みかんでもっと笑顔になる 「東京うど」
野菜ソムリエ 小宅祐子さん vol.285
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こんにちは。野菜ソムリエの小宅祐子です。
さてみなさん、「独活」と書いて何と読むかご存知ですか?そう、山菜としてこの時期に旬を迎える「うど」ですよね。このうどは数少ない日本原産の野菜で、古代より自生のものが利用されてきました。さわやかな香りとシャキシャキとした食感にほろ苦さ、春を告げる野菜として人気の山菜です。中でも「東京うど」は江戸東京野菜として登録され、東京の特産品として知名度を高めています。この「東京うど」の最大の特徴はその栽培方法。光の入らない室(むろ)と呼ばれる地下3~4mの真っ暗な穴蔵で育てることで、長く、真っ白なうどになります。できるだけ光が入らないように慎重に管理することで、色白美人のうどが育つのです。山野に自生する一般的な緑色のうどとは異なり、繊細な香りや歯触りで、アクも少なく、とれたては生でかじることもできるほど。機会があればぜひ東京名物「東京うど」を試してみてくださいね。
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野菜がもっと好きになる 「千葉の落花生Qなっつ」
野菜ソムリエ 知久幸子さん vol.283
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こんにちは!野菜ソムリエの知久です♪
今年は桜が満開になるまで時間がかかったようで、二週に渡ってお花見に出かけた方も多いのではないでしょうか?花見の「おつまみ」にもピッタリな落花生。国内で一番生産されているのは千葉県です。そんな千葉県から新しい品種が登場しました。その名もQなっつ。アルファベットの順番でQはPより後ですよね?そこでP(ピー)ナッツを超える味、ということで名付けられたそうです。開発にかけられた期間はなんと20年!満を持して昨年10月から発売がスタートしました。気品のある白いさやの色と、はっきりとした甘みで食べやすい味が特徴だそうです。ラッキーなことに、先日「炒りたて」のQなっつを食べる機会に恵まれました。落花生ってこんなに美味しかっただろうか?と感動する味わいで、とにかく甘かったです!取り扱い店舗は千葉県内に50店舗以上。通販もあるようなので、衝撃の味をぜひお試しください。
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みかんでもっと笑顔になる 「早春の香り」
野菜ソムリエ 小宅祐子さん vol.281
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こんにちは。野菜ソムリエの小宅祐子です。
早いもので3月も終わりに近づいてきました。今年はうっかり食べそびれてしまっていますが、毎年必ずこの時期に食べたくなるのが「ふきのとう」。春を告げる山菜の代表格ですよね。あのほろ苦さと爽やかな香りは何とも言えず格別です。
天ぷら、おひたし、酢味噌和えなど、ふきのとうを味わう料理はたくさんありますが、私が特に好きなのが「ふきのとう味噌」。野菜をディップしたり、焼きおにぎりに塗ったりといろいろな食材に付けて楽しみます。足の早いふきのとうも味噌漬けにすることで少し長く日持ちしますし、苦みと味噌の相性が抜群なのです。作り方は色々ありますが、まずはふきのとうをあく抜きのために下茹でして水にさらします。その後、水気をきって細かく刻み、味噌とみりんとお好みで砂糖を加えた合わせ調味料で炒めて出来上がり。春が香る、この時期だけの食材をぜひ楽しんでくださいね。
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みかんでもっと笑顔になる 「フルーツトマトは春が旬?」
野菜ソムリエ 小宅祐子さん vol.279
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こんにちは。野菜ソムリエの小宅祐子です。
徐々に日が長くなり、日増しに春を感じる季節。3月に入ると楽しみな野菜の一つにフルーツトマトがあります。南米アンデス山脈高原地帯原産のトマトは昼夜の寒暖差が出やすい日本の春のハウス栽培にマッチしており、この時期は特に糖度が高く味の濃いフルーツトマトができるそうです。ちなみにフルーツトマトと普通のトマトの違いは品種ではないのですが、なんだと思いますか?正解は糖度。糖度8度以上(普通のトマトは5度くらい)のトマトを総称してフルーツトマトと呼びます。小ぶりで大きさの割にずっしりと重いものが多いです。
甘くコクのあるフルーツトマトはその名の通り、果物のように生で食べても美味しいのですが、実は加熱調理にもおすすめ。うま味成分であるグルタミン酸を豊富に含んでいるのでソースやスープなどをぐっと美味しくしてくれます。ぜひ様々な調理方法で旬のフルーツトマトを楽しんでくださいね。
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野菜がもっと好きになる 「緑鮮やかなゴーヤ・てぃだみどり」
野菜ソムリエ 知久幸子さん vol.278
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こんにちは!野菜ソムリエの知久です♪
先日、宮古島のゴーヤ生産者を訪ねて来ました。ハウスにお邪魔するのは4年振り。宮古島では温暖な気候を利用して栽培されるハウスのゴーヤが、冬から春にかけて出荷量のピークを迎えます。ハウスの中に入ると、立派なゴーヤが鈴なりに実っていました。よく見ると色合いが数年前と違う感じがします。以前は淡い色合いでマットな質感でしたが、目の前にあるゴーヤは緑色が濃く光沢もあります。艶々と光輝くゴーヤの品種は「てぃだみどり」。ゴーヤの特徴でもある突起が丸みを帯びており、しなやかなのが最大の特徴です。てぃだみどりが普及したお蔭で、長時間の輸送で生じる摩擦で突起が黒ずんでしまう問題が解消されました。「いかに美しく新鮮な状態で食べる人の手元に届けるか?」品種改良と作り手の努力が伝わって来ますね!近場のスーパーで沖縄県産のゴーヤをみかけたら、是非じっくりと観察してみてください。
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野菜がもっと好きになる 「生命力を感じる黒豆もやし」
野菜ソムリエ 知久幸子さん vol.276
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こんにちは!野菜ソムリエの知久です♪
先日、深谷の農と食を楽しむモニターツアーに参加して来ました。深谷といえば、深谷市のイメージキャラクター・ふっかちゃんの角でもある深谷ねぎが有名ですが、最近メディアでも注目されているのが「深谷もやし」です。「五感を通して豆の生命力を感じて欲しい」と熱く語るのは生産者の飯塚さん。飯塚農園の主力商品はブラックマッペを発芽させた黒豆もやし。市場流通の大半を占める中国産緑豆もやしに比べると、ひょろりと細いのですが、収穫期まで生長したものを触らせてもらうと、反るようにピンと伸びていて力強い!そして温かい!「もやしの生命力」が指先に伝わってきます。味わいも豊かで、もやしの煮汁ですらお料理のお出汁に使える程旨みがたっぷり。埼玉県産在来大豆にこだわって、丹精こめて育てられる黒豆もやしは、生産者の熱い想いともやしの生命力が感じられる、「もやしの概念」を覆す味がします。
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みかんでもっと笑顔になる 「本場で食べる深谷ねぎ」
野菜ソムリエ 小宅祐子さん vol.276
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こんにちは。野菜ソムリエの小宅祐子です。
先日、埼玉県深谷市の野菜を堪能する日帰りツアーに参加してきました。深谷と言えばやはり「深谷ねぎ」。全国でも有数のブランドねぎで、ご存知の方も多いと思います。深谷の中でも特に新戒地区で生産されるねぎは、固い粘土質の土壌と赤城山から吹き下ろす赤城おろしという強風でかかるストレスに耐え、ぐっと糖度上げて美味しいねぎに育つそうです。そんな深谷ねぎを存分に味わえるランチもいただきました。深谷の生産者の方々も足繁く通う名店「やまだ家」さんで素材にこだわり、手間のかかったお料理に舌鼓。中でも驚いたのは「深谷ねぎ根の素揚げ」。ねぎの根っこを食べたのは初めての体験でしたが、これが意外にも素揚げにするとカリカリしてかなり美味しいのです。そのほかにも地元野菜を愛するがゆえの一皿一皿にとても感銘を受けました。深谷野菜の魅力を存分に堪能できる「やまだ家」さん、深谷へお出かけの際はぜひ。
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果物がもっと好きになる「いちご入り恵方巻き」
野菜ソムリエ 知久幸子さん vol.274
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こんにちは!野菜ソムリエの知久です♪
早いもので今日は節分です。節分前夜にあたる2日に福岡県の青果物を楽しむイベントを企画運営することになり、料理長と相談していちご入りの海苔巻を作ってもらいました。福岡といえば博多あまおう。あまおうの甘酸っぱさと酢飯との相性がよく、予想以上に好評でした。そもそも“節分”とは 季節の分かれ目を指す言葉で「立春・立夏・立秋・立冬の前日」を意味します。中でもとりわけ大事な日とされたのが立春の前日で、立春は旧暦における新年に相当します。そんな節分に恵方巻きを食べる習慣は年々認知度が高まってきて、スーパーでも予約注文を受けるところが増えて来ています。もともとは関西が発祥で、海苔屋さんが海苔の販売促進のために仕掛けたものだったそうですが、その年の恵方を向いて無言で食べると願い事が叶うと言われています。因みに今年の恵方は東北東です。いちご入り、よかったらお試しください。
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みかんでもっと笑顔になる 「いちごさん」
野菜ソムリエ 小宅祐子さん vol.273
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こんにちは。野菜ソムリエの小宅祐子です。
いちごの美味しい季節ですね。店頭には様々な品種のいちごが並び、今日はどれにしようかと悩ましい限りです。
そんな品種の多いいちごですが、出来立てほやほや、今季デビューした「いちごさん」をご存知ですか?佐賀県・JAグループ佐賀・いちご生産者が一体となり、7年の開発期間を経て、なんと約15000株の中から選抜。佐賀県では「さがほのか」以来20年ぶりの新ブランドです。ジューシーで甘味と酸味のバランスが良く、いくつでも食べられる味で、何と言っても見た目の美しさに惚れ惚れします。真っ赤に色づいたきれいな形のいちごがパックに整然と並んでいる様は、つい手が伸びてしまうこと間違いなし。贈答用としてもおすすめです。インパクトのあるかわいらしい名前は憶えやすく呼びやすいように、日本中の人に長く愛されることを願って付けられたそうです。ロゴデザインもこだわっていて素敵なのでぜひ探してみてくださいね。
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野菜がもっと好きになる 「寒いと美味しい焼き芋」
野菜ソムリエ 知久幸子さん vol.272
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こんにちは!野菜ソムリエの知久です♪
東京で初雪が観測された先日、あまりの寒さに凍えながら地元駅に降り立つと、石焼き芋屋が停留していました。甘い香りに誘われ、ついつい購入。熱々の焼き芋で身体を温めながら帰りました。
食べ物には気温が上昇すると売れる「昇温商品」と気温が下がると売れる「降温商品」というものがあるそうです。ビールは昇温商品の代表的なものですね。調べたところ、「降温商品」の分類表で焼き芋を発見することが出来なかったのですが、私の中では寒くなると食べたくなるベスト3の1つです。さつま芋に含まれているビタミンCは加熱しても壊れにくいという性質があり、ビタミンAとビタミンEも含まれています。この3つが一緒になるとビタミンACE(エース)と呼ばれ、抗酸化作用が高まる最高の組み合わせ。美肌効果が期待出来ます。肌の乾燥も気になるこの季節、焼き芋を食べて温まりながら肌の調子も整えたいものですね。
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