果物がもっと好きになる 「ハスカップの収穫体験(後編)」
野菜ソムリエ 知久幸子さん vol.471
==========================================
こんにちは!野菜ソムリエの知久です。
先週に引き続きハスカップの収穫体験についてお伝えします。赤紫色の実を口に入れてみると、滑らかな口当たりに驚きます。皮・果肉・種の境目を感じないほどで、熟したものは甘みがあって美味しい!指を押し返してくる弾力がないものは未熟で強い酸味があります。指に伝わる感触で熟度が分かるようになって来ます。自重で果汁が出てしまう程のデリケートさ。生果が市場に出回らない訳が産地に来てようやく分かりました。ハスカップは、ブルーベリーよりもアントシアニンの量が多く、高い抗酸化力が期待され、ビタミンCやビタミンE、カルシウム、鉄分なども比較的多く含んでおり、アイヌの先住民の間では「不老長寿の実」と呼ばれていました。日本一の産地・厚真町は新千歳空港から車で30分という距離で温泉宿もあります。百聞は一食に如かず!旬は7月頭の2週間です。生果を味わいに、足を運んでみてください。
|
みかんでもっと笑顔になる 「シソとミョウガの塩みかんおにぎり」
野菜ソムリエ 玉之内祐子さん vol.508
===============================================
こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
本格的に暑い夏がやってきました。今回は暑さに負けない、薬味と塩みかんのさわやかさでさっぱりと食べられるごはんものをご紹介します。
「シソとミョウガの塩みかんおにぎり」
【材料】(2人分)
ごはん 1合
青紫蘇 4~5枚
ミョウガ 1個
塩みかんマリネの素 小さじ1
寿司酢 大さじ1
白いりゴマ 大さじ1
ゴマ油 少々
【作り方】
1.ごはんに塩みかんマリネの素と寿司酢を合わせて切るように混ぜる。
2.青紫蘇とミョウガを千切りにする。
3.1にゴマ油と白いりゴマ、2を加えて軽く混ぜる。
4.3をラップに適量とり、三角形に成型する。
もしあれば海苔を巻いたり、しらすや枝豆を加えたりしてさらにボリュームを出すのもおすすめです。塩みかんマリネの素が絶妙なアクセントになり、食欲がないと思っていたのに、いつのまにか手が伸びているかも。朝ごはんやお弁当にぴったりです。よければ試してみてくださいね。
|
果物がもっと好きになる 「ハスカップの収穫体験(前編)」
野菜ソムリエ 知久幸子さん vol.471
===========================================
こんにちは!野菜ソムリエの知久です。今月初頭に、旬が2週間と短く北海道でしか出会えない、珍しい果物「ハスカップ」を収穫して来ました。ハスカップはスイカズラ科の植物で、元々、苫小牧と厚真町にまたがる勇払原野に群生していました。野生のものは、小粒で苦味があり酸味が強く、生では食べにくかった為、厚真町の山口農園では長年かけて品種改良に取り組み、「ゆうしげ」と「あつまみらい」という大粒で甘みのある優れたハスカップが誕生しました。今では厚真町を代表する品種となっています。収穫体験初日となる7月2日は、午前中から、収穫解禁を待ちわびたお客様でぎっしり!その人気具合に驚きつつ収穫初体験!ブルーベリー程の大きさですが、ブルーベリーよりも果肉が柔らかい!3本指でそっと掴まないと、果汁が溢れて指が真っ赤に染まってしまいます。10粒ほど収穫すると慣れて来ました。肝心な味の感想は後半に続きます。お楽しみに!
|
みかんでもっと笑顔になる 「朝フルーツ」
野菜ソムリエ 玉之内祐子さん vol.507
===============================
こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
そろそろ梅雨も明けて夏本番。今年はひと際暑くなりそうな予感です。最近は朝から暑くて食欲もわきませんが、そんなときは朝フルーツがおすすめです。さっぱりとした果物はおめざにぴったり。エネルギーとして必要な糖質に加えてビタミンやミネラル、食物繊維が豊富で、私はいつも「食べる美容液」だと思っています。しっかりかんで食べていると段々と目も覚めてきますよ。バナナやキウイフルーツなど定番に加えて、メロンやスイカや桃、ブドウやパイナップル、あんずにすももにいちじくなど、国産の果物も豊富で、朝フルーツを始めるにはうってつけの季節。飽きる前にどんどん次の果物が旬をむかえて追いつくのがやっとという、うれしい悲鳴です。そこにヨーグルトも加えるとタンパク質やカルシウム、そして腸にうれしい乳酸菌やビフィズス菌もとれてさらに栄養価UP。
朝フルーツでさわやかなスタートを切ってみてはいかがでしょうか。
|
みかんでもっと笑顔になる 「桃:あまとう」
野菜ソムリエ 玉之内祐子さん vol.506
===============================
こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
今年も桃の季節がやってきました。実は九州でも少量ですが桃が生産されていて、先日訪れた道の駅にずらりと並ぶ桃は圧巻の一言。その中で初めて見かけた品種があり、早速食べてみました。「あまとう」という品種で、福島県の斎藤賢一氏が「川中島白桃」に「紅国見」を交配し、その実生から選抜育成した早生種の白桃。2004年に登録された比較的新しい品種なのだそう。酸味が少なく、果肉がコリっとしてかためなのが特徴です。食感があるのでサラダに入れるのもおすすめ。クリームチーズやモッツァレラチーズ、ヨーグルトとの相性もよさそうです。甘くてとろける桃はもちろん絶品ですが、「あまとう」のようにかための桃も食べ応えがありおいしいです。なんと桃には約300種の品種があると言われています。そしてそれぞれの旬はわずか1~2週間というものが多いので、旬のうちに様々な品種を食べ比べたいなと思います。
|
みかんでもっと笑顔になる 「夏野菜:空心菜」
野菜ソムリエ 玉之内祐子さん vol.505
=================================
こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
中華料理店ではお馴染みの青菜「空心菜(クウシンサイ)」は、ヒルガオ科サツマイモ属の中国野菜で、和名を「ヨウサイ」と言います。旬は7月から9月にかけての暑い時期。葉物野菜が少ない夏場に重宝する夏野菜です。日本では主に沖縄や九州地方で多く栽培されていて、産直市場や道の駅で見かけることが多いです。葉は細長く先端が尖っていて、茎はその名の通り空洞になっており、これが独特のシャキシャキとした食感を生み出しています。油との相性が良く、肉や海鮮と合わせてサッと火を通した炒め物が定番ですが、味にクセがないのでどんな料理にも合わせやすいのが魅力のひとつ。お浸しやみそ汁の具にするのもおすすめです。また、サラダやスムージーに入れるなど、生食も可能。βカロテン・カリウム・カルシウムなどを豊富に含む栄養価の高い緑黄色野菜です。ぜひ旬をむかえるこれからの季節、探してみてくださいね。
|