「国産カカオポッド」果物がもっと好きになる
野菜ソムリエ 知久幸子さん vol.433
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こんにちは!野菜ソムリエの知久です。
梅雨も明けて、すっかり夏らしい陽気が続いていますね!そんな蒸し暑い地域でしか育たないのが、チョコレートの原料となる「カカオ」です。カカオの生育地域を「カカオベルト」と言い、赤道の南北20度の限られた地域でしか育ちません。乾燥に弱いカカオの木は、湿気があり降雨量の多い地域を好みます。繊細で病害虫にも弱く、育てるのが非常に難しい植物なのだそうです。そんなカカオの栽培に7年前からチャレンジしている人が宮古島にいると聞いて会いに行って来ました。沖縄は亜熱帯気候ではありますが、カカオベルトからは外れた地域に位置するため、失敗を繰り返しながら、ようやくカカオポッドの収穫に成功。先月には発酵・乾燥・焙煎の工程を経て、カカオニブを作ることに成功したそうです。量産が軌道に乗るには数年かかるそうですが、宮古島の特産品になる日を楽しみに、首を長くして待ちたいと思います。
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みかんでもっと笑顔になる「シンディースイート」
野菜ソムリエ 玉之内祐子さん vol.451
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こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
今回はトマトの中でも中玉で濃厚な味わいの「シンディースイート」をご紹介します。このシンディースイートはサカタのタネが開発した甘みと酸味のバランスが良いコクのあるミディトマトです。トマトの原種に近いと言われていて、皮が厚いので破れにくく、完全に赤く色付いてから収穫が可能。そのため濃い味わいと高い栄養価が期待できます。また、市場へのトマトの出荷量が減る時期に出荷ができるため、夏に出回るフルーツトマトとして重宝されます。最近では中玉トマトの需要が増えていて、大玉よりも栄養価が高く、健康志向の方々にも人気の品種です。味の特徴としても、大玉より濃厚で甘みがあり、ミニトマトよりも食べ応えがある、と両者の良さを併せ持つシンディースイート。もし店頭で見かけたら濃い赤色でずっしりと重みのあるものを選びましょう。生でも加熱してもおいしい品種ですので様々な料理でお楽しみください。
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みかんでもっと笑顔になる「枝豆シーズンの幕開け」
野菜ソムリエ 玉之内祐子さん vol.450
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こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
そろそろ枝豆のおいしい季節が始まりますね。基本的には枝豆(青豆)→茶豆→黒枝豆と季節を追うごとに出てくるイメージですが、最近は青豆と茶豆の中間種に人気が集まっていて、早い時期から茶豆風味の枝豆を食べることができるようになりました。味が濃く、甘みと香りの強い茶豆独特の風味を感じられるのに、見た目は青豆(白毛豆)というハイブリットな品種が増えています。
おいしい枝豆を選ぶコツはサヤの色とふくらみを見ること。青々と鮮やかな緑色で、豆がぷっくりと詰まっているものを選びましょう。枝付きの方が鮮度を保てるので、おすすめです。また、おいしい枝豆の茹で方のコツは塩加減。水に対して4%の塩が目安です。つまり、水1リットルに40gの塩。思いのほかたくさん使います。最初に枝豆を塩もみして、その塩を落とさずにそのまま茹でると産毛が取れて食べやすくなる上、塩も入りやすくなります。ぜひお試しください。
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野菜がもっと好きになる 「花も楽しめるパッションフルーツ」
野菜ソムリエ 知久幸子さん vol.430
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こんにちは!野菜ソムリエの知久です。
先日、パッションフルーツの生産者を訪れ、花を見せてもらう機会に恵まれました。トケイソウ科トケイソウ属のパッションフルーツは、観賞用としても人気の高い「トケイソウ」の仲間なので、とても存在感があり美しい花を咲かせます。花の形が時計の文字盤に似ていることから、和名では「クダモノトケイソウ」と呼ばれています。最近では、夏場の節電対策のグリーンカーテン用としてホームセンターでも販売されています。一般的な紫系のパッションフルーツは、白い花を咲かせますが、中には赤い花もあるそうです。品種も様々で、生産者によると、品種ごとに開花時間が決まっているそうです。花開く瞬間がキッチリ決まっているところも「トケイソウ」らしいですね。果実の香りも素晴らしいですが、花もエキゾチックで妖艶な香りがします。花が好きな方は、ぜひグリーンカーテンに取り入れてみてはいかがでしょうか?
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みかんでもっと笑顔になる 「6月6日は梅の日」
野菜ソムリエ 玉之内祐子さん vol.448
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こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
6月6日は梅の日ということで、今回は梅について。この梅の日は和歌山県田辺市の「紀州梅の会」によって制定されました。ちょうどこの時期から日本一の産地・紀州で生産される南高梅は収穫のピークを迎えます。毎年欠かさずという方はもちろん、しばらくやってないな…という方も、やったことがないという方も、梅の日をきっかけに「梅仕事」やってみませんか?自分で漬けた梅干しや梅シロップ、梅酒は一段とおいしく感じるものです。
短い旬の期間の中でも、熟度を見分けて使い分けるのがまた一興。6月初旬に出回る青く硬い実は、梅酒や梅サワーに。中旬の少し黄色く色付いた実は梅干しに。下旬の全体に黄色く熟し、甘い香りのする実は梅ジャムに。まさに目でも、香りでも旬を感じる手仕事といえます。せわしない毎日の中で、じっくり素材と向き合い手間ひまをかけられることに贅沢を感じられる大切な時間。今年も楽しみです。
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野菜がもっと好きになる 「10㎝のズッキーニ」
野菜ソムリエ 知久幸子さん vol.428
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こんにちは!野菜ソムリエの知久です。
先週に引き続き、視察ツアーで購入した珍しい野菜をご紹介して参りたいと思います。今日ご紹介するのは、10㎝のズッキーニ・ゼファーです。よく見慣れている深緑色のズッキーニは直径4㎝、長さは20㎝以上あると思います。ゼファーも、収穫せずに畑に置いておけば大きく生長するのですが、ゼファーはこのサイズで収穫するのが、食感・食味の両方でベストなのだとか。全体は鮮やかな黄色で、尖った先端と頭頂部だけ黄緑色をしています。猫のしっぽのような形状も魅力のひとつです。このサイズだとカットせずに使えるので、天ぷら専門店などプロの料理人に人気があるそうです。さっそく天ぷらにしたところ、通常サイズのズッキーニに比べてしっかりとした歯応えがあり、ナッツのような香りがして美味しかったです。来週は、このゼファーズッキーニと塩みかんを使ったレシピをご紹介したいと思います。お楽しみに!
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野菜がもっと好きになる 「佐土原なす」
野菜ソムリエ 知久幸子さん vol.427
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こんにちは!野菜ソムリエの知久です。
先日、量販店の視察ツアーに参加してきました。それぞれの青果コーナーで、気になって購入したものをいくつかご紹介したいと思います。今回は「佐土原なす」です。宮崎県の伝統野菜で、江戸時代から宮崎県の佐土原町を中心に栽培されてきました。その滑らかな口当たりと甘さで地元民に愛されてきましたが、病気に弱く栽培が難しいこと。色や形が不揃いであることなどから、栽培する農家が徐々に減っていき、戦後は誰も作らなくなった「幻のなす」でした。2000年、県の保管用種から発芽に成功し、2005年には佐土原なす研究会が発足し、研究会の努力の甲斐があり今では少しずつ生産量も増え、見事復活を遂げたという、ドラマチックな歴史を持ちます。一般的ななすの4倍くらい大きい長茄子で、瑞々しく、上品な香りとトロとした食感がたまりません。オススメは焼きなすにバター醤油らしいので、見かけたらぜひお試しを!
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みかんでもっと笑顔になる 「カーボロネロ」
野菜ソムリエ 玉之内祐子さん vol.445
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こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
最近、イタリア野菜とご縁をいただくことが多く、目下勉強中です。今回はカーボロネロをご紹介します。カーボロネロはイタリアのトスカーナ地方原産の野菜で、日本では黒キャベツとも呼ばれています。深く濃い緑色で細長く縮れた葉を持つ野菜です。キャベツよりも栄養価が高く、βカロテン、ビタミンE、ビタミンC、カリウム、カルシウムなどを多く含みます。加熱してもしっかりとした食感が残るので、煮込み料理にぴったり。ロールキャベツのようにお肉を巻いて煮込むほか、ミネストローネやポトフにするのもおすすめです。縮れた葉脈にスープが染み込んでぐっとおいしくなります。トスカーナの家庭料理リボリータ(白いんげん豆の煮込み)にも欠かせない食材です。旬は冬から春にかけてなので、そろそろ終わりですが、少しずつ生産量も増えてレストランなどでも見かけるようになってきたので見つけたらぜひ試してみてくださいね。
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野菜がもっと好きになる 「行者にんにく」
野菜ソムリエ 知久幸子さん vol.425
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こんにちは!野菜ソムリエの知久です。
春を告げる山菜として知られる「行者にんにく」。名前の通り「にんにく」のような香りがする山菜ですが、天然ものは乱獲によって数が減少していることから「幻の山菜」とも言われています。名前の由来は諸説ありますが、山にこもって修験する「行者」がエネルギー補給をすることから来たと言われています。血液をサラサラにし、糖尿病や高血圧・動脈硬化の予防に効果が期待できるアリシンが普通のにんにくの約4倍も含まれているので、疲労回復や滋養強壮、血行促進が期待できる山菜です。東北から北海道が主な自生地ですが、近畿地方まで広い地域に分布しており湿った沢筋などに多く自生しています。毒のあるイヌサフランなどに形状が似ているので注意が必要。旬は4月下旬から5月下旬までと短く、地域の産直売り場で見かけることが出来ます。来週はそんな行者にんにくを使ったレシピをご紹介します。お楽しみに!
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みかんでもっと笑顔になる 「スイスチャード」
野菜ソムリエ 玉之内祐子さん vol.444
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こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
今回はカラフルな色味と高い栄養価が魅力の「スイスチャード」をご紹介します。
スイスチャードはホウレンソウやビーツと同じアカザ科の野菜で、和名は「不断草」。季節に関係なく絶えず育つことから名付けられました。一番の特徴は黄色や赤、オレンジといった茎の発色の鮮やかさ。ポリフェノールの一種でベタレインという色素成分によるものです。栄養価が高く、βカロテンやビタミンE、カリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄など多くのビタミン・ミネラルを豊富に含みます。
お味はホウレンソウに似ていますが、えぐみやくせが少なく食べやすいので、やわらかいものは生でも食べられます。シャキシャキした食感と鮮やかな見た目を活かしてサラダやバーニャカウダなどがおすすめ。また、鮮やかな色味は加熱すると退色してしまいますので、短時間でサッと茹でたり、炒めたり。シンプルにオリーブオイルと塩だけでもおいしいですよ。
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