みかんでもっと笑顔になる 「パクチーの日」
野菜ソムリエ 玉之内祐子さん vol.510
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こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
8月9日は語呂合わせから「パクチーの日」。英語ではコリアンダー、中国語では香菜(シャンツァイ)、タイ語でパクチーと、国や料理によって様々な呼び名があり、好き嫌いも顕著に分かれる野菜の代表ですよね。エスニック料理には欠かせない存在で、酷暑を乗り切る清涼感のある薬味として大活躍してほしい時期なのですが、実は旬は春から初夏にかけて。残念ながらこの時期、生のパクチーはなかなか手に入りづらいのです。しかし、最近では乾燥パクチーが出回っていて、風味が強すぎず、生のパクチーより使いやすいとも言えます。苦手意識を持っている方も乾燥パクチーから入ってみてはいかがでしょうか?春雨サラダに和えればヤムウンセン風に。スープにトッピングしたり、レモン・オリーブオイル・塩と混ぜてドレッシングにしたり。意外にもルッコラやクレソンなど風味の強い野菜との相性がぴったり。試してみてくださいね。
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果物がもっと好きになる 「ハスカップの収穫体験(後編)」
野菜ソムリエ 知久幸子さん vol.471
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こんにちは!野菜ソムリエの知久です。
先週に引き続きハスカップの収穫体験についてお伝えします。赤紫色の実を口に入れてみると、滑らかな口当たりに驚きます。皮・果肉・種の境目を感じないほどで、熟したものは甘みがあって美味しい!指を押し返してくる弾力がないものは未熟で強い酸味があります。指に伝わる感触で熟度が分かるようになって来ます。自重で果汁が出てしまう程のデリケートさ。生果が市場に出回らない訳が産地に来てようやく分かりました。ハスカップは、ブルーベリーよりもアントシアニンの量が多く、高い抗酸化力が期待され、ビタミンCやビタミンE、カルシウム、鉄分なども比較的多く含んでおり、アイヌの先住民の間では「不老長寿の実」と呼ばれていました。日本一の産地・厚真町は新千歳空港から車で30分という距離で温泉宿もあります。百聞は一食に如かず!旬は7月頭の2週間です。生果を味わいに、足を運んでみてください。
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みかんでもっと笑顔になる 「シソとミョウガの塩みかんおにぎり」
野菜ソムリエ 玉之内祐子さん vol.508
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こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
本格的に暑い夏がやってきました。今回は暑さに負けない、薬味と塩みかんのさわやかさでさっぱりと食べられるごはんものをご紹介します。
「シソとミョウガの塩みかんおにぎり」
【材料】(2人分)
ごはん 1合
青紫蘇 4~5枚
ミョウガ 1個
塩みかんマリネの素 小さじ1
寿司酢 大さじ1
白いりゴマ 大さじ1
ゴマ油 少々
【作り方】
1.ごはんに塩みかんマリネの素と寿司酢を合わせて切るように混ぜる。
2.青紫蘇とミョウガを千切りにする。
3.1にゴマ油と白いりゴマ、2を加えて軽く混ぜる。
4.3をラップに適量とり、三角形に成型する。
もしあれば海苔を巻いたり、しらすや枝豆を加えたりしてさらにボリュームを出すのもおすすめです。塩みかんマリネの素が絶妙なアクセントになり、食欲がないと思っていたのに、いつのまにか手が伸びているかも。朝ごはんやお弁当にぴったりです。よければ試してみてくださいね。
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果物がもっと好きになる 「ハスカップの収穫体験(前編)」
野菜ソムリエ 知久幸子さん vol.471
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こんにちは!野菜ソムリエの知久です。今月初頭に、旬が2週間と短く北海道でしか出会えない、珍しい果物「ハスカップ」を収穫して来ました。ハスカップはスイカズラ科の植物で、元々、苫小牧と厚真町にまたがる勇払原野に群生していました。野生のものは、小粒で苦味があり酸味が強く、生では食べにくかった為、厚真町の山口農園では長年かけて品種改良に取り組み、「ゆうしげ」と「あつまみらい」という大粒で甘みのある優れたハスカップが誕生しました。今では厚真町を代表する品種となっています。収穫体験初日となる7月2日は、午前中から、収穫解禁を待ちわびたお客様でぎっしり!その人気具合に驚きつつ収穫初体験!ブルーベリー程の大きさですが、ブルーベリーよりも果肉が柔らかい!3本指でそっと掴まないと、果汁が溢れて指が真っ赤に染まってしまいます。10粒ほど収穫すると慣れて来ました。肝心な味の感想は後半に続きます。お楽しみに!
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みかんでもっと笑顔になる 「朝フルーツ」
野菜ソムリエ 玉之内祐子さん vol.507
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こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
そろそろ梅雨も明けて夏本番。今年はひと際暑くなりそうな予感です。最近は朝から暑くて食欲もわきませんが、そんなときは朝フルーツがおすすめです。さっぱりとした果物はおめざにぴったり。エネルギーとして必要な糖質に加えてビタミンやミネラル、食物繊維が豊富で、私はいつも「食べる美容液」だと思っています。しっかりかんで食べていると段々と目も覚めてきますよ。バナナやキウイフルーツなど定番に加えて、メロンやスイカや桃、ブドウやパイナップル、あんずにすももにいちじくなど、国産の果物も豊富で、朝フルーツを始めるにはうってつけの季節。飽きる前にどんどん次の果物が旬をむかえて追いつくのがやっとという、うれしい悲鳴です。そこにヨーグルトも加えるとタンパク質やカルシウム、そして腸にうれしい乳酸菌やビフィズス菌もとれてさらに栄養価UP。
朝フルーツでさわやかなスタートを切ってみてはいかがでしょうか。
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みかんでもっと笑顔になる 「桃:あまとう」
野菜ソムリエ 玉之内祐子さん vol.506
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こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
今年も桃の季節がやってきました。実は九州でも少量ですが桃が生産されていて、先日訪れた道の駅にずらりと並ぶ桃は圧巻の一言。その中で初めて見かけた品種があり、早速食べてみました。「あまとう」という品種で、福島県の斎藤賢一氏が「川中島白桃」に「紅国見」を交配し、その実生から選抜育成した早生種の白桃。2004年に登録された比較的新しい品種なのだそう。酸味が少なく、果肉がコリっとしてかためなのが特徴です。食感があるのでサラダに入れるのもおすすめ。クリームチーズやモッツァレラチーズ、ヨーグルトとの相性もよさそうです。甘くてとろける桃はもちろん絶品ですが、「あまとう」のようにかための桃も食べ応えがありおいしいです。なんと桃には約300種の品種があると言われています。そしてそれぞれの旬はわずか1~2週間というものが多いので、旬のうちに様々な品種を食べ比べたいなと思います。
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みかんでもっと笑顔になる 「夏野菜:空心菜」
野菜ソムリエ 玉之内祐子さん vol.505
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こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
中華料理店ではお馴染みの青菜「空心菜(クウシンサイ)」は、ヒルガオ科サツマイモ属の中国野菜で、和名を「ヨウサイ」と言います。旬は7月から9月にかけての暑い時期。葉物野菜が少ない夏場に重宝する夏野菜です。日本では主に沖縄や九州地方で多く栽培されていて、産直市場や道の駅で見かけることが多いです。葉は細長く先端が尖っていて、茎はその名の通り空洞になっており、これが独特のシャキシャキとした食感を生み出しています。油との相性が良く、肉や海鮮と合わせてサッと火を通した炒め物が定番ですが、味にクセがないのでどんな料理にも合わせやすいのが魅力のひとつ。お浸しやみそ汁の具にするのもおすすめです。また、サラダやスムージーに入れるなど、生食も可能。βカロテン・カリウム・カルシウムなどを豊富に含む栄養価の高い緑黄色野菜です。ぜひ旬をむかえるこれからの季節、探してみてくださいね。
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果物がもっと好きになる 「黄色いスイカ」
野菜ソムリエ 知久幸子さん vol.469
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こんにちは!野菜ソムリエの知久です。スイカが美味しい季節になって来ましたね!今回は、新顔スイカの中でもとびきり異彩を放つものをご紹介したいと思います。その名も金色羅皇(こんじきらおう)です。ナント種苗から2021年にデビューしたばかりの黄色いスイカです。黄色というよりオレンジがかった黄金色。楕円形の大玉で、大きいものは10kgにもなります。実際に持って見ると、抱えたまま10秒も立って居られないほどの大きさと重量感でした!大きさもさることながら、このスイカ最大の特徴が圧倒的な糖度です。黄色いスイカのマーケットは1パーセントと低く、その理由として赤いスイカに比べて糖度や食味が劣るという点がありました。12度でも甘いと言われるスイカの中で、金色羅皇は糖度が15度以上。実際に熊本県産の金色羅皇を食べてみたところ、目が覚めるような甘さとシャリ感に圧倒されました。スイカ好きな方、是非お試しあれ!
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みかんでもっと笑顔になる 「生姜の日」
野菜ソムリエ 玉之内祐子さん vol.503
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こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
6月15日は「生姜の日」。石川県にある香辛料の神を祀る波自加弥(はじかみ)神社が、毎年この日にはじかみ大祭を開催していることにちなんで制定されたそうです。生姜は古くから香辛料や薬味としてだけでなく薬効の高い食材として重宝されてきました。今でもスープやカレー、漬物や麺類などのおいしさを引き立ててくれる魔法の調味料として人気です。そんな生姜、意外と知られていないのが正しい保存方法。薬味として使うことが多いため、一度に使う分量は少なく、使い切れずに冷蔵庫の中でいつの間にか悪くなってしまっていることも…。生姜は比較的暑い気候を好む植物なので、夏場以外は常温保存がおすすめです。湿らせたキッチンペーパーなどで生姜を包み、ラップかチャック付きの保存袋に入れてキッチンに転がしておけばOK。夏場の本当に暑い時期はこのまま冷蔵庫の野菜室に。よければ試してみてくださいね。
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みかんでもっと笑顔になる「青ネギ文化」
野菜ソムリエ 玉之内祐子さん vol.502
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こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
九州に引っ越しをして1か月弱。こちらではメジャーで、関東ではそうでもない野菜といえば青ネギではないかと感じます。「博多万能ねぎ」という商標登録されたブランドネギがあるほど、青ネギ(葉ネギ)の出回りが多く、その新鮮さ・香りの良さに驚いています。一年を通して露地栽培とハウス栽培で安定した生産が行われていて、通年手に入る大変身近な野菜のひとつです。関東でネギといえば白ネギ(根深ネギ)のイメージが強く、青ネギといっても九条ネギくらいしか見たことがない方も多いかもしれません。こちらの青ネギは九条ネギよりももう少し細身でやわらかく、薬味といえばまず思いつく、そんな立ち位置です。βカロテンを豊富に含む緑黄色野菜で、栄養価も高く、生で食べても炒めても煮ても力を発揮する名脇役。フライト野菜の先駆けとしても有名で、飛行機で全国へ出荷されていますので見かけたらぜひ試してみてくださいね。
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