「かぼちゃを守るソルゴー」野菜がもっと好きになる 野菜ソムリエ 知久幸子さん vol.447
2022-11-27 7:18
テーマ : 野菜・果物のお話
野菜がもっと好きになる 「かぼちゃを守るソルゴー」
野菜ソムリエ 知久幸子さん vol.447
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こんにちは!野菜ソムリエの知久です。
先日、宮古島でかぼちゃ畑を見学してきました。亜熱帯気候で冬でも温暖な宮古島では、主に冬春期が野菜の最盛期で、かぼちゃも年末から5月にかけて出荷時期を迎えます。露路栽培なので、車を走らせていれば見かける機会もあるはずなのに、今まで気づかなかったのには理由がありました。夏には台風、冬には冷たい強風が吹く日の多い宮古島では、野菜や果物を暴風から守るために、様々な工夫が凝らされています。かぼちゃ畑の周りには、風よけとして「ソルゴー」というイネ科の植物を植えます。かぼちゃの苗が膝下ほどの高さで、ソルゴーは1メートル以上。必然的に目隠しとなり、かぼちゃの苗に気づかなかった訳です。他にも、アブラムシなどの害虫を捕食するテントウムシの待機所にもなり、すきこむことで緑肥にもなります。ソルゴーに守られて育つ宮古島のかぼちゃが、船で運ばれ、売り場に並ぶのも間もなくです。