農業生産法人 株式会社ミヤモトオレンジガーデン

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テーマ : 野菜・果物のお話

こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。

今年も媛小春の季節がきました!
毎年楽しみにしているこの媛小春。
黄金柑と清見タンゴールの掛け合わせで誕生し、
長い年月をかけてミヤモトオレンジガーデンさんが育ててきた希少品種です。

果皮は鮮やかなレモンイエローで、
見た目から「酸っぱいのかな…?」と思われてしまいがちなのですが、
いい意味でそれを裏切る甘さに毎度驚かされます。
他のカンキツ類とは似ていない特別なおいしさです。
皮がむきやすく、みかんのように簡単に手でむけるのも魅力的。
むくときにグッと指に力を入れるとふわっと立ち上る上品な香りは
ずっと嗅いでいたくなるほどいい香り。
すっきりとした清涼感のある香りなので、
個人的にはキリっと渋みのある日本茶と合わせるのが好きです。
つい一個、もう一個と手が伸びて食べ過ぎてしまいます。

人気が高く、旬も短いので
ぜひ機会を逃さず2025年の媛小春を楽しんでくださいね。

こんにちは!野菜ソムリエの知久です。

野菜と同じようにカロリーが低く、ヘルシーな食材の海藻類。
全国のスーパーでも販売されているパックのもずく酢は私も好んでよく食べています。

国産もずくの9割以上を生産しているのが沖縄県です。
天然物もありますがほとんどが養殖で、
海岸から近い比較的浅瀬で育てられています。
秋頃になると、18メートルもある網にもずくのタネをつけてから海底に固定します。
年明け頃から徐々に生長し3月から5月にかけて収穫期を迎えます。
収穫は掃除機の特大チューブのようなもので海水ごと吸い上げ、
ザルでこしてから小石などの不純物を取り除いて完成です。
橋を渡る時に、青い水面に黒く四角く見える場所があったらもずくの圃場です。
ほとんどが塩蔵で出回りますが、稀に生もずくとして出回るものもあります。
プリプリとした食感と磯の香りが最高なので、
この春沖縄へ行かれる方はぜひ「生もずく」を味わってみてください。

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こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。

2月12日は「にっこり(2月)いいニラ(12日)」の語呂合わせから黄ニラの日。

ちょうどこの時期は黄ニラの旬でもあり、出荷最盛期。
青ニラとの違いは栽培方法で、
光を遮る「遮光栽培」を行います。

一度、青ニラを茂らせて地下部に十分な養分を蓄えさせたのちに刈り取り、
その後ビニールなどで遮光して栽培することで黄ニラが生産されます。
こうすることで黄ニラ独特の甘みややさしい風味、繊維のやわらかさ、
シャキシャキ食感が生まれます。

また、収穫後に天日干しを行うことで
キラキラと輝く蛍光色を放つ黄ニラとなるのです。

調理方法は生でも食べられる香りの高さと繊細な食感を活かして加熱を最小限に。
サッと茹でてお浸しに、サッと炒めて中華料理に、
または薬味としての利用もおすすめです。
イチオシはお鍋!
完成した鍋に火を止めた後に入れて蓋をして数十秒、
余熱で火を通すことで黄ニラの魅力を存分に味わってみてください。

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こんにちは。
野菜ソムリエの玉之内祐子です。

寒さで糖度が増す冬野菜。
なかでもカブは様々な調理法が楽しめるお料理しがいのある素材です。

キャベツや白菜などと同じアブラナ科の野菜で、
根も葉もおいしく食べられます。
特に葉は栄養価が高く、
βカロテンやビタミンC、カルシウムなども豊富に含む緑黄色野菜。
また根は生食もできる上に加熱方法によって食感や風味が変わり、
何倍にも楽しめます。

例えば薄切りにして浅漬けにしたり、
厚切りにして香ばしく焼いたり、
蒸してホクホク感を楽しんだり、
煮込んでとろける食感にうっとりしたりと、いろんな顔を持つ食材。

まだまだ寒さの厳しいこの時期には
カブたっぷりのポトフなどおすすめです。
火も通りやすく、短時間で加熱できる点も魅力的。

目利きのポイントは葉付きの場合、
葉や茎がピンとしていてみずみずしいもの。
根はツヤとハリがあり、ひげ根の少ないもの。
そして、持ってみて重みのあるものを選んでくださいね。

 

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こんにちは!野菜ソムリエの知久です。

最近、知人の農家さんから「今イチオシの野菜」と
勧められた野菜をご紹介したいと思います。
中国から渡ってきたタアサイです。
茎の部分はチンゲンサイをスリムにした様な形状で肉厚。
葉の部分は小松菜のような色合いで縮れがあります。

畑に生えているときは地面に這って花が咲くように広がっています。
βカロテンが豊富で、ビタミンCも程よく含んでいます。
見た目に反してクセがないので生でも食べられます。
チンゲンサイや白菜のように外葉からパリパリと剥がしながら使えるのと、
食感もシャクシャクとして食べ応えがありみずみずしいので、
意外にもコスパの良い野菜でした。

小松菜のようにおひたしや炒め物も良いですし、
フォルムが可愛いので、そのまま食卓に出して
バーニャカウダにしても食卓が華やぎますよ。

ビタミンCは加熱によって半減してしまうので、
売り場で見かけたらまずは生で!
ぜひお試しくださいね。

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こんにちは!野菜ソムリエの知久です。

暦の大寒も過ぎ、
春が来るのが待ち遠しい今日この頃ですが、
寒さが「おいしさ」の鍵となる野菜は
この時期にしっかり堪能したいものです。

冬に旬を迎えるほうれん草やブロッコリー・大根などは、
甘みがあっておいしと感じるものが多いですが、
これは野菜が寒さで凍らないよう細胞に糖分を蓄えるためです。
栄養価も旬以外のものより高いものが多く、
ほうれん草は、夏場のほうれん草よりビタミンCの量が3倍もあります。
寒さに当たると、
ブロッコリーやキャベツの外葉が紫色になることがあります。
これはポリフェノールの一種であるアントシアニンです。
甘くておいしい上に、アントシアニンも摂れるので一石二鳥!

大根やカブも、今の時期は加熱しなくても甘く感じるので、
千切りやスライスにしてサラダで食べるのがオススメです。
熱に弱い消化酵素も守られます。
旬の野菜をたっぷり食べて健やかにお過ごしくださいね。

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こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
寒い時期に旬をむかえる野菜たちは、
自分の中の水分が寒さで凍ってしまわないように細胞に糖を蓄えます。
そのため甘みを強く感じる野菜が多いのです。
ホウレンソウもそのひとつ。
特にこの時期に出回る「寒締めホウレンソウ」は
一般的なホウレンソウに比べ、糖度だけでなく、
ビタミンC、βカロテン、ビタミンEの含有量も高いことで知られています。
そんな甘くておいしい上に栄養価も高いホウレンソウをたっぷり摂れる、
とっておきレシピをご紹介します。

まずホウレンソウはサッと(1分程度)茹でてざく切りにします。
タマネギのみじん切りと少量の水を加え、
ミキサーまたはブレンダーにかけてペースト状に。
これを鍋にかけて牛乳で伸ばし、
炒めたベーコンやマッシュルームを加えます。
塩と胡椒で味を調えたら完成です。

寒い日に体の芯からあたたまるホウレンソウのポタージュ。
栄養もたっぷりなのでぜひ試してみてくださいね。

こんにちは!野菜ソムリエの知久です。

世界中で親しまれている香辛野菜の生姜。
日本でも薬味や下味に欠かせない野菜です。
熱帯アジアが原産なので、
関東から南にかけて比較的暖かい、
高知や千葉・熊本などが主な産地となっています。

生姜のような根菜や葉っぱを食べる葉野菜も、
収穫せずに放置しているとやがて花を咲かせます。
亜熱帯の宮古島では、
昨年生姜を栽培している農家で沢山花が咲いたそうで、
JAのあたらす市場に写真が飾られていました。

花茎は松ぼっくりのような卵型でウロコ状の鱗片があり、
その隙間から茗荷の花に似た赤く小さな花が咲きます。
茗荷もショウ科ショウガ属の仲間なので納得ですね。
ショウガ科シュクシャ属の観賞植物にジンジャーというものがありますが、
こちらは蝶に似た白やオレンジの花を咲かせます。
甘くスパイシーな香りが心地よく、個人的に大好きな花です。

来週は生姜を使った万能オイルをご紹介します。お楽しみに!

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こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。

この時期においしいカンキツと言えば「ポンカン」ですよね。
酸味が少なく、甘みが強いのが特徴です。
ポンカンはあまり品種分けされて売られることがないので、
知らない方も多いですが、大きく2つに分けられます。

果実の形が腰高の「高しょう系」のものと、
果実の形が扁平の「低しょう系」のもので、
代表的なものに「高しょう系」は今津ポンカン、
「低しょう系」のものは太田ポンカンなどがあります。
手で簡単に皮がむけて、内皮も薄いので
そのまま食べても気にならないというのも魅力的です。

そのまま食べるだけでなく、
皮と種も一緒に煮込むマーマレードジャムもおすすめ。
種からペクチンが溶けだし、とろみが付いて、
皮のほろ苦さも楽しめます。
また、キャロットラペにオレンジの代わりにポンカンを使うのも◎。
ポンカンの甘さがいい仕事してくれます。

ポンカンの旬は1月~2月。
ぜひこの時期だけのおいしさを味わってくださいね。

こんにちは!野菜ソムリエの知久です。

お正月に欠かせない蓮根。
複数の穴が空いており、向こう側が見通せることから、
「将来の見通しが良い縁起物」として
古くからお節料理に用いられてきました。
お歳暮などの贈答用としての需要も高く、
12月が生産者にとっても一番忙しい時期です。

日本一の生産量を誇る茨城県では、
田んぼの中で栽培されている蓮根に水圧をかけて掘り起こします。
冷たい水中に腰まで浸かる重労働です。
蓮根の旬は10月から2月とされていますが出荷期間は意外と長く、
花が咲く7月頃から開始され「新蓮根」として出回ります。
冬場の蓮根と比べて、みずみずしくでんぷん質も少ないので、
薄くスライスして生でも食べられます。
逆に2月末頃になると、でんぷん質が増え、
加熱するとホクホクとした食感と甘みが強くなります。

季節によって味わいが異なる蓮根。
お節料理だけで味わうのはもったいない!
ぜひ、季節ごとにお楽しみください。

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