みかんでもっと笑顔になる 「春トマト」
野菜ソムリエ 玉之内祐子さん vol.488
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こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
春を告げる野菜はいろいろありますが、実はフルーツトマトが一番おいしい季節でもあります。トマトの原産地である南米のアンデス高原地帯は日射量が多く、乾燥していて高温にならない気候。これが日本でいうと春の気候と似ているため、春はおいしいトマトを育てるのに適した季節と言えます。逆に暑くて雨の多い日本の夏はトマトにとって過ごしにくい条件がそろっているのです。つまり、生産量の旬は夏ですが、おいしさの旬は春と言っていいでしょう。甘さや味の濃さは段違い。栄養価も高いものが多いです。生で食べて十分甘くておいしい春トマトですが、ぜひ旬のこの時期に箱買いして加熱調理も楽しんでいただきたい!西洋では「トマトの時期には下手な料理はない」ということわざがあるそうです。それほどトマトはうま味の宝庫。トマトが料理のベースとして使われている西洋料理ではトマトのおいしさで味が決まるということですね。
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みかんでもっと笑顔になる 「イチゴの新品種:かなこまち」
野菜ソムリエ 玉之内祐子さん vol.483
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こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
厳しい寒さの中ですが、イチゴの旬まっさかりですね。最近では様々な新しい品種が楽しめてイチゴ好きとしてはうれしい限りです。つい先日も私が住んでいる神奈川県でオリジナルの新品種が誕生したというニュースが飛び込んできました。平成26年に「紅ほっぺ」と「やよいひめ」を交配・選抜し育成した品種で、令和2年に品種登録されたばかりのイチゴです。その名も【かなこまち】。県職員から名前を募集し、「神奈川生まれの美しくて美味しいイチゴ」という思いを込めて名付けられたそうです。特徴としては果皮が美しい鮮赤色、果実の中まで赤色が入ります。糖度が高く、甘みと酸味のバランスが良い大粒のイチゴです。まだ出来立てほやほやということで、流通は県内の直売所などで少量出荷されているのみのようですが、今後イチゴの主力品種になるかもしれない期待の新人!注目していきたいと思います。
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野菜がもっと好きになる 「深谷カルソッツ」
野菜ソムリエ 知久幸子さん vol.454
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こんにちは!野菜ソムリエの知久です。
寒さが増して霜が降りると、甘みを増して美味しくなる白ねぎ。関東では埼玉県深谷市の「深谷ねぎ」が有名ですが、ちょうど今日に当たる1月29日(日)は、『深谷ねぎまつり2023』が開催されています。祭りの目玉は深谷カルソッツ。「カルソッツ」は、もともとスペインのカタルーニャ地方で冬から春にかけて食べられる季節定番料理のことを指し、ねぎを直火で真っ黒に焼いて、パプリカやニンニクなどを使ったメロスコソースをつけて食べます。そんなねぎ産地のシンプルで美味しい食べ方を一般の方にも知ってもらいたいという考えから、深谷ねぎを使った「深谷カルソッツ」がスタートしたそうです。注目は、品種ごとに食べ比べが出来ること。自分好みのねぎが発見出来そうですね!祭りが過ぎた後も、深谷カルソッツが食べられるレストランやイベントがいくつかあるので、ぜひチェックして足を運んでくださいね!
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みかんでもっと笑顔になる 「いちご狩りの季節」
野菜ソムリエ 玉之内祐子さん vol.481
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こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
1月も中旬を過ぎると本格的ないちご狩りシーズン。最近は多品種を食べ比べできるのはもちろん、夜にハウスを貸し切りにしてシャンパンや生ハムを片手に楽しむナイトストロベリーツアーや、ふるさと納税の返礼品としてのいちご狩り体験など、これまでにはなかった新しいものが続々と出てきています。昔は地面にあったいちご棚も最新の施設では目線の高さや頭上にグッと上がっていて、かがまずにいちごを摘むことができるため老若男女問わずに楽しめる農園も増えています。野菜ソムリエ的には「農園でしか食べられないいちごを狩る」のがおすすめの楽しみ方。品種によっては果肉がやわらかすぎて流通に乗せるのが難しく店頭では滅多にお目にかかれないものもあります。そんな繊細ないちごを完熟の状態で食べられるのは、いちご狩りならでは!ぜひ各地のいちご狩りに出かけてみてはいかがでしょうか。
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みかんでもっと笑顔になる 「春の七草・セリ」
野菜ソムリエ 玉之内祐子さん vol.479
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あけましておめでとうございます。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
2023年が始まりました。今年も皆様にとって素敵な年になりますように。そして、このコラムが皆様にとって少しでも有益な情報になるように努めたいと思います。
さて、1月においしい野菜のひとつに「セリ」があります。春の七草のひとつでもありますよね。スッと香るさわやかな香りには、食欲増進・解熱・解毒の効果があるとされています。加熱しすぎると香りがとんでしまうので、生や半加熱がおすすめ。鍋やお吸い物の最後にトッピングしたり、サラダの葉野菜に混ぜたり、他にもナムルやお浸しなど、シャキシャキした食感と独特の風味を活かした食べ方が、セリを最大限に楽しめます。また、同じセリでもひと味違う、根付きのセリは秋田や仙台のお鍋に欠かせない食材。中でも有名な秋田の三関セリは、茎よりも長く伸びることもある根が特徴で、色、香り、味ともに抜群です。機会があればぜひ試してみてくださいね。
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野菜がもっと好きになる 「生姜で体を温める」
野菜ソムリエ 知久幸子さん vol.450
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こんにちは!野菜ソムリエの知久です。
今年のクリスマス休暇は全国に寒波が押し寄せています。「例年以上の寒さに体がついていかない!」という方も多いのではないでしょうか?そんな時は日々の食事に、体を温める効果が期待できる「生姜」を使ってみてください。加熱した生姜に含まれるショウガオールという成分は、血流をよくし消化器系の働きを高めることで、体を芯から温める働きを持っています。ここで注意するのは、必ず加熱すること。加熱する前の生姜に含まれるジンゲロールという成分には、解熱作用があるので、逆に体を冷やしてしまいます。「豚肉の生姜焼き以外のメニューが思いつかない」という方は、コーヒーや紅茶を淹れるお湯を生姜湯にしてください。一片の生姜をたたいてから、水に入れて沸騰させるだけです。毎日のお味噌汁に、お好みの具材と一緒に千切り生姜を入れても美味しいですよ。生姜で体を温めて健やかに新年を迎えましょう!
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みかんでもっと笑顔になる「イタリア野菜・カステルフランコ」
野菜ソムリエ 玉之内祐子さん vol.476
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こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
先日、思いがけず大変珍しいイタリア野菜に出会いました。なんと、「チコリーの女王」カステルフランコが店頭で販売されていて即座に購入しました。レタスが花開いたような形で、クリーム色の葉にワインレッドの斑点模様が入る、大変美しい見た目をしています。キク科の植物で赤チコリーの変形種。イタリアでは冬に欠かせない人気野菜で、大輪のバラが咲いたような気品のある華やかな造形から「冬の花」や「食べられるバラ」とも表現されるそう。軟白栽培をしてクロロフィル(葉緑素)を除去することで美しい葉色、なめらかな舌触り、ほのかな甘み、心地よいほろ苦さが出ます。見ても食べてもおいしい野菜、それがカステルフランコです。レタスやチコリーと同じく、生でサラダとして食べられることが多く、油分の多い肉料理の付け合わせなどに相性抜群。まだまだ日本では珍しい品種ですが、もし見かけたらぜひ試してみてくださいね。
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みかんでもっと笑顔になる 「焼畑温海かぶ」
野菜ソムリエ 玉之内祐子さん vol.475
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こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
先日、山形を訪れた際に焼畑栽培をしている在来野菜「温海かぶ」の収穫体験をしました。空気の澄み切った山間に点在する畑は神聖で心の底からリフレッシュできました。焼畑をすることで灰が土の肥料となり、焼いた後すぐに地温の上がった畑に種をまくことで発芽率も上がるそう。たくさん収穫させてもらったので、早速家に帰って様々なかぶ料理に挑戦しました。まずはシンプルにオリーブオイルでソテーすると、ほろ苦さの中にみずみずしい甘みが際立ち、塩もいらない程でした。皮の鮮やかな紫を活かすには酢漬け。焼畑の影響もあるのか、パリッとした歯ごたえがたまらない仕上がりに。酢の影響で美しい赤紫になり、色味も楽しめます。一番のお気に入りはポタージュスープ。淡い紫色に染まったスープが体を芯から温めてくれました。旅でその土地のものをいただくことは体の栄養だけでなく心の栄養にもなると改めて感じた貴重な経験でした。
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みかんでもっと笑顔になる 「黒柿」
野菜ソムリエ 玉之内祐子さん vol.474
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こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
先日、旅行で山形を訪れた際に、大変珍しい果物に出会いました。それは皮が真っ黒の「黒柿(黒実柿)」です。調べてみると不完全甘柿の一種でかなり希少なものらしく、一般流通はほとんどしていないそう。10月から11月ごろにまれに道の駅などに出回る程度。こういった出会いがあるのが旅の醍醐味のひとつですよね。重量は約100gと小ぶりで、頭頂部は少しとがっています。果皮は黒色でツヤがあり、果肉の色は一般的な柿と同じ濃い橙色で、味は完熟すると糖度が高くしっかりと甘みを感じられます。大きな特徴として、この黒柿の木がとても貴重なもので、樹齢100年以上の古木になると心材に墨のような模様がはいることがあり、和家具や建築材、工芸品など観賞用として珍重されているそうです。神秘の銘木として知る人ぞ知る黒柿、その実を食べることができて幸運でした。今後も素敵な野菜果物との出会いを探して旅に出たいと思います。
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野菜がもっと好きになる 「かぼちゃを守るソルゴー」
野菜ソムリエ 知久幸子さん vol.447
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こんにちは!野菜ソムリエの知久です。
先日、宮古島でかぼちゃ畑を見学してきました。亜熱帯気候で冬でも温暖な宮古島では、主に冬春期が野菜の最盛期で、かぼちゃも年末から5月にかけて出荷時期を迎えます。露路栽培なので、車を走らせていれば見かける機会もあるはずなのに、今まで気づかなかったのには理由がありました。夏には台風、冬には冷たい強風が吹く日の多い宮古島では、野菜や果物を暴風から守るために、様々な工夫が凝らされています。かぼちゃ畑の周りには、風よけとして「ソルゴー」というイネ科の植物を植えます。かぼちゃの苗が膝下ほどの高さで、ソルゴーは1メートル以上。必然的に目隠しとなり、かぼちゃの苗に気づかなかった訳です。他にも、アブラムシなどの害虫を捕食するテントウムシの待機所にもなり、すきこむことで緑肥にもなります。ソルゴーに守られて育つ宮古島のかぼちゃが、船で運ばれ、売り場に並ぶのも間もなくです。
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