みかんでもっと笑顔になる 「防災食としての野菜」
野菜ソムリエ 玉之内祐子さん vol.533
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こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
年始から災害や事故など胸の痛いニュースが飛び交う2024年。被害にあわれた方々にお見舞い申し上げるとともに、1日も早い心の平安が訪れますよう祈っております。そして、全く他人事ではないと痛感しました。非常食の見直しも必要ですね。
災害時や非常時に足りなくなる栄養素といえば、ビタミンやミネラル。野菜や果物に多く含まれる成分です。物流が止まると生鮮食品がまず手に入らなくなるため、不足がおきやすいと言えます。ぜひ備蓄品の中に野菜や果物の缶詰・ジュース、切り干し大根やドライフルーツ、野菜スープなどを入れておきましょう。また、ジャガイモやサツマイモ、ニンジンやタマネギなど比較的日持ちのする野菜は常に買い置きしておくと数日分は安心です。また、冬場は柑橘類もおすすめです。皮の厚いものだと常温でひと月以上日持ちするものもあるので、おいしく食べながら防災も意識できればと思います。
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みかんでもっと笑顔になる 「ダイコンで整える」
野菜ソムリエ 玉之内祐子さん vol.532
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こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
そろそろ年末年始においしいものを食べ過ぎて胃腸がお疲れ気味の方もいらっしゃるのではないでしょうか?1月7日には七草粥を食べて胃腸を労わったという方もいらっしゃるかもしれません。今回は七草のひとつでもあるダイコン(スズシロ)で身体を整えるご提案です。
ダイコンには複数の消化酵素が含まれていて、中でもジアスターゼは胃腸の働きを活発にし、胃の負担を軽減する働きが期待できます。ただし、熱に弱いため大根おろしやなます、浅漬けなど生で食べることが有効です。また、特におすすめなのは大根おろしで食べること。大根の辛み成分であるイソチオシアネートにも消化を促進する作用、解毒作用があり、この辛み成分は特に大根の下の部分に多く含まれます。おろすことでたくさんの量を摂取できるのでおすすめの食べ方です。ぜひハンバーグや唐揚げ、てんぷらや焼餅などに添えて食べてくださいね。
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野菜がもっと好きになる 「塩みかんでお節をリメイク!」
野菜ソムリエ 知久幸子さん vol.479
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こんにちは!野菜ソムリエの知久です。お雑煮やお節料理を作って、ご家族と正月休みに楽しまれた方も多いことと思いますが、冷蔵庫の中に、使い切れずに余っている材料はありませんか?今日はそんな正月食材と塩みかんを使って、簡単リメイクレシピをご紹介したいと思います。
【材料】(作りやすい分量)
・伊達巻き‥1/6本
・糸みつ葉‥1/3袋
・削り節‥1パック
・塩みかん(完熟)‥小さじ1/2
・マヨネーズ‥大さじ1
【作り方】
① 伊達巻きは角切りにして、糸みつ葉はみじん切りにする。
②ボウルにマヨネーズと塩みかんを入れ、よく混ぜ合わせる。
③ ②のボウルに①と削り節を加えて軽く混ぜ合わせ、器に盛って完成。
切って混ぜるだけなのでとっても簡単です!鰹節とみつ葉の香りが食欲をかき立ててくれます。かまぼこや数の子も余っていたら、同様に角切りにして混ぜても美味しいですよ。リメイクレシピにも大活躍の塩みかん。ぜひお試しください。
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みかんでもっと笑顔になる「イチゴの旬は?」
野菜ソムリエ 玉之内祐子さん vol.531
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あけましておめでとうございます。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
2024年、初めてのコラムは旬の「イチゴ」について。みなさんはもう今シーズンのイチゴを食べましたか?日本ではイチゴのショートケーキがクリスマスケーキとして人気が高いため、イチゴの需要が高まることから12月に出荷できるように生産している農家さんが多いと言われています。しかし、本来のイチゴの旬は4月~5月の春。冬のイチゴはハウスで加温してイチゴに春だと思わせているのです。そのため、12月から5月ごろまで出回りますが、中でもおすすめなのは1月のイチゴ。ハウスで加温されているとはいえ、外気温の低さからゆっくりと成長して収穫までに長い日数がかかります。その間にどんどん甘くおいしいイチゴになるという訳です。2月になると日照時間も減り、それまでの収穫で株そのものが疲れてしまっていることも。ぜひおいしいこの時期にたっぷり堪能してくださいね。
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みかんでもっと笑顔になる「かつお菜の塩みかんお浸し」
野菜ソムリエ 玉之内祐子さん vol.530
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こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
早いもので今年も一年が終わろうとしています。今回は縁起の良い「勝男菜(かつおな)」を使った塩みかんレシピをご紹介します。
「かつお菜の塩みかんお浸し」
【材料】(2人分)
かつお菜 2枚
かつお節 少々
〇塩みかんマリネの素 小さじ1/2
〇かつお菜のゆで汁 大さじ2
〇リンゴ酢 小さじ1/2
〇しょうゆ 少々
【作り方】
1.かつお菜は茎と葉に分けて茎は1分、葉は30秒ほど茹で、ザルにあげて水気をしぼる。
2.ボウルに〇の材料を合わせておく。
3.1を3~4㎝長さに切り、もう一度ぎゅっと水気をしぼる。
4.3を2のボウルに入れて和え、30分ほど置いて味を馴染ませる。
5.器に盛り、かつお節を飾る。
かつお菜はうまみが強く、小松菜のような、高菜のような風味を持っていて、塩みかんマリネの素との相性がとても良い青菜です。辛味はなくやわらかいのでサッと茹でるだけでおいしく召し上がっていただけます。よければ試してみてくださいね。
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みかんでもっと笑顔になる 「かつお菜」
野菜ソムリエ 玉之内祐子さん vol.529
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こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
冬場は青菜がおいしいシーズンですが、福岡県民におなじみの青菜といえば「かつお菜」です。高菜の近縁種とされており、肉厚でちぢれた大きな葉はやわらかく旨みたっぷり。アクが少なく辛味もないため食べやすい上に、なんと出汁がいらないほど旨みが出るためその名が付いたとも言われています。漢字では「勝男菜」と書くため、縁起がいいことから博多雑煮には欠かせない定番の具材です。栄養価も高く、βカロテンやビタミンC、ビタミンDやカルシウムなどを豊富に含みます。ぜひ全国区に押し上げたい、雑煮だけではもったいない、魅力的な野菜なのです。おすすめの食べ方は、胡麻和え、お浸し、みそ汁の具、ロールキャベツならぬロールかつお菜やキッシュの具、グラタン、中華風卵炒めなど、和洋中いろんなお料理に使える食材です。出回り期は12月~1月。もし見つけたらぜひ手に取ってみてくださいね。
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みかんでもっと笑顔になる 「贈り物にフルーツを」
野菜ソムリエ 玉之内祐子さん vol.528
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こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
12月から1月にかけてお歳暮やクリスマス、お年賀などプレゼントのシーズンですね。何を贈ろうか…と毎年頭を悩ませている方も多いのでは?おすすめをご紹介します。
まずは何といっても旬の「温州みかん」。シーズン終盤のこの時期は酸味が落ち着き、甘みが強く、濃厚な味わいです。手軽に手でむけて日持ちもするので、もらって嬉しい果物No.1ではないでしょうか?様々なブランド産地があるのでお気に入りを見つけて贈ってみては?
同じくカンキツで「紅まどんな」もおすすめ。とろけるゼリーのような果肉と上品な甘さが魅力。特にお歳暮にぴったり!感動モノの最高級カンキツです。
他にも出回りはじめの「いちご」や国産の「キウイフルーツ」、ラフランスやルレクチェなどの「洋ナシ」に、冬のスイカとして有名な「ルナピエナ」などスペシャルなフルーツがたくさん。お世話になったあの方を思い浮かべながら選んでくださいね。
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みかんでもっと笑顔になる「冬のホウレンソウ」
野菜ソムリエ 玉之内祐子さん vol.527
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こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
今回は冬が旬の緑黄色野菜、ホウレンソウについて。葉物野菜は寒くなると自分自身が凍らないように糖度を上げるので、甘みが強くなる傾向にあります。また、冬場のホウレンソウは夏のものに比べて栄養価が高いという研究結果も出ています。ビタミンCに関しては約3倍!おいしくて栄養価も高いとなれば冬に食べない手はありません。ところでみなさんはホウレンソウの名前の由来をご存じですか?実は漢字では「菠薐草」と書くのですが、この菠薐というのが昔のペルシア(今のイラン)辺りを指すそうです。原産地がその辺りなので、ペルシアから伝わった草ということで、ホウレンソウと名付けられました。中東ではサグカレーやヨーグルトサラダに代表されるようにメジャーな葉物のひとつです。スパイスとの相性もいいので、ぜひいつもの味に変化をつけたいときにクミンやコリアンダーなどを合わせてみてくださいね。
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みかんでもっと笑顔になる 「柿とセロリの塩みかんサラダ」
野菜ソムリエ 玉之内祐子さん vol.526
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こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
今回はおもてなし料理としても使える、秋の味覚・柿を使った簡単塩みかんレシピをご紹介します。
【材料】(2人分)
柿 1/2個
セロリ 30g
クリームチーズ(固形) 10g
ディル 少々
塩みかんマリネの素 小さじ1/2
オリーブオイル 大さじ1
【作り方】
1.柿、セロリ、クリームチーズは大きさをそろえて1㎝角程度のダイス状に切る。
2.ボウルにすべての材料を入れて、軽く和える。
柿の甘さとセロリの清涼感、ディルのアクセントを塩みかんマリネの素がうまく調和させてくれる一品。クリームチーズと塩みかんマリネの素の相性も抜群で、前菜にぴったり。さらに生ハムなどを加えるとボリュームもUP。食べ応えが出ます。柿は品種で様々な味わいの違いがありますが、コリコリとした食感が魅力の次郎柿などでつくるのがおすすめです。甘さなどは個体差があるので、お好みで調味料の量を調整してみてください。よければ試してみてくださいね。
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みかんでもっと笑顔になる 「長野県りんごの日」
野菜ソムリエ 玉之内祐子さん vol.525
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こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
11月22日は「長野県りんごの日」。長野県産りんごの主力品種「ふじ」がこの時期に最盛期であることと、”11・22(いい・ふじ)”にかけて制定されています。
フルーツ王国・長野県は雨が少なく、日照時間が長いため果実が十分な日光を浴びてゆっくりと育ちます。また、昼夜の寒暖差が大きいため果実の甘みと旨みが増すと言われています。ふじ以外にも秋映、シナノスイート、シナノゴールドの「りんご3兄弟」をはじめ、シナノリップやシナノドルチェ、シナノホッペやシナノプッチなど代表的なオリジナル品種がたくさんあり人気も高まっています。ただ、2023年の今年は夏の猛暑の影響でりんごに「日焼け」が多発。栽培が特に困難だったと聞きます。そんな中で美しくおいしく育ってくれたりんごが店頭に並んでいるという訳ですね。いつもそうですが、作ってくださる農家さんに感謝して大切にいただきたいと思います。
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