こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
4月は気持ちも新たに何かを始めるのにぴったりの季節。
せっかくならば身体にいいことを。ということで、
「プラス1野菜生活」を始めてみては?
いつもの食事にひとつ野菜料理をプラス。
メインやスープに野菜をプラスしたり、野菜の小鉢やサラダをプラスしたり。
ぜひ意識して野菜を追加してほしいなと思います。
春は新玉ねぎや新じゃが、春キャベツや春ニンジンなど、
みずみずしくておいしい野菜がたくさん。
火が通りやすいものが多いので、
調理が手軽で簡単においしい野菜料理が楽しめます。
他にもアスパラガスやたけのこ、スナップエンドウやレタス類も
シャキシャキでおいしいものが出回ります。
そして、何といっても「フルーツトマト」は、
ぜひ春に食べてほしい野菜です。
糖度が高く、味も濃い、春のトマトは特別なおいしさ。
最近では各地でブランド化が進み、味わいも様々。
食べ比べてお好みを見つけてみるのも楽しいですよ。
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こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
4月に入り、早くもちょっと汗ばむ陽気の日も。
そんな時に食べたくなるみずみずしいカンキツと言えば、甘夏ではないでしょうか。
程よい酸味が心地よく、さわやかな風味でさっぱりとした味わいが人気です。
夏みかんの木から突然変異で生まれた甘夏は、
熊本県・鹿児島県・愛媛県・和歌山県で多く生産されています。
外皮が厚くてかたいため、比較的日持ちが良いのも嬉しいポイント。
手でむくのは難しいので、ナイフで切り込みを入れてむくとよいでしょう。
そのまま食べてももちろんおいしいのですが、
甘夏の魅力は魚介類や野菜との相性の良さにもあるため、
カルパッチョやサラダに使うのもおすすめ。
まろやかな酸味とほろ苦さが魚の臭みや野菜の苦みを見事に中和してくれます。
鯛やホタテ、パクチーや春菊と組み合わせると、
それぞれを単品で食べるよりもぐっとおいしさが増すのでぜひお試しください。
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こんにちは!野菜ソムリエの知久です。
様々な国産柑橘が出回り、
柑橘好きには嬉しいシーズンが続いています。
我が家にも購入品や頂いたものなど、
常に数種類の柑橘があり日々癒されていますが、
今回は海外産柑橘をご紹介したいと思います。
アメリカ産木熟メロゴールドは、
木上で充分に黄色く色づいてから収穫されたもので、
酸味が殆どなくジューシーな味わいが特徴です。
グレープフルーツに文旦を掛け合わせて誕生したオロブランコに、
更にグレープフルーツを掛け合わせて生まれた柑橘で、
まさにグレープフルーツと文旦のハイブリット系。
文旦より外皮が柔らかいので、
握力に自信のない方でも手で簡単に剥けます。
薄皮はグレープフルーツ寄りでデリケートですが、
コツを掴めばツルッと剥けて、種が殆どないのも嬉しいところ。
味わいは河内晩柑に似ています。
4月から出回る河内晩柑が待てない方は、
12月から3月まで出回るメロゴールドがおすすめですよ。
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こんにちは!野菜ソムリエの知久です。
今回は、全国いちご選手権で三冠を飾った
「あまりん」の特徴についてお伝えしたいと思います。
母方のやよいひめに、父方のふくはる香という
福島県の育成品種の交配選別を繰り返し、
平成31年に品種登録されたばかりの新しい品種です。
食べた瞬間に口一杯広がる甘さと濃厚な味わいが特徴。
酸味は殆ど感じません。
先日の試食販売でも「甘い!」と目を丸くする方が続出していました。
色艶が良く、ヘタの根元まで赤く色づいているのも特徴で、
丸みを帯びフォルムも愛されるポイント。
実は、同じタイミングで品種登録された、
豊かな香りが特徴の「かおりん」という品種もあるのですが、
「あまりん」もカットすると甘く多幸感のある香りが広がります。
あまり県外に出回りませんが、
「あまりん」の知名度が上がったお陰で、
東京や関西のスイーツ店への納品が増えてケーキやパフェになっているので、
ぜひお試しくださいね。
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こんにちは!野菜ソムリエの知久です。
春いちごの季節になって来ましたね。
ハウスで栽培されるいちごは1月から2月が最もおいしい時期ですが、
3月も中旬を過ぎると値段も落ち着いてきて、
買いやすくなってくるのが嬉しいところです。
そんな3月でも強気の値段設定な上に、
それでも買いたい人がいる人気のいちごが埼玉県産の「あまりん」です。
この時期少し安くなっても1パック1,500円前後します。
日本野菜ソムリエ協会が主催する全国いちご選手権において、
3年連続で1位に値する最高金賞を獲得しました。
生産者はそれぞれ違いますが、
今年に至っては全国から375ものエントリーがあった中での最高金賞でした。
それだけ注目されると、直売所まで他県から車で買いに来る猛者もいます。
先日他県で試食販売を行ったところ
「テレビで見て食べてみたかった!」
「試食ができて嬉しい!」と大絶賛でした。
そんな「あまりん」の特徴は?
来週に続きます。
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こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
春はカンキツの季節。
この時期は旬をむかえた様々な品種が出回り、目移りしてしまうほど。
なかでも今回は「弥生紅」という完熟いよかんをご紹介します。
「弥生紅」はカンキツ王国、愛媛県が誇る高品質ブランドいよかんです。
樹上完熟の1月に収穫したいよかんを3月までじっくりと熟成させ、
センサー選果をして糖度11.5度以上のものが「弥生紅」として出荷されます。
固定ファンの多いいよかんの中でも特に完熟にこだわった食味の良いブランドです。
少しでも長く樹上に置くことで濃厚な味わいになり、
収穫後に熟成させることで酸味が落ち着き、マイルドに。
さわやかな香りと糖酸バランスの良さで、
ついいくつでも食べてしまいそうになります。
みずみずしく弾けるようなプリプリの食感もたまりません。
昔からいよかんは「色よし、味よし、香りよし」と言われてきましたが、
特にこだわりが詰まった「弥生紅」、ぜひ試してみてくださいね。
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こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
2025年の3月5日は、二十四節気のひとつ「啓蟄(けいちつ)」。
「冬ごもりしていた虫たちが土の中から出てくるころ」という意味で、
春の季語としてもよく使われます。
私たち人間も少しずつ暖かくなり
「お出かけしたいな。」という気分になる季節ですよね。
この時期のおいしいものといえばやはり、山菜。
日本の山々に芽吹くごちそうです。
ウドやタラの芽、ぜんまいにわらびなど独特の風味やほろ苦さは、
大人になってそのおいしさに気づき、好きになりました。
お浸しや天ぷらなどが定番ですが、
ちらし寿司の飾り野菜にすると、その独特な形状がかわいくて華やかな一皿に。
甘く煮付けたシイタケや甘酸っぱい酢飯との相性も抜群です。
山菜の中でもアクの少ないうるいは、
サッと茹でるだけできれいなトッピングになり重宝します。
もう少し暖かくなったら、山菜ちらしを詰めてお出かけなんていかがでしょうか。
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こんにちは!野菜ソムリエの知久です。
せとかや伊予柑に甘平など、中盤柑橘がたくさん出回る時期は、
柑橘好きにとって幸せなシーズンですね。
ご自宅に何種類か常にある方もいるのではないでしょうか?
今日はそんな柑橘をいくつか使ったスイーツをご紹介したいと思います。
【材料】(作りやすい量)
・お好みの柑橘‥400g
・白ワイン‥100ml
・水‥100ml
・砂糖‥大さじ2
・塩みかん(完熟)‥小さじ1/2
・レモン果汁‥小さじ1
・ローズマリー(あれば)‥少量
【作り方】
①柑橘は皮をむいて食べやすい大きさにカットする。
②小鍋に白ワイン・水・砂糖・ローズマリーを入れて煮立たせ、
アルコールを飛ばしてから火を止め、レモン果汁と塩みかんを加えて冷ます。
③柑橘を②に浸けて、表面にピッタリ密着するようにラップをして冷蔵庫で半日冷やして完成。
果汁か染み出したシロップも美味しいので、
いくつか柑橘を組み合わせて是非お試しください。
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こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
今年も媛小春の季節がきました!
毎年楽しみにしているこの媛小春。
黄金柑と清見タンゴールの掛け合わせで誕生し、
長い年月をかけてミヤモトオレンジガーデンさんが育ててきた希少品種です。
果皮は鮮やかなレモンイエローで、
見た目から「酸っぱいのかな…?」と思われてしまいがちなのですが、
いい意味でそれを裏切る甘さに毎度驚かされます。
他のカンキツ類とは似ていない特別なおいしさです。
皮がむきやすく、みかんのように簡単に手でむけるのも魅力的。
むくときにグッと指に力を入れるとふわっと立ち上る上品な香りは
ずっと嗅いでいたくなるほどいい香り。
すっきりとした清涼感のある香りなので、
個人的にはキリっと渋みのある日本茶と合わせるのが好きです。
つい一個、もう一個と手が伸びて食べ過ぎてしまいます。
人気が高く、旬も短いので
ぜひ機会を逃さず2025年の媛小春を楽しんでくださいね。
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こんにちは!野菜ソムリエの知久です。
野菜と同じようにカロリーが低く、ヘルシーな食材の海藻類。
全国のスーパーでも販売されているパックのもずく酢は私も好んでよく食べています。
国産もずくの9割以上を生産しているのが沖縄県です。
天然物もありますがほとんどが養殖で、
海岸から近い比較的浅瀬で育てられています。
秋頃になると、18メートルもある網にもずくのタネをつけてから海底に固定します。
年明け頃から徐々に生長し3月から5月にかけて収穫期を迎えます。
収穫は掃除機の特大チューブのようなもので海水ごと吸い上げ、
ザルでこしてから小石などの不純物を取り除いて完成です。
橋を渡る時に、青い水面に黒く四角く見える場所があったらもずくの圃場です。
ほとんどが塩蔵で出回りますが、稀に生もずくとして出回るものもあります。
プリプリとした食感と磯の香りが最高なので、
この春沖縄へ行かれる方はぜひ「生もずく」を味わってみてください。
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