こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
今回は春のこの時期に楽しめる「新じゃが」と
「貯蔵じゃがいも」2種類のじゃがいもについてお伝えします。
春のじゃがいもと言えば新じゃがのイメージが強いですが、
普通のじゃがいもとの違いは収穫時期。
九州をはじめとする温暖な地域で、冬から育てられ、
春から夏にかけて収穫されるものを主に新じゃがと呼びます。
皮がうすく、みずみずしいのが特徴で、あっさりとした味わいです。
対して普通のじゃがいもはそのほとんどが北海道産で、
春から夏にかけて育てられ、秋から冬にかけて収穫されます。
さらにこのじゃがいもを適切な環境で貯蔵することで、デンプンが糖化し、
甘く濃い味わいのじゃがいもとして春に出回ります。
この2種類のじゃがいもが楽しめるのはこの時期だけ。
同じ品種でもその味わいは全く異なり、包丁の切れ味だけでもわかるほど水分量が違います。
ぜひ食べ比べてみてくださいね。
|
こんにちは!野菜ソムリエの知久です。
青ねぎのトップブランド「博多万能ねぎ」。
福岡県産として認知度の高い野菜のひとつです。
青ねぎのことを、つい「万能ねぎ」と言ってしまうことがありますが、
この名前はJA筑前あさくらの青ねぎで、
日本航空によって鮮度を保ちながら空輸されたものだけを「博多万能ねぎ」と呼ぶことができます。
このトップブランドのクオリティを保つために、
産地では「調整作業」といって、ちょっとした「手間」をかけています。
収穫して数日もすると、緑色の葉身部の先端が茶色く枯れてくることがあります。
出荷される博多万能ねぎの緑色の葉身部は2本までと決められていて、
3本目となる外葉は、キレイに剥いてからサイズを揃え、100gごとに袋詰めされます。
直径2〜5ミリほどのねぎの外葉は非常に薄く、
実際に体験してみましたが、神経を使う大変な作業でした。
鮮度抜群で日持ちも良い状態で購入できることに感謝ですね!
|
こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
今年もカンキツをたっぷり堪能できるシーズンが終盤に差し掛かっています。
そんな4月~5月に旬をむかえるカンキツの一つが、国産のグレープフルーツ。
昔はグレープフルーツと言えば輸入一択の果物の代表でしたが、
ここ最近では国産のものが少しずつ出回るようになってきました。
防腐剤・防カビ剤、そしてワックス不使用の新鮮なグレープフルーツが手に入るようになり、うれしい限りです。
主な産地は宮崎県、静岡県、熊本県など。
なかでも宮崎県のブランドグレープフルーツ「月夜実(つくよみ)」は、
通常の収穫よりも1~2カ月遅らせて樹上完熟させているため、
ジューシーで甘さののった味わいが魅力です。
まるで満月のお月様のように美しい見た目と
日本神話に登場する農耕の神様にあやかり名付けられたそうです。
果肉の白い、マーシュ系のグレープフルーツで、国産ならではのみずみずしさが堪能できます。
|
こんにちは!野菜ソムリエの知久です。
先週は徳島県産春にんじんをご紹介しましたが、
今回は塩みかんと合わせたレシピをご紹介したいと思います。
【材料】(作りやすい量)
・春にんじん‥1本(150g)
・油揚げ‥1枚
・米油‥大さじ1
・黒すりごま‥大さじ1
・砂糖‥大さじ1
・日本酒‥大さじ2
・醤油‥小さじ1
・塩みかん(完熟)‥小さじ1/2
【作り方】
① にんじんは縦半分にしてから斜めの薄切りにする。
油揚げは熱湯で油抜きをしてから短冊切りにする。
②フライパンに油を入れて中火にかけ、①を入れてじっくり炒める。
②しんなりしてきたら、砂糖と日本酒を加えて水分がなくなるまで炒め合わせる。
③醤油と塩みかん加えてサッと炒め合わせたら、すりごまと和えて完成。
完熟みかんがにんじん特有の臭みをマスキングしてくれ、黒ごまとの相性も抜群!
すりごまにすることで吸収率もアップします。
お弁当のおかずにもなるので是非お試しくださいね。
|
こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
4月は気持ちも新たに何かを始めるのにぴったりの季節。
せっかくならば身体にいいことを。ということで、
「プラス1野菜生活」を始めてみては?
いつもの食事にひとつ野菜料理をプラス。
メインやスープに野菜をプラスしたり、野菜の小鉢やサラダをプラスしたり。
ぜひ意識して野菜を追加してほしいなと思います。
春は新玉ねぎや新じゃが、春キャベツや春ニンジンなど、
みずみずしくておいしい野菜がたくさん。
火が通りやすいものが多いので、
調理が手軽で簡単においしい野菜料理が楽しめます。
他にもアスパラガスやたけのこ、スナップエンドウやレタス類も
シャキシャキでおいしいものが出回ります。
そして、何といっても「フルーツトマト」は、
ぜひ春に食べてほしい野菜です。
糖度が高く、味も濃い、春のトマトは特別なおいしさ。
最近では各地でブランド化が進み、味わいも様々。
食べ比べてお好みを見つけてみるのも楽しいですよ。
|
こんにちは!野菜ソムリエの知久です。
桜も満開となり、正に春爛漫といった季節になりました!
野菜も春物がで賑わってきていますが、
今日は徳島県産の春にんじんをご紹介したいと思います。
徳島県はこの時期に出回るにんじんの出荷量が日本一を誇り、
年間でみても、北海道・千葉に続いて3位と、にんじんの一大産地として有名なところです。
トンネル栽培といって、雨風が当たらないようビニールのトンネルの中で栽培されるのが主流で、
露路栽培に比べてじっくり時間をかけて生長するのと、
雨が土に吸い込まない分、水分を切らした状態で栽培できるので、
やわらかくて甘いにんじんに育つそうです。
実際に購入して食べてみると、まず、包丁がスッと入るやわらかさに驚きます。
さらに、にんじん特有の臭みが少なくみずみずしいので、
生のままスティックサラダにしてもおいしかったですよ🎵
来週は、この春にんじんを使った簡単レシピをご紹介したいと思います。
|
こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
4月に入り、早くもちょっと汗ばむ陽気の日も。
そんな時に食べたくなるみずみずしいカンキツと言えば、甘夏ではないでしょうか。
程よい酸味が心地よく、さわやかな風味でさっぱりとした味わいが人気です。
夏みかんの木から突然変異で生まれた甘夏は、
熊本県・鹿児島県・愛媛県・和歌山県で多く生産されています。
外皮が厚くてかたいため、比較的日持ちが良いのも嬉しいポイント。
手でむくのは難しいので、ナイフで切り込みを入れてむくとよいでしょう。
そのまま食べてももちろんおいしいのですが、
甘夏の魅力は魚介類や野菜との相性の良さにもあるため、
カルパッチョやサラダに使うのもおすすめ。
まろやかな酸味とほろ苦さが魚の臭みや野菜の苦みを見事に中和してくれます。
鯛やホタテ、パクチーや春菊と組み合わせると、
それぞれを単品で食べるよりもぐっとおいしさが増すのでぜひお試しください。
|