みかんでもっと笑顔になる 「うすいえんどうとグリーンピース」
野菜ソムリエ 小宅祐子さん vol.239
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こんにちは。野菜ソムリエの小宅祐子です。
今回は旬のマメ科野菜の一つ、「うすいえんどう」と「グリーンピース」をご紹介します。この二つは兄弟のようにとても似ていますが、食べ比べるとそれぞれに個性があり、大変興味深いです。
どちらもさやを取って中の未成熟の豆を食べる「実エンドウ」。うすいえんどうは主に関西でよく食べられる豆でグリーンピースと比べて皮が薄く青みも強くないので上品な味わい。繊細な甘みがあり、ホクホクとした食感です。一方、グリーンピースは甘みと青みが強く、皮は厚みがあります。生豆は缶詰のものとは別格の味わいです。
おすすめの茹で方は塩を振ってしばらく置いた豆を熱湯に入れて4~5分茹で、火からおろしてそのまま冷まします。こうすることで豆にしわが寄るのを防ぐことができます。豆ごはんも昆布と酒と塩を入れて炊いたお米に後からこの豆を混ぜると美しく仕上がります。ぜひ旬の実エンドウで試してみてくださいね。
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野菜がもっと好きになる 「山うどは好きですか?前編」
野菜ソムリエ 知久幸子さん vol.238
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こんにちは!野菜ソムリエの知久です♪
真夏のような日差しが照りつけるものの、湿気がなくて過ごしやすい日が続いていますね!
そんな中、山うどのPR販売に行って来ました。うどが最も出回る時期は3月なのですが、ゴールウィークまで雪が残る長野県飯山市では、5月がシーズンなのだとか。“山うど”と言っても、一般的に売られているものは野生種でなく、土をかぶせて軟白栽培したものに太陽を当てて緑化させた“栽培もの”です。
売り場に立っていると、「大好きなの!緑色の部分は天ぷらに。白い部分は皮をむいて甘酢漬けに。皮はキンピラにして食べるの!」と、声をかけてくれるお客様の多いこと!独特な香りとほろ苦さに好みが分かれるところですが、想像以上に好きな人が多いことに気づきました。
次週は、試食でもお客様に大好評だったレシピをご紹介したいと思います。皮むき・アク抜き不要の簡単レシピなので、ぜひお試しください。お楽しみに!
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みかんでもっと笑顔になる 「スナップエンドウの春巻き 塩みかんチリソース」
野菜ソムリエ 小宅祐子さん vol.238
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こんにちは。野菜ソムリエの小宅祐子です。
エンドウ、ソラマメ、インゲンとマメ科野菜が旬の季節ですね。今日はそんなマメ科野菜と塩みかんのレシピをご紹介します。
「スナップエンドウの春巻き 塩みかんチリソース」
【材料】(2人分)
スナップエンドウ 4個
桜えび 少々
ピザ用チーズ 10g
春巻きの皮 4枚
〇塩みかん(青) 小さじ1/2
〇酢 小さじ1
〇醤油 少々
〇一味唐辛子 少々
【作り方】
1.スナップエンドウはさっと茹でて冷ます。
2.1のスナップエンドウと桜えび、チーズを春巻きの皮で巻く。
3.2を少量の油(分量外)で揚げ焼きする。
4.〇の材料を合わせてソースを作る。
スナップエンドウは食感が残るように茹で時間は短めに。パリパリの春巻きとポリっとしたスナップの歯ごたえ、コントラストが楽しめます。そしてソースは塩みかんに一味唐辛子を混ぜてピリ辛でさわやかに仕上げました。揚げ物との相性もぴったりで、普通の春巻きにもおすすめです。よければ試してみてくださいね。
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野菜がもっと好きになる 「好きなタイミングで収穫する野菜」
野菜ソムリエ 知久幸子さん vol.237
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こんにちは!野菜ソムリエの知久です♪
我が家の家庭菜園ではスナップえんどうと絹さやが最盛期を迎えています。幼い頃は祖母が独りで育てていたのですが、絹さやの収穫だけは率先して手伝っていた記憶があります。家庭菜園の良いところは、自分好みのサイズで収穫出来るところ。胡瓜やオクラを、生でそのままガブリと食べたい時は、売られているサイズより2割ほど小さめで収穫する方が、柔らかくて個人的には好みです。逆に絹さやは、さやがほんのり膨らむまで待ってから収穫します。そうすると、グリーンピース用の品種でなくても豆らしさを楽しむことが出来ます。
最近ではレンタル畑も増えて来ているようです。友人家族も子供と一緒に昨年から始めたそうで、「完熟トマトを畑でかじった時は感動した」と言っていました。平日は野菜の栽培を受け持ってくれて、土日だけ作業に行ける場所もあります。ご興味があったらいろいろ検索してみてくださいね!
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みかんでもっと笑顔になる 「ファーべ(ソラマメ)」
野菜ソムリエ 小宅祐子さん vol.237
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こんにちは。野菜ソムリエの小宅祐子です。
春は三寒四温と言いますが、今年はその温度差がいつもに増して激しく感じます。私たち人間の身体もびっくりしていますが、野菜や果物もきっとびっくりしているはずですね。春が旬のマメ科の野菜が今年は成りが早いようで、東京で農園を営まれている園主さんにお話を聞くと、ソラマメが例年の10日から2週間も早いと仰っていました。
ソラマメと言えば、収穫期があっという間に終わってしまう旬の短い野菜のひとつですが、なんとかなり古くから世界中の人に愛されてきました。古代ローマやギリシア、中東、中国など世界各地の古代遺跡から発見されています。中でもファーべというヨーロッパで主流の品種は世界で最も古い歴史を持つソラマメと言われています。糖度が高く、えぐみが少なく、生でも食べられる品種です。サラダソラマメとも呼ばれ、最近では日本でも作っている農家さんが出てきています。見つけたらぜひ試したいですね。
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果物がもっと好きになる 「過程を見守る楽しさ」
野菜ソムリエ 知久幸子さん vol.236
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こんにちは!野菜ソムリエの知久です♪5月らしいカラっとした天気が続いています。
そんな中、友人が沖縄でカレー店をオープンすべく奮闘しています。入手した中古物件を自らの手でリフォームし、店内に置くテーブルやイスも自分でデザインして専門家へ発注。そんな「お店が完成するまで」の様子をインスタグラムやフェイスブックなどのSNSにアップしているので、見ている方も一緒に経過を楽しむことが出来きます。たまに写る美しい海の色も沖縄らしい。野菜や果物を作っている農家さんでも、農作物の生長過程をSNSでアップする方が増えて来ましたね。ミヤモトオレンジガーデンの栽培に携っている方のブログを、私も楽しみにしているのですが、手元に送られてくる柑橘類を、どんな人がどんな場所で栽培しているのかを知れると、思い入れが強くなり、口にする時の感動も倍増するような気がします。ぜひホームページをチェックしてみてくださいね!
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みかんでもっと笑顔になる 「びわの季節」
野菜ソムリエ 小宅祐子さん vol.236
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こんにちは。野菜ソムリエの小宅祐子です。
GWみなさまいかがお過ごしでしたでしょうか?お休みを満喫されましたか?
毎年GWが明けるといよいよ「びわ」のシーズン到来!と気持ちが高まります。私は早速ハウス栽培の長崎早生という品種をいただきましたが、上品な甘さに果肉のジューシーさ、小ぶりでもしっかりと食べ応えがあり、安定の美味しさでした。そしておすすめなのが、この長崎早生と福原早生という品種を掛け合わせてできた「なつたより」。毎年のようにお伝えしていますが、長崎のびわのエース的存在です。丸くて大玉、果肉は柔らかくとてもジューシー。糖度も高く食味良好。大変おすすめの品種なのですが、出回り期がとにかく短いのです。5月下旬ごろからほんの10日間しかお目にかかれない貴重なびわ「なつたより」。生産量も増えてきているので、年々少しずつですが手に入りやすくなっているように感じます。特に旬が短いのでぜひ逃さず味わっていただけると嬉しいです。
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果物がもっと好きになる 「QRコード付きメロン」
野菜ソムリエ 知久幸子さん vol.235
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こんにちは!野菜ソムリエの知久です♪
メロンを購入するとき、より甘いものを選びたいと思っても、外見だけでは見分けられませんよね?メロンの一大産地、JA茨城旭村産のメロンは、ひとつひとつにQRコードが付いています。サイトに接続してからバーコードの下に書かれている10桁の数字を入力すると、このメロンを作った生産者、品種名、糖度、収穫日などの情報を全て知ることができるので、買う前にそのメロンはどれくらい甘いのか、食べ頃はいつなのか、情報を知ることが出来るそうです。購入時の判断に役立つ画期的なサービスですね!
因みに、食べ頃になるとメロンは底の部分が柔らかくなるので、購入して家に持ち帰ってからは底を押してみるのも1つの方法です。さらに、カットする時は底を上にして半分に切ると果肉を崩さずキレイにカット出来るそうなので、「いつもヘタがついている方から切っていた」という方はお試しになってみてくださいね!
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みかんでもっと笑顔になる 「カラカラ」
野菜ソムリエ 小宅祐子さん vol.235
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こんにちは。野菜ソムリエの小宅祐子です。
先日、とてもインパクトのある名前の柑橘を食べる機会がありました。その名も「カラカラ」。もちろん初めて口にしました。酸味が少なく、ひと粒ひと粒に果汁がギュッと詰まっていてジューシー。上品な甘さのネーブルオレンジでした。
南米北部に位置する国、ベネズエラのカラカラ農園でワシントン・ネーブルオレンジの突然変異として発見されたこの柑橘。不思議な名前は農園名から付けられたのですね。果肉が美しいピンク色であることから日本では別名「ピンクネーブル」とも呼ばれています。このピンク色には抗酸化物質のリコピンが含まれていて、さらにビタミンC、ビタミンA、食物繊維、葉酸なども豊富です。カラカラ1個で多くの栄養がとれることから「パワーオレンジ」とも言われています。
アメリカ産の出回り期は2月~4月。オーストラリア産は7月~9月です。世界にはまだまだ出会ったことのない柑橘がたくさんありそうです。
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