野菜がもっと好きになる 「春の訪れを告げる博多蕾菜」
野菜ソムリエ 知久幸子さん vol.221
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こんにちは!野菜ソムリエの知久です♪
ここ2~3週間ほど、福岡食材をPRするレストランイベントの準備に奔走しています。忙しい中にも嬉しいと感じるのが、新しい食材と出会い初めて口にする瞬間です。
先日は「博多蕾菜」をサンプル提供してもらいました。博多蕾菜(はかたつぼみな)は、中国南部原産の大型からし菜の一種で、わき芽だけを商品化したもので、ほどよい辛味と風味が特徴なのだとか。まずは生でかじってみました。確かに辛い!アブラナ科特有の青っぽい香りに加え、からし菜特有のピリっとした辛みがあります。2つめは5分ほど茹でてみました。すると風味を残しつつ、辛みはほとんど消え去り、ブロッコリーの茎のような食感で、噛みしめると甘さが口の中に広がります。美味しい!
福岡ではふきのとうと一緒に、春の訪れを告げる山菜のような存在なのだとか。確かに生命力を感じさせる味わいでした。見かけたらぜひ一度味わってみてください。
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みかんでもっと笑顔になる 「カリフローレとスティックセニョール」
野菜ソムリエ 小宅祐子さん vol.221
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こんにちは。野菜ソムリエの小宅祐子です。
冬野菜の代表格、カリフラワーやブロッコリー。お好きな方も多い一方で、食感や風味が苦手と仰る方も多いのですが、そんな方におすすめの新品種がカリフローレとスティックセニョールです。
カリフローレはカリフラワーの一種で一般的なカリフラワーのように房が丸くひとつの塊状にできるのではなく、細長く伸びた軸に白いつぼみがちょこんと付いたような形状で、束ねるとまるで花束のような可愛らしい野菜です。
スティックセニョールはブロッコリーと中国野菜のカイランを掛け合わせた品種で、アスパラガスのようにすらっと伸びた茎にブロッコリーの房の一つがついたような見た目です。
どちらもクセや青臭さが少なく食べやすいのが特徴です。房自体が小さいのでもそもそとした食感も気になりません。まだまだ流通自体少ないのですが、産直市場やこだわりの野菜を取り扱っているお店などでは比較的手に入れやすいので注目してみてください。
まだまだ少ない流通ですが、道の駅や産直売場、こだわりの野菜を取り扱っているお店などでは比較的手に入れやすいのでぜひ注目してみてくださいね。
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果物がもっと好きになる 「あまおう15周年特別企画」
野菜ソムリエ 知久幸子さん vol.220
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こんにちは!野菜ソムリエの知久です♪
週あたまの1月15日は「いちごの日」ということで、いちご産地では様々な催し物が開催されたようです。
JA全農ふくれんでは、今年はブランドいちごあまおうの販売を本格的にスタートして15周年を迎える年ということで、15日から特別企画をスタートしました。スマホを使って、契約農家さんと二人三脚で作物を契約栽培できるオンライン上の直接販売サービスで、栽培期間中は、契約農家の方から成長途中の写真やコメントが送られてくるなど、成長の様子を楽しみながら収穫を待つことが出来るそうです。
「あかい」「まるい」「おおきい」「うまい」が名前の由来の「博多あまおう」は、温暖な気候に恵まれた福岡県で栽培されています。その素晴らしい味わいのファンは多く、近年では香港を中心に海外にもファン層が広がっています。バーチャル栽培の受付は来月15日まで。お子様と一緒に楽しんでみるのもいいですね。
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みかんでもっと笑顔になる 「寒締めほうれん草」
野菜ソムリエ 小宅祐子さん vol.220
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こんにちは。野菜ソムリエの小宅祐子です。
このところの寒さにはまいってしまいますが、寒さは嫌なことばかりではありません。にんじん、だいこん、白菜…寒くなると美味しくなるお野菜たちがたくさんいます。中でも「野菜の王様」と言われるほど栄養を豊富に含むほうれん草は寒さにあたると甘みが増し、栄養価も上がると言われています。そのため、ある程度ハウスで育てた後に閉め切っていたハウスを開放し、ハウス内の気温や地温を低くする寒締め栽培という栽培技術が確立されています。こうした技術で作られた寒締めほうれん草は凍らないように自らの糖度を増し、葉を縮めて厚くします。しかもあまり含まれていて欲しくない硝酸の含量は減少するという研究結果が出ています。
ビタミンAやビタミンCをはじめ、鉄やカリウム、カルシウムなど様々なミネラルもバランスよく含む栄養の宝庫「ほうれん草」。ぜひ旬のうんと寒い季節に召し上がってくださいね。
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こんにちは!野菜ソムリエの知久です♪
2018年がスタートして、あっという間に2週間。お節や七草粥もいいけど、そろそろ美味しい洋食が食べたくなっている方におススメ情報です。東京駅近くのセンチュリーコート丸の内・レストランロゼットで青森県十和田産の食材をふんだんに使った特別メニューを楽しむことが出来ると聞いて、友人と一緒に行って来ました。
様々な魅力ある食材の中でも、「十和田らしい」おもしろい食材があったのでご紹介したいと思います。その名も奥入瀬ガーリックポーク!にんにく粉末入り飼料を食べて育ったこだわりの豚肉だそうで、食べてみると豚肉特有の臭いが少なく、脂身に甘みがあってとても美味しかったです。日本一の生産量を誇る青森県十和田のにんにくを食べて育った豚肉だなんて、聞いただけで元気が出そうな気がします。
青森県十和田産の食材を使ったランチは2月2日まで楽しめます。よかったら足を運んでみてくださいね!
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野菜がもっと好きになる 「七草粥とインスタグラム 後編」
野菜ソムリエ 知久幸子さん vol.218
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こんにちは!野菜ソムリエの知久です♪
今日は1月7日。七草粥の日ですね!春の七草をお粥にして食べる習慣は江戸時代に始まったそうです。七草は早春にいち早く芽吹くことから邪気を払うといわれ、無病息災を願って七草粥が食べられるようになりました。お正月料理で疲れが溜まってしまった胃腸にとってもお粥は最適な食べ物で、緑色の七草にはビタミンがたっぷり含まれている他、消化促進などの効果も期待できます。最近ではどこのスーパーマーケットでも比較的安価な値段で「七草セット」が入手出来るようになりましたね。昨年は、流行のインスタグラムでハッシュタグをつけて七草粥をアップしている写真を沢山目にしました。ビジュアルから入ると言われている若い年齢層の方々にも、日本の伝統的な食文化が受け継がれていくことは大変喜ばしいことですね。今年はどんな「インスタ映え」する七草粥がアップされるか?よかったら検索してみてください。
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みかんでもっと笑顔になる 「3日とろろ」
野菜ソムリエ 小宅祐子さん vol.218
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あけましておめでとうございます。野菜ソムリエの小宅祐子です。
2018年も皆様に楽しんでいただける野菜・果物コラムを目指して邁進してまいりますので何卒よろしくお願いいたします。
さて、お正月休みは満喫されていますか?年末年始で美味しいものをたくさん召し上がった方も多いのではないでしょうか。そろそろ胃腸もお疲れ気味かも・・・ということで、今日は「3日とろろ」をご紹介します。正月3日に長寿や健康を祈念してとろろ汁を食べる風習で、今も一部の地域で残る行事食です。これが正月太りや暴飲暴食で疲れた胃腸にぴったり。
消化が良く、低カロリーでたっぷりと食物繊維が取れ、なおかつ腹持ちも良いのでダイエット食としてもおすすめです。しかもとっても簡単。ご飯にすりおろして出汁で伸ばした大和芋や長芋をかけ、うずらの卵を割り入れます。お醤油もいいですが、塩みかんを添えても美味しいですよ。「3日とろろ」ぜひお試し下さい。
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果物がもっと好きになる 「いちごいろいろ 後編」
野菜ソムリエ 知久幸子さん vol.217
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こんにちは!野菜ソムリエの知久です♪
あっという間に大晦日ですね。2017年もコラムに目を通していただきありがとうございました。今日は季節外れの「夏いちご」の話になりますが、お付き合いいただけたら幸いです。
いちごの生産量全国1位は栃木県です。そんな栃木県宇都宮市にある道の駅・ろまんちっく村に行って来ました。産直コーナーを覗いてみると、夏に収穫できる「大谷夏いちご」と、これから楽しめる「スカイベリー」が一緒に並んでいるという不思議な光景が!そもそも、真夏の暑い時期にどうやっていちごを栽培するのでしょうか?鍵になるのはいかに土や苗を冷やすか。そこで役立ったのが大谷採石場跡地に溜まっている冷水だったそうです。大谷夏いちごの品種は「なつおとめ」。程よい酸味もあるそうなので、まさに夏向きですね!1年を通していちごが楽しめるのも羨ましい。暑い時期にまたお邪魔して、夏いちごを食べてみたいと思います。
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果物がもっと好きになる 「いちごいろいろ 前編」
野菜ソムリエ 知久幸子さん vol.216
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こんにちは!野菜ソムリエの知久です♪
今日はクリスマスイブ♪
街のイルミネーションに心躍ります。今年は日曜日ですがクリスマスケーキを買いに出掛ける方もいらっしゃるのではないでしょうか?クリスマスケーキに欠かせないのがいちご。本来いちごの旬は春の終わり頃です。クリスマスケーキへの需要や、早く食べたいという欲求に応えるべく、生産側の努力により促成栽培が主流となって、クリスマス時期にいちごが食べられるようになりました。有難いことですね。露地栽培のいちごも終わって夏になると、国産から外国産に切り替わり、以前までは国産いちごが食べられない時期がありました。しかし、最近になって、夏場に収穫できる品種が出回るようになってきました。そんな夏場に収穫できる品種、「なつおとめ」を栽培することで、周年いちごを収穫出来るようになった栃木県宇都宮市の取り組みを視察して来ました。
次週は夏いちごのお話です。お楽しみに♪
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果物がもっと好きになる 「青森県産 印度りんごを食べる」
野菜ソムリエ 知久幸子さん vol.215
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こんにちは!野菜ソムリエの知久です♪
先日、「旬のフルーツを沢山食べる会」という何とも贅沢なイベントに参加して来ました。
中でもりんごが6品種もあり、仲間といろいろ食べ比べてみたところ、「青森県産の印度りんご」がとても印象的で美味しく感じたのでご紹介したいと思います。印度(いんど)りんごといっても、南国のインドとは関係なく、アメリカのインディアナ州産の種が由来だそうで、青森県で育成され昔から親しまれている品種です。収量が少ないものの、今でも根強い人気があるそうです。大きさは少し小ぶり。赤と黄色が混ざったマットな皮の色合い。果肉は固めで水分は少なくサクサクといった食感。この食感がボケたリンゴとちょっと似ていますが、噛み続けているとクセになります。酸味はほとんどなくて、優しい甘みが口に広がります。この素朴な味わいが根強い人気がある理由かもしれません。見かけたらぜひ一度召し上がってみてくださいね♪
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