みかんでもっと笑顔になる 「ハクサイとカブの塩みかんサラダ」
野菜ソムリエ 玉之内祐子さん vol.478
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こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
2022年ももうすぐ終わります。年末年始はおいしいものを食べたり飲んだりする機会が多いと思いますが、同時に胃腸も労わりたいところ。糖質やタンパク質過多になりがちな食事に加えていただきたい一皿をご紹介します。
「ハクサイとカブの塩みかんサラダ」
【材料】(2人分)
ハクサイ 150g(2~3枚)
カブ 100g(1~2個)
〇塩みかんマリネの素 小さじ1
〇ゆず果汁 大さじ1
塩 少々
【作り方】
1.ハクサイは1㎝幅に、カブは皮をむいて薄切りにし、塩をふってしばらく置く。
2.1から水気が出てきたらしっかりしぼる。
3.2に〇の調味料を加えて混ぜ、30分ほど置き、味をなじませる。
ゆずとみかんの柑橘ダブル使いでさわやかな香りが楽しめる浅漬け風のサラダです。ハクサイやカブなどアブラナ科の野菜に含まれるイソチオシアネートという成分は消化を助ける効果も期待できます。野菜もたっぷり食べつつ、おいしい食事を楽しんでくださいね。
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野菜がもっと好きになる 「生姜で体を温める」
野菜ソムリエ 知久幸子さん vol.450
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こんにちは!野菜ソムリエの知久です。
今年のクリスマス休暇は全国に寒波が押し寄せています。「例年以上の寒さに体がついていかない!」という方も多いのではないでしょうか?そんな時は日々の食事に、体を温める効果が期待できる「生姜」を使ってみてください。加熱した生姜に含まれるショウガオールという成分は、血流をよくし消化器系の働きを高めることで、体を芯から温める働きを持っています。ここで注意するのは、必ず加熱すること。加熱する前の生姜に含まれるジンゲロールという成分には、解熱作用があるので、逆に体を冷やしてしまいます。「豚肉の生姜焼き以外のメニューが思いつかない」という方は、コーヒーや紅茶を淹れるお湯を生姜湯にしてください。一片の生姜をたたいてから、水に入れて沸騰させるだけです。毎日のお味噌汁に、お好みの具材と一緒に千切り生姜を入れても美味しいですよ。生姜で体を温めて健やかに新年を迎えましょう!
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みかんでもっと笑顔になる 「いよいよ本格的な中晩柑シーズン」
野菜ソムリエ 玉之内祐子さん vol.477
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こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
12月も中旬を過ぎ、今年も本格的な柑橘シーズンに突入です。温州みかんをはじめ、高級柑橘・紅まどんな、はれひめ、いよかん、ぽんかん、はるみ、でこぽん、せとか、甘平、文旦、はっさく、などなど食べたい中晩柑が目白押しです。なかでもやはり人気なのは今まさに旬をむかえている紅まどんなではないでしょうか。薄く繊細な皮に包まれたみずみずしくジューシーでとろけるような果肉。何度食べてもまた食べたいと思ってしまう魅力があります。1年にわずかな期間しか獲れないという希少価値の高さも絶対に食べ逃さないぞと毎年楽しみにできていいですよね。クリスマスや年末年始など前菜やデザートとして、単品でもかなり満足感があっておすすめです。重ための食事に上品な甘みと柑橘のさわやかさがすっきりとした彩りを添えてくれるはずです。私はここ数年、毎年お年賀に使ったり、いただいたりしていてとても重宝しています。
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野菜がもっと好きになる 「カリフラワーとブロッコリーの塩みかんフリッター」
野菜ソムリエ 知久幸子さん vol.449
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こんにちは!野菜ソムリエの知久です。
先週は、塩みかんを使ったクリスマスに最適な前菜をご紹介しましたが、今週もサイドメニューにピッタリなレシピをご紹介したいと思います。
【材料】(3〜4人分)
・カリフラワー‥1/4株
・ブロッコリー‥1/2株
・塩みかん(完熟)‥小さじ2
・小麦粉‥70g
・粉チーズ‥大さじ1
・クミン‥小さじ1/4
・水‥150ml
・揚げ油‥適量
【作り方】
① カリフラワーとブロッコリーを食べ易い大きさにカットする。
②小麦粉の中に粉チーズ・クミンを加えてよく混ぜ、塩みかんを溶いた水を加えて混ぜ合わせる。
③②の衣を①につけ、170℃に熱した油で揚げる。
完熟みかんとクミンの香りはとても相性がよく、さらにチーズのコクがプラスされ、何もつけずにそのまま召し上がれます。盛り付ける時は、断面が見えるようにカットすると、クリスマスツリーに雪が降り積もったような雰囲気を演出できます。ぜひお試しくださいね
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みかんでもっと笑顔になる「イタリア野菜・カステルフランコ」
野菜ソムリエ 玉之内祐子さん vol.476
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こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
先日、思いがけず大変珍しいイタリア野菜に出会いました。なんと、「チコリーの女王」カステルフランコが店頭で販売されていて即座に購入しました。レタスが花開いたような形で、クリーム色の葉にワインレッドの斑点模様が入る、大変美しい見た目をしています。キク科の植物で赤チコリーの変形種。イタリアでは冬に欠かせない人気野菜で、大輪のバラが咲いたような気品のある華やかな造形から「冬の花」や「食べられるバラ」とも表現されるそう。軟白栽培をしてクロロフィル(葉緑素)を除去することで美しい葉色、なめらかな舌触り、ほのかな甘み、心地よいほろ苦さが出ます。見ても食べてもおいしい野菜、それがカステルフランコです。レタスやチコリーと同じく、生でサラダとして食べられることが多く、油分の多い肉料理の付け合わせなどに相性抜群。まだまだ日本では珍しい品種ですが、もし見かけたらぜひ試してみてくださいね。
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果物がもっと好きになる 「マグロとグレープフルーツのマリネ」
野菜ソムリエ 知久幸子さん vol.448
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こんにちは!野菜ソムリエの知久です。
今年も気づけば12月。クリスマスも間もなくですね。クリスマスのお家ごはんはお決まりですか?今回は塩みかんを使った、クリスマスの前菜にピッタリなメニューをご紹介したいと思います。
【材料】
・マグロの赤身‥100g
・グレープフルーツ‥1/2個
・塩みかん(青)‥小さじ1
・パクチーのみじん切り‥大さじ1
・米油‥大さじ1
【作り方】
①ボウルに米油と塩みかん、パクチーを入れてよく混ぜ合わせ、マグロを30分ほど漬け込む。
②グレープフルーツの皮をむき、食べ易い大きさにカットする。
③ ボウルに②を入れて軽く混ぜ合わせ、器に盛って完成。
パクチーが苦手な方は青ネギを代用してください。高価な食材を揃えなくても、赤・緑・黄の食材を使うだけで、クリスマスの雰囲気が演出できますよ。よかったらお試しくださいね。来週も、塩みかんを使ったクリスマスメニューをご紹介したいと思います。お楽しみに!
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みかんでもっと笑顔になる 「焼畑温海かぶ」
野菜ソムリエ 玉之内祐子さん vol.475
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こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
先日、山形を訪れた際に焼畑栽培をしている在来野菜「温海かぶ」の収穫体験をしました。空気の澄み切った山間に点在する畑は神聖で心の底からリフレッシュできました。焼畑をすることで灰が土の肥料となり、焼いた後すぐに地温の上がった畑に種をまくことで発芽率も上がるそう。たくさん収穫させてもらったので、早速家に帰って様々なかぶ料理に挑戦しました。まずはシンプルにオリーブオイルでソテーすると、ほろ苦さの中にみずみずしい甘みが際立ち、塩もいらない程でした。皮の鮮やかな紫を活かすには酢漬け。焼畑の影響もあるのか、パリッとした歯ごたえがたまらない仕上がりに。酢の影響で美しい赤紫になり、色味も楽しめます。一番のお気に入りはポタージュスープ。淡い紫色に染まったスープが体を芯から温めてくれました。旅でその土地のものをいただくことは体の栄養だけでなく心の栄養にもなると改めて感じた貴重な経験でした。
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みかんでもっと笑顔になる 「黒柿」
野菜ソムリエ 玉之内祐子さん vol.474
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こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
先日、旅行で山形を訪れた際に、大変珍しい果物に出会いました。それは皮が真っ黒の「黒柿(黒実柿)」です。調べてみると不完全甘柿の一種でかなり希少なものらしく、一般流通はほとんどしていないそう。10月から11月ごろにまれに道の駅などに出回る程度。こういった出会いがあるのが旅の醍醐味のひとつですよね。重量は約100gと小ぶりで、頭頂部は少しとがっています。果皮は黒色でツヤがあり、果肉の色は一般的な柿と同じ濃い橙色で、味は完熟すると糖度が高くしっかりと甘みを感じられます。大きな特徴として、この黒柿の木がとても貴重なもので、樹齢100年以上の古木になると心材に墨のような模様がはいることがあり、和家具や建築材、工芸品など観賞用として珍重されているそうです。神秘の銘木として知る人ぞ知る黒柿、その実を食べることができて幸運でした。今後も素敵な野菜果物との出会いを探して旅に出たいと思います。
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野菜がもっと好きになる 「かぼちゃを守るソルゴー」
野菜ソムリエ 知久幸子さん vol.447
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こんにちは!野菜ソムリエの知久です。
先日、宮古島でかぼちゃ畑を見学してきました。亜熱帯気候で冬でも温暖な宮古島では、主に冬春期が野菜の最盛期で、かぼちゃも年末から5月にかけて出荷時期を迎えます。露路栽培なので、車を走らせていれば見かける機会もあるはずなのに、今まで気づかなかったのには理由がありました。夏には台風、冬には冷たい強風が吹く日の多い宮古島では、野菜や果物を暴風から守るために、様々な工夫が凝らされています。かぼちゃ畑の周りには、風よけとして「ソルゴー」というイネ科の植物を植えます。かぼちゃの苗が膝下ほどの高さで、ソルゴーは1メートル以上。必然的に目隠しとなり、かぼちゃの苗に気づかなかった訳です。他にも、アブラムシなどの害虫を捕食するテントウムシの待機所にもなり、すきこむことで緑肥にもなります。ソルゴーに守られて育つ宮古島のかぼちゃが、船で運ばれ、売り場に並ぶのも間もなくです。
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みかんでもっと笑顔になる 「塩みかんで洋風きんぴら」
野菜ソムリエ 玉之内祐子さん vol.473
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こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
そろそろゴボウもおいしい季節。今回は晩秋から冬にかけておいしいゴボウを使った塩みかんレシピをご紹介します。
「塩みかんで洋風きんぴら」
【材料】(2人分)
ゴボウ 1/2本
ニンジン 1/4本
塩みかんマリネの素 小さじ1
しょうゆ 小さじ1
酒 小さじ2
バルサミコ酢 小さじ2
オリーブオイル 適量
【作り方】
1.ゴボウはたわしなどでよく洗い、太めの千切りにする。ニンジンも同程度の太さに切る。
2.フライパンにオリーブオイルを熱し、ゴボウとニンジンを炒める。
3.2に火が通ったら、調味料をすべて入れてさっと炒める。
塩みかんマリネの素には甘みも入っているので、きんぴらのようなあまじょっぱいおかずにもぴったり。フルーティーなバルサミコ酢との相性も抜群です。アレンジとして、鶏肉などを入れるとメインのおかずにもなります。マイタケやシメジをプラスしてヘルシーにカサ増しするのもおすすめ!よければ試してみてくださいね。
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