテーにしたり、薄切りにしてチーズをかけてオーブンで焼いたり。
シンプルな調理でもカボチャ自体の素材の味が強いので
少ない調味料でぐっとおいしくなるのも魅力です。
旬をぜひお楽しみください。
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こんにちは!野菜ソムリエの知久です。
先日、豊洲のフルーツ専門仲卸さんの軒先を眺めていたら、
店員さんから「食べたことなかったら、これがおススメだよ!」と
渡されたフルーツが「シナノパール」というプラムでした。
プラムの旬は6月から8月頃。
大石早生からスタートしていくつかの品種がリレーしますが、
10月に見かけるのは珍しく、
他のプラムより大玉で、一番心を惹かれたのはその色合いでした。
クリーム色とピンクの中間くらいの淡い色合いがとても可愛らしく、
まさに小ぶりな桃といった大きさや色合い。
実際に食べてみると、サクサクとした食感はプラムそのものでありながら、
上品な甘みと優しい酸味は、白桃に近い味わいでした。
桃もプラムも終わってしまうこの時期に食べられるのは特別感があってうれしいですね。
名前から推察できる通り、長野県のオリジナル品種で、
まだ収量も少なくお値段も高めですが、
みかけたらぜひお試しくださいね。
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こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
2025年10月8日は二十四節気のひとつ、「寒露(かんろ)」にあたります。
草木に冷たい露が降りる時期という意味で、
この時期になると朝晩がぐっと冷え込むようになります。
実りの秋の収穫も盛りになる頃で、暑すぎず寒すぎず気候もよく、
身体を動かすのにもぴったりの季節。
「よく食べてよく遊ぶ」を実践するのに最適の気候と言えます。
新米をはじめ、イモ、クリ、カボチャ、マツタケやシイタケなど
様々な秋の味覚が旬をむかえます。
ナシやカキ、イチジクやブドウなどの果物もおいしい季節。
サンマやサケも脂がのっておいしくなる時期です。
今年は全国で10月でも25度を超える暑い日が多くなりそうですが、
それでも随分涼しくなって過ごしやすい日が増えてきました。
そうなってくると俄然わいてくる食欲。
毎日何を食べようかと嬉しい迷いが生まれてしまいますね。
実りの秋、ぜひおいしい食材をたっぷり満喫してください。
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こんにちは!野菜ソムリエの知久です。
店頭で見慣れている黄色ではなく、緑色のレモンを見かけたことはありますか?
これは国産のレモンで産地は愛媛や広島・和歌山などが主ですが、
黄色くなってから出荷されることが多いので、
緑色の状態では楽しめるのは11月から12月とごくわずかな期間だけ!
逆に青レモンとして出荷する方が多いのは高知県です。
こちらは7月頃から初秋までと比較的長い間楽しめます。
グリーンレモンとも呼ばれますが、品種は黄色いレモンと一緒です。
一番の特徴は、強い香りです。
カットしたときの香りの立ち方が強く、
部屋いっぱいに爽やかな香りが広がります。
皮を削ってスイーツやお料理に使うのもよいですが、
簡単にたのしむには輪切りやくし形にカットして冷凍しておき、
朝のレモン水として楽しむのもおススメです。
果汁を搾った後の皮ごとコップに入れ、炭酸水をつぎ足せばしばらく香りを楽しめますよ。
是非お試しくださいね。
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こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
10月1日は食物せんいの日。
日付を「1001」と見立て、「せんい(ち)」と読む語呂合わせから制定されました。
近年、食物繊維不足が指摘されていて、
その重要性を見直すためにもぜひ意識して食物繊維を多く含む食品を摂取したいものです。
中でも今注目されているのが「発酵性食物繊維」。
腸に届いて発酵し、腸内の善玉菌のエサとなる食物繊維のことを指します。
多くの水溶性食物繊維やレジスタントスターチ(難消化性デンプン)がこれにあたり、
腸内環境を整えるためには必要不可欠な存在です。
発酵性食物繊維は、穀類(オーツ麦、玄米、大麦、全粒小麦など)や豆類(大豆、小豆、ひよこ豆など)、
海藻類(昆布、わかめ、もずくなど)、果物類(キウイフルーツ、アボカド、みかんなど)、
イモ類(ジャガイモ、サツマイモ、サトイモなど)といった食材に多く含まれています。
毎日の食事に発酵性食物繊維を加えて健やかな腸を目指しましょう。
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こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
今回は、食欲の秋におすすめの塩みかんレシピをご紹介します。
「塩みかん香る鮭の包み焼き」
【材料】(2人分)
鮭(2切れ) 200g
タマネギ 1/2個
お好きなキノコ 30g
塩みかん(完熟みかん) 小さじ2
酒 大さじ2
有塩バター 20g
しょうゆ 小さじ2
【作り方】
1.タマネギは薄切り、キノコは石づきを落として食べやすい大きさにしておく。
2.鮭の両面に塩みかん(完熟みかん)をぬり広げる。(1切れにつき小さじ1)
3.アルミホイルにタマネギ、鮭、キノコ、バター(1切れにつき10g)の順で乗せ、酒(1切れにつき大さじ1)を回しかけて包む。
4.フライパンに1㎝程の水を注ぎ、3を入れて中火にかけ、15分程度蒸し焼きにする。
5.皿に盛り付け、しょうゆをかける。
鮭の下味の塩を塩みかんにすることでカンキツ香る風味豊かな一品に。
お好みでサツマイモやレンコン、トマトなど野菜を追加するのもおすすめです。
試してみてくださいね。
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こんにちは!野菜ソムリエの知久です。
女性人気も高いアボカド。
メキシコなど南米産が多いですが、
先日オーストラリア産のアボカドに出会って食べてみたら、
大玉でスッキリとした味わいでおいしかったです!
今日はそんなアボカドと塩みかんを使った
オープンサンドをご紹介したいと思います。
【材料】1人分
・アボカド‥1/2個
・スライスパン‥1枚
・卵‥1個
・玉ねぎのみじん切り‥大さじ2
・ビネガー‥大さじ1
・塩みかん(青)‥小さじ1
・黒胡椒‥少々
・ガーリックパウダー‥少々
【作り方】
①アボカドは皮をむいて薄くスライスする。卵は半熟の目玉焼きにする。パンはトースターで焼く。
②その他の調味料と玉ねぎのみじん切りを混ぜ合わせておく。
③パンに①のアボカドと目玉焼きを乗せ、上から②をかけて完成。
青みかんの爽やかな香りとビネガーの酸味に、
玉ねぎのシャキシャキ食感がクセになる朝食にピッタリなオープンサンドです。
お試しくださいね。
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こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
9月も中旬に入り、様々な果物が出回っています。
中でもブドウは秋の人気フルーツのひとつ。
現在、やはりシャインマスカットが一強と言えますが、
新品種が続々と開発されていて、
次世代のエースと呼ばれる新しい品種も生まれています。
大注目のニュールーキーは「サニードルチェ」と「シャインマスカット」を
掛け合わせた山梨県オリジナル品種の「サンシャインレッド」。
皮ごと食べられる赤系のブドウで、
際立つ甘さと口の中に広がる華やかな香りが魅力です。
ハリのある大粒の果実はまるで宝石のよう。
しかも、生産者も唸るほどの食味の良さで、
その美味しさを評価され、早くも賞を受賞しています。
ポストシャインマスカットの呼び声も高い新品種です。
まだまだ希少で出荷数も少ないですが、
今後生産量もどんどん増えていくと予想されています。
「サンシャインレッド」が店頭で気軽に買える日が待ち遠しいですね。
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こんにちは!野菜ソムリエの知久です。
先週は埼玉のブランド梨をご紹介しましたが、
今回は茨城のブランド梨「恵水」をご紹介したいと思います。
茨城県のホームページによると、
「新雪」と「筑水」という品種をかけあわせて、
約4300個体の中から選りすぐり、誕生したのが恵水という梨だとか。
その中でも、重さが1㎏以上で、糖度が14度以上、
さらには外観が優れているものは幻の恵水と呼ばれています。
つい先日、恵水の産地・千代田の町長が、
首相官邸を表敬訪問したことでも一躍有名になりましたね。
地元茨城の梨ということで、ありがたいことに食べる機会に恵まれました。
食感は、完熟前のラフランスのような、
少しザラっとした感じで食べ応え十分。
とにかく甘いです!
甘さも和梨という
より西洋梨のような強くコクのある甘みでした。
酸味がないので、豊水より幸水が好みの方におススメです。
9月下旬まで出回るので、みかけたら是非お試しくださいね!
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こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
まだまだ暑いですが、とはいえ9月は季節の変わり目。
今回は晩夏から初秋にかけておいしい食材をご紹介します。
まずは夏野菜としてメジャーですが、秋もおいしい「ナス」。
秋物は実がしまっており、種が少ないのが特徴です。
量産型の夏のナスに比べて秋ナスは品質が上がり、おいしいものが多いです。
煮びたしや焼きナスなどじっくり火を入れる料理は秋ナスの甘さが際立ち、特におすすめです。
そして、9月ごろからおいしくなる野菜・果物はまだまだあります。
カボチャやサトイモ、レンコンなどの根菜類、
栗や銀杏などの木の実、ブドウや梨、イチジクなどの果物も。
マツタケなども出回り、食欲の秋、旬の食材が豊富でお料理も楽しくなりますね。
また、生の落花生もこの時期旬をむかえますが、
この時期にしか食べられない茹で落花生や落花生の炊き込みご飯は逃さず食べたいところ。
ぜひ秋の味覚を目一杯楽しんでくださいね。
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