こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
この時期おいしい果物の筆頭、イチゴ。
毎年のように新品種が誕生し、
各地でブランドイチゴが生まれています。
最近、イチゴ栽培で注目を集めているのは
埼玉県で「あまりん」「かおりん」「べにたま」など
評価の高いブランド品種を続々と輩出しています。
「あまりん」は際立つ甘さが特徴で、
食べた瞬間に「甘い!!!」と叫んでしまうほどのおいしさ。
果実の色ツヤが美しく、鮮やかな赤色が映える見た目の良さも魅力です。
「かおりん」は豊かな香りが特徴。
ハリのある食感で、強い甘みとアクセントとなる酸味があり、
濃厚な味わいを感じられます。
「べにたま」はバランスの良さが特徴。
甘みと酸味のバランスが絶妙で、
真っ赤な果皮と真っ白な果肉のコントラストも美しいイチゴです。
まだまだ希少品種ですが、生産者も続々と増加中のようです。
このおいしいイチゴが全国各地で手に入るようになるのが楽しみです。
|
こんにちは!野菜ソムリエの知久です。
世界中で親しまれている香辛野菜の生姜。
日本でも薬味や下味に欠かせない野菜です。
熱帯アジアが原産なので、
関東から南にかけて比較的暖かい、
高知や千葉・熊本などが主な産地となっています。
生姜のような根菜や葉っぱを食べる葉野菜も、
収穫せずに放置しているとやがて花を咲かせます。
亜熱帯の宮古島では、
昨年生姜を栽培している農家で沢山花が咲いたそうで、
JAのあたらす市場に写真が飾られていました。
花茎は松ぼっくりのような卵型でウロコ状の鱗片があり、
その隙間から茗荷の花に似た赤く小さな花が咲きます。
茗荷もショウ科ショウガ属の仲間なので納得ですね。
ショウガ科シュクシャ属の観賞植物にジンジャーというものがありますが、
こちらは蝶に似た白やオレンジの花を咲かせます。
甘くスパイシーな香りが心地よく、個人的に大好きな花です。
来週は生姜を使った万能オイルをご紹介します。お楽しみに!
|
こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
この時期においしいカンキツと言えば「ポンカン」ですよね。
酸味が少なく、甘みが強いのが特徴です。
ポンカンはあまり品種分けされて売られることがないので、
知らない方も多いですが、大きく2つに分けられます。
果実の形が腰高の「高しょう系」のものと、
果実の形が扁平の「低しょう系」のもので、
代表的なものに「高しょう系」は今津ポンカン、
「低しょう系」のものは太田ポンカンなどがあります。
手で簡単に皮がむけて、内皮も薄いので
そのまま食べても気にならないというのも魅力的です。
そのまま食べるだけでなく、
皮と種も一緒に煮込むマーマレードジャムもおすすめ。
種からペクチンが溶けだし、とろみが付いて、
皮のほろ苦さも楽しめます。
また、キャロットラペにオレンジの代わりにポンカンを使うのも◎。
ポンカンの甘さがいい仕事してくれます。
ポンカンの旬は1月~2月。
ぜひこの時期だけのおいしさを味わってくださいね。
|
明けましておめでとうございます!
野菜ソムリエの知久です!
お正月のお雑煮やお節料理。
食べ切れずに材料を余らせてしまうことはありませんか?
今日は塩みかんを使った、
そんな時のお助けメニューをご紹介したいと思います。
【材料】(作りやすい量)
・豆腐‥1/2丁
・数の子‥2本
・糸みつば‥1/2束
・塩みかん(完熟)‥小さじ1/2
・すり胡麻‥大さじ1
・砂糖‥小さじ2
【作り方】
①豆腐をキッチンペーパーで包み、重石を乗せて30分ほど水切りをする。
糸みつばはサッと下茹でして、2㎝幅にカットしておく。
②豆腐をボウルに入れて、その他の調味料を加えて滑らかになるまで混ぜる。
③手でほぐした数の子と糸みつばを加え、さっくりと和えて完成。
胡麻は白と黒どちらもOKです。
完熟みかんの香りと胡麻は相性抜群ですよ。
焼いたお餅に、すり胡麻と蜂蜜を同量混ぜ合わせ、
塩みかん(完熟)を少量加えて和え衣にしてもおいしいのでお試しください。(398文字)
|
あけましておめでとうございます。
野菜ソムリエの玉之内祐子です。
お正月に食べるものといえばお節やお雑煮がありますが、
今回はお雑煮にまつわるお話を。
もともとお雑煮は正月に限らず、
お祝い事がある「ハレの日」に食べるものでした。
様々な具材を煮混ぜて作ったことが起源で
お雑煮と呼ばれるようになったと言われています。
また、お雑煮を食べるときには
両端が細くなっている祝箸というものを使いますが、
これは一方を人が使い、もう一方を神様が使う「神人共食」を表す、
とても縁起のよい箸なのです。
お雑煮はシンプルな料理ですが、
地域や家庭ごとに出汁や具材が異なり、
大きく味の違いが出やすい料理とも言えます。
私が住む福岡県では
「かつお菜(勝男菜)」という縁起の良い青菜を入れます。
珍しいところでは、奈良県では白味噌仕立てにきなこ餅を入れ、
岩手県ではイクラをのせた汁にくるみダレを付けて食べるそうです。
ぜひ色々なお雑煮、チャレンジしてみたいですね。
|
こんにちは!野菜ソムリエの知久です。
お正月に欠かせない蓮根。
複数の穴が空いており、向こう側が見通せることから、
「将来の見通しが良い縁起物」として
古くからお節料理に用いられてきました。
お歳暮などの贈答用としての需要も高く、
12月が生産者にとっても一番忙しい時期です。
日本一の生産量を誇る茨城県では、
田んぼの中で栽培されている蓮根に水圧をかけて掘り起こします。
冷たい水中に腰まで浸かる重労働です。
蓮根の旬は10月から2月とされていますが出荷期間は意外と長く、
花が咲く7月頃から開始され「新蓮根」として出回ります。
冬場の蓮根と比べて、みずみずしくでんぷん質も少ないので、
薄くスライスして生でも食べられます。
逆に2月末頃になると、でんぷん質が増え、
加熱するとホクホクとした食感と甘みが強くなります。
季節によって味わいが異なる蓮根。
お節料理だけで味わうのはもったいない!
ぜひ、季節ごとにお楽しみください。
|
こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
今回は、この時期、お家でごはんの時にぜひ作ってみていただきたい
前菜にぴったりの一品をご紹介します。
「ニンジンとリンゴの塩みかんサラダ」
【材料】(作りやすい分量)
ニンジン 1本
リンゴ 1/8個
レーズン 少々
パセリ(みじん切り) 少々(飾り用)
〇塩みかんマリネの素 大さじ1~1.5
〇オリーブオイル 大さじ1
【作り方】
1.ニンジンは皮をむいてスライサーか包丁で千切りにし、
塩(分量外)を軽く振ってしばらく置いておく。
2.リンゴは皮付きのまま千切りにする。
3.1から水気が出てきたらしっかりとしぼり、
2のりんご、レーズンと合わせる。
4.〇の調味料を合わせてよく混ぜ、3に加えて和える。
5.皿に盛ってパセリを散らす。
塩みかんマリネの素の量は味を見ながらお好みで調整してみてください。
年末年始の華やかな食卓に鮮やかな彩りを添えるお手軽サラダです。
よければ試してみてくださいね。
|
こんにちは!野菜ソムリエの知久です。
先週はブロッコリーの旬や栄養の話をしましたが、
今日はブロッコリーの皮と塩みかんを使ったメニューをご紹介したいと思います。
ブロッコリーは軸の方が栄養豊富という説もあり、
皮も捨てずに食べて欲しい部分です。
硬いので厚めにむくのがポイント。
皮にはアブラナ科特有の青臭みがあります。
ここで活躍するのが塩みかんです!
【材料】(2人分)
・ブロッコリーの皮‥1個分
・ニンジン‥80g・塩みかん(青)‥小さじ1/2
・鶏ガラスープの素‥小さじ2
・みりん‥小さじ2
・ごま油‥大さじ1
・水‥100ml
【作り方】
①ブロッコリーの皮は繊維に沿って千切りにする。ニンジンも千切りにする。
②フライパンに油を熱し、中火で①を炒め、
残りの材料を全て入れて弱火で煮て、
汁が少なくなったら強火で汁を飛ばして完成。
お好みで炒りごまをトッピングしてください。
栄養豊富なブロッコリー!無駄なく楽しみましょう。
|
こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
最近は、地域独自の生産方法や特徴的な味わいを持ち、
付加価値の高い野菜や果物に商標を付けてブランド化したものが増えてきましたが、
その中のひとつである高糖度サツマイモ「甘太くん」をご存じでしょうか。
「甘太くん」は、大分県の火山灰土が広がる、
臼杵市と豊後大野市の丘陵地帯を中心とした、
サツマイモ栽培に適した自然豊かな環境で生産されています。
「べにはるか」という品種の中でも一定の基準をクリアしたもののみを
「甘太くん」として出荷。
秋が旬のサツマイモですが、この「甘太くん」は天日干しされたのち、
一定期間貯蔵して糖度を高めてから出荷されるため、12月に多く出回ります。
きめが細かくしっとりとした舌触りで際立つ甘さが魅力です。
特に焼き芋にしたときのおいしさは格別で、まるで天然のスイーツ。
一度食べると忘れられない、毎年食べたいサツマイモです。
今が旬の「甘太くん」、ぜひ試してみてくださいね。
|
こんにちは!野菜ソムリエの知久です。
1年を通して売り場で見かけるブロッコリーですが、
実は冬が旬で、11月から3月がおいしいと言われています。
霜がおりてくると、つぼみ部分が紫色になるものが出てきます。
これはアントシアニンというポリフェノールの一種で、
植物が寒さから身を守ろうとする自助努力から発生するもの。
ポリフェノールには強い抗酸化作用が期待できるうえに、
甘さが増している証拠でもあるので、売り場で見かけたらラッキーですよ!
県別で見ると、生産量が一番多いのは北海道ですが、
市区町村別で見ると埼玉県の深谷市が、
栽培面積・生産額共に日本一を誇ります。
この時期に深谷を訪れると、
深緑色のブロッコリー畑が一面に広がっています。
栄養も豊富で、タンパク質は牛乳の1.6倍!
ビタミンCはキウイの2倍!
食物繊維もキャベツの2.8倍もあります。
栄養豊富で甘くておいしいブロッコリーの「旬」を
たっぷり楽しんでくださいね。
|