果物がもっと好きになる 「青森県のぶどう」
野菜ソムリエ 知久幸子さん vol.307
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こんにちは!朝晩の空気がひんやりして、すっかり秋らしくなって来ましたね。
久しぶりに車を走らせていると、「ぶどう狩り」と書かれた幟がちらほらと青空にきらめいていました。ぶどうというと、関東では山梨や長野が一大産地として名が知れており、大粒で種のないタイプの流通が多くなって来ています。一方、青森県では昔ながらのぶどうで小粒でも糖度が高くジュースなどの加工にも向く品種が栽培されています。北の津軽地方でスチューベンが。南部地方ではキャンベルアーリーが栽培されています。スチューベンは糖度が高く貯蔵性も高いことから秋に収穫されたものが2月頃まで出回ります。キャンベルアーリーは高い糖度がありながら、酸味もあるのが特徴。皮ごと口に含むとまず甘さが広がり、後から酸味が追いかけてくるのが楽しいです。ポイントはどちらも皮ごと口に含むこと。皮と果肉の間が甘いので、口の中でしごくように召し上がってみてください。
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みかんでもっと笑顔になる 「あけび」
野菜ソムリエ 玉之内祐子さん vol.307
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こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
厳しかった残暑も段々と秋めいてまいりました。この時期、日本各地の山野でとれる「あけび」、最近では食べたことがないという方も多いのではないでしょうか?
昔は山に入って熟して割れたあけびの中の種まわり(白いゼリー状になっている)をしゃぶるようにして食べていたそうです。砂糖菓子のようなまったりとした甘みで、子供にとっては天然のおやつだったのですね。そしてもちろん、果肉だけでなく果皮も食べられます。こちらは一変してほろ苦さが特徴の大人な味。油炒めや揚げ物が一般的のようですが、私は先日、猪肉のラグーソースに入っていたのが初のあけび体験でした。あけび=甘いというイメージがあったので、食べた瞬間はとても驚きましたが、猪肉との相性が抜群で苦みがアクセントとなり、とても美味しかったです。
行楽の秋、ハイキングなど山を訪れる際には童心に帰って「あけび」を探してみてはいかがでしょうか?
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みかんでもっと笑顔になる 「紅ロマン」
野菜ソムリエ 玉之内祐子さん vol.306
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こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
9月に入り、いよいよ今季のりんごシーズンがスタートです。早生りんごの代表と言えば、まずは「つがる」が思い浮かびますが、それよりも一足早い極早生種「紅ロマン」をご存知でしょうか?夏に出会える真っ赤なりんごとして8月の下旬から出回ります。パキッ・シャキッとした歯ごたえで程よい酸味が爽やかな、この時期にぴったりのりんごです。他の極早生種に比べて日持ちが良く、切っても茶色く変色しにくいのも特徴の一つです。
この「紅ロマン」は岩手県奥州市江刺地区の高野卓郎氏が「シナノレッド」と「さんさ」を掛け合わせて育成した「高野1号」という品種の商標です。平成24年に品種登録されたばかりの新しいりんごですが、その美味しさと真っ赤な見た目の美しさから年々、名前が知られるようになってきました。食べごろは10月中旬頃まで。厳しい残暑にさっぱり爽やかな「紅ロマン」、ぜひ試してみてくださいね。
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みかんでもっと笑顔になる 「アマニ粒×野菜」
野菜ソムリエ 玉之内祐子さん vol.305
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こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
アマニ油と言えば、近年オメガ3脂肪酸としてとても注目をされている油のひとつです。α-リノレン酸が豊富に含まれていて、私たちの身体の中に入ると青魚でよく知られるEPAやDHAに変換されます。食事で摂る必要のある必須脂肪酸ですが、現状では必要量摂れていない方がほとんどと言われています。
さて、そんなα-リノレン酸を手軽に摂ることができる「ローストアマニ粒」をご存知でしょうか?ゴマを一回りほど大きくしたような見た目で、香ばしくカリっとした食感。そのまま食べてもいいですし、シリアルやスープ、お浸しに振りかけて食べることもできます。オイルよりも気軽に使えるところが魅力です。たんぱく質や食物繊維も豊富で、アマニリグナンという大豆イソフラボンと似た働きを示す成分も含まれています。野菜との相性抜群で、おすすめはサラダにひとふり。ノンオイルのドレッシングでぜひ召し上がってみてくださいね。
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果物がもっと好きになる 「尾花沢スイカ」
野菜ソムリエ 知久幸子さん vol.304
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こんにちは!野菜ソムリエの知久です♪
気づけば日が沈むのが早くなり、徐々に秋めいてきていますが「スイカ」の話をしたいと思います。「尾花沢スイカ」という名前を聞いたことはありますか?品種名ではなく、山形県の北東部に位置する尾花沢市とその周辺で生産されたスイカの総称です。 この地域は山形県のなかでも特に雪深く、1年のおよそ3分の1の期間が雪で閉ざされる豪雪地帯。一方で夏はとても暑く、朝晩は涼しい盆地特有の気候で、この昼夜の寒暖差が美味しいスイカを育むそうです。尾花沢スイカの特徴は、何といっても高い糖度と「シャリシャリ」とした果肉の食感。先日、8キロはある大玉を試食する機会に恵まれました。中が空洞でがっかり…ということもなく、シャリシャリの食感と強い甘みが口いっぱいに広がり、食べ応え十分。「これぞ日本の夏!」と叫びたくなるような幸せな瞬間でした。また食べたい!来年の夏が待ち遠しくなるスイカです。
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みかんでもっと笑顔になる 「8月31日は野菜の日」
野菜ソムリエ 玉之内祐子さん vol.304
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こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
もうすぐ夏も終わりでしょうか?朝晩過ごしやすい日も増えてきました。さて、夏の終わりともいえる8月31日は何の日かご存知ですか?
そうです!「831」の語呂合わせで「や(8)さ(3)い(1)」の日です。さらに8月24日は「やさいにかける(8×3×1=24)」」にちなんで、ドレッシングの日と制定されています。ちょうどカレンダーでも31日の上を見ると24日ということで、こちらも「やさいにかける」という意味につながっているそうです。ぜひこの1週間はいつもよりも野菜を意識して食べていただければと思います。
そして、毎年この野菜の日には各地で野菜に関するイベントがたくさん開催されています。今年は特に週末と重なることもあり、マルシェや料理教室など様々な催しがありそうです。ぜひお近くの野菜の日イベントを探して参加してみてはいかがでしょうか?みなさまに素敵な野菜との出会いがありますように!
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果物がもっと好きになる 「豊洲市場の柚子香る絶品親子丼」
野菜ソムリエ 知久幸子さん vol.303
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こんにちは!野菜ソムリエの知久です♪
昨年10月に築地から移転した豊洲市場。場内の飲食店は一般の方でも利用することが出来ます。ただ、どこも値段設定が高く1,000円以下のお値段でお腹いっぱい食べられるお店が少ないのが悩みどころ。そんな中で、900円で食べられる絶品市場めしをご紹介します。それがあるのは6街区にある水産仲卸売場棟3階の鳥藤さん。こちらは築地時代からよくお邪魔して、定番の親子丼を食べていたのですが、豊洲市場店の店員さんに「塩味の親子丼がうまいよ」と勧められ食べてみたところ、これが絶品!シンプルな味つけなので、卵と鶏肉の旨みがより一層伝わります。隠し味に使っているのは柚子胡椒。爽やかな香りに食欲も増します。お願いすると高知県産北川村の柚子を使ったポン酢を出してくれます。途中から味を変えて食べるが通の食べ方。一緒についてくる白濁したとりスープも濃厚で美味しい。豊洲市場に行ったら是非お試しを!
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みかんでもっと笑顔になる 「ネバオクラ『ヘルシエ』の粘りがすごい!」
野菜ソムリエ 玉之内祐子さん vol.302
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こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
暑い日が続きますが、夏野菜、食べていますか?今回は夏野菜のひとつ「オクラ」の中でも今年発表されたばかりの新品種『ヘルシエ』をご紹介します。
この『ヘルシエ』何がすごいかといいますと、水溶性食物繊維ペクチンの量が2倍、粘りが従来のオクラの3倍!もあるのです。私は実際イベントでヘルシエVS一般的なオクラで粘り対決をしたのですが、参加者の方々からは「3倍と言わず5倍くらい粘りがあるのでは!」という感嘆の声も上がったほどです。この粘りの成分は腹持ちを良くしてくれたり、糖質の吸収を緩やかにして、血糖値の急上昇を抑えてくれたりします。また、コレステロールを体外に排出する、腸内細菌のえさとなり腸を整える、といった効果が期待できます。私たち日本人に不足している水溶性食物繊維。ぜひこのネバオクラ「ヘルシエ」を食べて補っていただきたいと思います。見つけたらぜひ試してみてくださいね。
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野菜がもっと好きになる「栄養豊富なモリンガ」
野菜ソムリエ 知久幸子さん vol.301
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こんにちは!野菜ソムリエの知久です♪
先日、宮古島のあたらす市場でモリンガという木の葉がひと袋100円で売られていました。このモリンガは奇跡の木とも呼ばれ、高い栄養価を誇るスーパーフードとして注目を集めています。何と言っても含まれている栄養素の種類が豊富で、ビタミン・ミネラル・必須アミノ酸・GABA・食物繊維など、90以上もの栄養素が含まれており、世界食糧農業機関にも一目おかれる植物だとか。フィリピンでは炒めものやスープの具など野菜として食べられているそうです。生で食べてみたところ苦みがあって食べ辛かったので、甘みのつよい果物と一緒にスムージーにして飲んでいます。長梅雨後の急な暑さに体がついていけず、体調の優れない日々が続いていましたが、モリンガパワーのお蔭か?ここ数日は頗る元気に過ごせています。パウダー状のものは通販や都内のマルシェでも出回っているようなので、よかったらお試しくださいね。
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みかんでもっと笑顔になる 「メロンの意外な使い方」
野菜ソムリエ 玉之内祐子さん vol.301
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こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
いよいよ8月、夏本番。初夏から秋にかけては特に美味しい果物がたくさん出回りますが、今日はその中でもメロンのお話を。
メロンの果肉は大きく分けて赤肉種、青肉種、白肉種があります。お好みもそれぞれかと思いますが、先日私はこの果肉の色の違いを活かしたとても衝撃的なお料理に出会ったのでご紹介させて下さい。
メロンと言えば、まずはデザートとして食べるか、おしゃれに生ハムを巻いて前菜として食べることくらいしか思い浮かばなかったのですが、なんととあるレストランではトウモロコシの冷製ポタージュスープのソースとして赤肉と青肉の2種のメロンのソースがかかっていたのです。クリーム色のポタージュにオレンジと緑のソースがそれはきれいに映えていました。そして色だけではなく、お味も抜群。メロンの風味がトウモロコシの甘みを引き立て、調和していました。メロンのソース使い、私もぜひ試してみたいと思います。
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