野菜がもっと好きになる 「貯蔵で変化!さつまいも(後編)」
野菜ソムリエ 知久幸子さん vol.477
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こんにちは!野菜ソムリエの知久です。
収穫したてで甘さがのらない9月頃から、巷にさつまいもスイーツが並ぶのはなぜか?知人のスイーツ専門店に聞いてみました。そこでは前年の1月頃、大量に購入して焼き芋ペーストに加工して冷凍保存しておくそうです。さつまいもの一大産地である茨城県のJAなめがたでは、ブランド芋の「紅こがね」が比較的でんぷん質が多く長期保存に向いていることから、「熟成 紅こがね」として8月下旬まで流通させています。同JAでは、8月中旬から収穫がスタートしている紅はるかのSサイズはLサイズに比べて体積が少ない分、貯蔵期間も短く済むため、9月中旬にはブランド芋の「紅甘優」として、関東圏のスーパーに出回りだします。消費者のニーズに応えるべく、パティシエは加工して冷凍保存。産地では貯蔵技術を向上させて、長期流通や早期出荷を実現さていました。そんな影の努力に感謝しつつ、じっくり味わいたいですね。
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「早秋柿」みかんでもっと笑顔になる
野菜ソムリエ 玉之内祐子さん vol.519
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こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
秋の味覚のひとつ「柿」にはたくさんの品種がありますが、その中でも今回は早生種の「早秋柿」をご紹介します。
早秋柿は2003年に品種登録された完全甘柿で、早生種の中でも比較的日持ちの良い品種です。売り場で秋の訪れを感じさせてくれる存在として重宝されています。果汁が豊富で、程よいやわらかさ、糖度も14~15度と十分。食味の良さが魅力です。また、外皮は濃い橙色で、果肉は鮮やかなオレンジ色、目にもおいしい色合いを楽しめます。形はふっくらと丸みを帯びた四角形で、やや大きめ。外皮がボコボコしたものもありますが、これは品種の特性で食味に影響はありません。国内生産量の約45%を福岡県が占めていて、次いで岐阜県や兵庫県といったエリアで生産されています。旬は9月下旬から10月中旬ごろ。今年の早秋は特に甘さが乗っているというニュースも出ていますので、ぜひ見つけて食べてみてくださいね。
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野菜がもっと好きになる 「貯蔵で変化!さつまいも(前編)」
野菜ソムリエ 知久幸子さん vol.476
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こんにちは!野菜ソムリエの知久です。
10月に入り、急に肌寒い日が増えて来ましたね。寒くなってくると食べたくなるのが焼き芋。コンビニでもさつまいもを使ったスイーツが出始めました。さつまいもの一大産地である茨城県の行方市では、早いもので8月の中旬から収穫がスタートました。トウモロコシや枝豆などの野菜は、収穫したてが甘くて美味しいのですが、さつまいもは逆です。キュアリング期間と、低温熟成期間を経過しないと甘さが出てきません。以前、それを知らずに掘りたてホヤホヤのさつまいもを蒸して食べたことがありました。びっくりするほど甘みがなく、パッサパサで美味しくなかった記憶があります。さつまいも農家さん曰く、美味しくなってくるのは1月2月頃とのこと。とはいえ消費者のニーズが高いのは、9月下旬から10月頃。来週は、この時差を埋めるべく、スイーツ店や農家がとっている秘策についてお伝えします。お楽しみに!
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みかんでもっと笑顔になる 「初秋のリンゴ」
野菜ソムリエ 玉之内祐子さん vol.518
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こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
そろそろ店頭にリンゴがたくさん並ぶ季節になってきました。初秋のこの時期におすすめの品種に「岩手7号(紅いわて)」というものがあります。「つがる」×「プリシラ」を親に持つ、岩手県オリジナルの品種で2009年に登録された比較的新しいリンゴです。旬は9月下旬から10月上旬にかけて。濃い紅色に色付く美しいりんごで、見るからにおいしいオーラを放っています。実際、糖度が高くてパキッとした歯ごたえも小気味よく、各所で食味の評価も高い品種です。また、切るとすぐに茶色に変色してしまうリンゴが多い中、この紅いわては切っても変色しにくいという特徴があります。思いのほか長時間、真っ赤な外皮と白くきめ細やかな果肉のコントラストをキープしてくれます。この見た目の美しさと品質の高さから贈答用としても人気。酸味が少なく、かためのリンゴが好きな方はぜひ売り場で探してみてくださいね。
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みかんでもっと笑顔になる「夏のアスパラガス」
野菜ソムリエ 玉之内祐子さん vol.516
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こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
先日、福岡県筑後市で年間を通してアスパラガス栽培をしている農家さんの圃場を訪問させていただきました。アスパラガスといえば春が旬という印象で、夏のイメージが全くなかったのですが、この季節でもぐんぐん育つ元気なアスパラガスと肥沃な土壌を見ることができました。春のアスパラガスは寒暖差があることからじっくりと養分を蓄えながらゆっくり育ち、甘みやほろ苦さが魅力です。一方で夏のアスパラガスは十二分に日光を受けて育つため、なんと一日に2回も収穫できるそうです。それどころか朝と夕方の2回収穫しなければ伸びすぎて売り物にならないということで、その生命力の強さに驚きました。贅沢にも畑で採れたてを素焼きにしてもらったのですが、ジューシーで甘みが強く、苦みはほとんど感じませんでした。季節での味わいの違いや採れたてのおいしさに感動した大変貴重な機会となりました。
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みかんでもっと笑顔になる「とよみつひめ」
野菜ソムリエ 玉之内祐子さん vol.514
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こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
私の住む福岡県が誇る果物といえばやはり「あまおう」ですが、それに次ぐものとして「とよみつひめ」というイチジクが注目されています。2006年に品種登録されて以来、その糖度の高さ(平均17度以上!)となめらかでジューシーな食感が人気を集めて全国にファンが急増中。夏から初秋にかけてのこの時期はとよみつひめの季節です。イチジクが苦手という方にもぜひ試してみてほしい、他とは一線を画すそのお味。私も初めて食べたときは「これがイチジクの本当のおいしさか!」とうなりました。色鮮やかなルビー色の果肉と肉厚でふわっとした白い果肉。糖度は高く甘いのですが、しつこくない上品な甘さですっきりとした味わい。半分に切ってスプーンですくって食べると食べやすいです。皮ごとくし切りにしてサラダに入れたり、生ハムを巻いて食べたりするのもおすすめ。旬は短いですがぜひ食べてみてくださいね。
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野菜がもっと好きになる 「プルーンの食べ頃を見極める」
野菜ソムリエ 知久幸子さん vol.474
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こんにちは!野菜ソムリエの知久です。
プルーンというとドライフルーツのイメージが強いですが、最近では量販店でも生果を見かけるようになりました。卵型のプルーンにも、実はプラムのように様々な品種があることをご存知でしょうか?先日、北海道産のパープルアイという品種を食べました。淡い赤紫色の大玉なので、一瞬「プラム」かな?と疑う外観。調べると、糖度が16度〜18度もある甘い品種とあったので、思いきりかじりついてみたら、頬が痛くなるほど酸っぱい!果肉は黄色がかっていて、果肉はしっかりとしています。今度は少しシワが寄って果肉が柔らかくなったものを食べてみると、確かに甘い!プラムは収穫直後と、数日置いたものでは、まるで違う果物を食べているように食感・酸味・糖度の感じ方が異なる果物なのです。だから、1つめを食べて酸っぱいと感じたら、常温で置いて、「自分好みのタイミング」を探してみるのも楽しいですよ!
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みかんでもっと笑顔になる「野菜の日」
野菜ソムリエ 玉之内祐子さん vol.513
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こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
毎年8月31日は8(や)3(さ)1(い)の語呂合わせから「野菜の日」。「もっと野菜のことを知ってほしい」「野菜をたくさん食べてほしい」という想いで全国青果物商業協同組合連合会など9団体が1983年に制定しました。なんと今年で40年!この日を機会に各地で様々な野菜イベントが企画されています。
さて、みなさんは普段どれくらい野菜を食べていますか?ビタミンやミネラル、食物繊維や機能性成分を豊富に含む野菜や果物は糖質や脂質に偏りがちな食事の救世主。ぜひ意識して毎日一皿分多く野菜の皿を増やしていただきたいのです。というのも1日の野菜摂取量目標は350g。現在の日本人の平均が約280g。ちょうど1皿分の70g足りていないというのが現状です。トマトだと半分、レタスは2枚、ブロッコリーは小分けにして4つ分くらいと全く難しい量ではありません。ぜひ「あと一皿野菜」を意識してみてくださいね。
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野菜がもっと好きになる 「野菜レシピで塩分補給」
野菜ソムリエ 知久幸子さん vol.473
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こんにちは!野菜ソムリエの知久です。
お盆が過ぎると涼しくなってくるものですが、今年は日本各地で酷暑が続いているようです。そこで気をつけたいのが熱中症。大切になってくるのが「塩分」です。汗と一緒に流れ出てしまうので、食事や飲み物でしっかり補給する必要があります。スポーツ飲料にも塩分は含まれていますが、糖分も相当量入っているので、ハードな運動や労働が日常でない方は飲み過ぎ注意です。そこでオススメしたいのが、野菜を使ったレシピからの塩分補給です。簡単なところでは、野菜たっぷりの味噌汁。味噌から塩分が摂れます。あとは浅漬け。ナスやキュウリを適量の塩で揉んで30分ほどおけば完成です。野菜全般にはカリウムが含まれており、ナトリウムを余分に摂りすぎても体外に排出してくれるという優れた働きがあります。夏野菜は体を冷やす効果も期待できるので一石二鳥です。残暑は「野菜」プラス「塩」で賢く乗り切りましょう!
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みかんでもっと笑顔になる 「冬瓜」
野菜ソムリエ 玉之内祐子さん vol.511
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こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
夏が旬の野菜といえば、様々ありますが、冬の瓜と書いて夏野菜の冬瓜(トウガン)もそのひとつ。水分たっぷりで低カロリー、さっぱりとした味わいでこの季節にぴったりの食材です。原産地はインドと言われていて、日本でも平安時代の書物に記載があるほど古くから親しまれてきました。現代では大きくて重くて皮も固そう…と避けられがちですが、意外なことにかなり扱いやすくおすすめの野菜。まずはその名の通り、貯蔵性が高く、まるごと冷暗所で保存すれば冬までもちます。さらに固そうに見える皮も包丁で簡単にむけて、南瓜ほど力は要りません。皮をむいてひと口大に切り、そのまま冷凍保存も可能。淡白な味わいは煮込みにもってこい。スープや煮物にすれば短時間で出汁を十分に吸ってとろりとやわらかくなり、そのくちどけがまた魅力です。最近では小ぶりでより扱いやすい品種が増えていますのでぜひ手に取ってみてくださいね。
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