みかんでもっと笑顔になる 「夏の柑橘」
野菜ソムリエ 玉之内祐子さん vol.449
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こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
主に冬が旬の柑橘類ですが、あのさわやかなお味は暑い夏にこそ食べたいと思いませんか?そんな時、私たちの柑橘欲を満たしてくれるのが、甘夏や河内晩柑です。甘夏は早いものは1月頃から出荷がはじまり、ピークは3月から5月。量は少なくなりますが、6月、7月まで出回ります。また、河内晩柑は3月下旬頃から出荷が始まり、5月にピークをむかえ、こちらも少量ですが6月、7月まで出回ります。どちらも旬の後半である6月や7月のものは程よく酸が抜けて甘みを強く感じることが多いです。とはいえ、甘みと酸味のバランスがいい柑橘なので、暑い日や蒸し蒸しした日にさっぱりとした潤いをくれる果物として最適です。そのまま食べるのはもちろん、砂糖やはちみつ漬けにして、ヨーグルトと一緒に食べたり、炭酸水で割って飲んだりするのもおすすめ。
急な暑さでバテ気味な身体にフレッシュな柑橘の潤いをチャージしてみませんか?
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野菜がもっと好きになる 「塩みかん香るゼファーズッキーニの豚巻き」
野菜ソムリエ 知久幸子さん vol.429
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こんにちは!野菜ソムリエの知久です。
今日は先週ご紹介した10㎝サイズのズッキーニと、塩みかんを使ったレシピをご紹介したいと思います。
【材料】(2人分)
・ゼファーズッキーニ‥8本
・塩みかん(青)‥小さじ1
・豚バラ肉薄切り‥10㎝にカットしたもの8枚
・青シソ‥4枚
・米酢‥大さじ1
・ゴマ油‥大さじ1/2
・水‥100ml
【作り方】
①塩みかんと米酢をよく混ぜ合わせ、豚バラ肉に塗る。
②豚バラ肉に縦半分にカットした青シソをのせ、ゼファーズッキーニを巻く。
③油を熱したフライパンに入れて両面に焼き色をつけ、水を加えて蓋をして3分ほど蒸し焼きにする。
ゼファーズッキーニの代わりに、通常のズッキーニを棒状にカットしたもので代用できます。青みかんと青シソの香りに、ズッキーニの瑞々しさが美味しいひと品です。ズッキーニはカリウムを多く含む食材です。摂りすぎた塩分を体外に排出してくれるので、塩みかんレシピでお楽しみください。
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みかんでもっと笑顔になる 「6月6日は梅の日」
野菜ソムリエ 玉之内祐子さん vol.448
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こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
6月6日は梅の日ということで、今回は梅について。この梅の日は和歌山県田辺市の「紀州梅の会」によって制定されました。ちょうどこの時期から日本一の産地・紀州で生産される南高梅は収穫のピークを迎えます。毎年欠かさずという方はもちろん、しばらくやってないな…という方も、やったことがないという方も、梅の日をきっかけに「梅仕事」やってみませんか?自分で漬けた梅干しや梅シロップ、梅酒は一段とおいしく感じるものです。
短い旬の期間の中でも、熟度を見分けて使い分けるのがまた一興。6月初旬に出回る青く硬い実は、梅酒や梅サワーに。中旬の少し黄色く色付いた実は梅干しに。下旬の全体に黄色く熟し、甘い香りのする実は梅ジャムに。まさに目でも、香りでも旬を感じる手仕事といえます。せわしない毎日の中で、じっくり素材と向き合い手間ひまをかけられることに贅沢を感じられる大切な時間。今年も楽しみです。
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野菜がもっと好きになる 「10㎝のズッキーニ」
野菜ソムリエ 知久幸子さん vol.428
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こんにちは!野菜ソムリエの知久です。
先週に引き続き、視察ツアーで購入した珍しい野菜をご紹介して参りたいと思います。今日ご紹介するのは、10㎝のズッキーニ・ゼファーです。よく見慣れている深緑色のズッキーニは直径4㎝、長さは20㎝以上あると思います。ゼファーも、収穫せずに畑に置いておけば大きく生長するのですが、ゼファーはこのサイズで収穫するのが、食感・食味の両方でベストなのだとか。全体は鮮やかな黄色で、尖った先端と頭頂部だけ黄緑色をしています。猫のしっぽのような形状も魅力のひとつです。このサイズだとカットせずに使えるので、天ぷら専門店などプロの料理人に人気があるそうです。さっそく天ぷらにしたところ、通常サイズのズッキーニに比べてしっかりとした歯応えがあり、ナッツのような香りがして美味しかったです。来週は、このゼファーズッキーニと塩みかんを使ったレシピをご紹介したいと思います。お楽しみに!
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みかんでもっと笑顔になる 「トマトとナガイモの塩みかんマリネ」
野菜ソムリエ 玉之内祐子さん vol.447
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こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
だんだんと気温が上がり、さっぱりとしたものを欲する日が増えました。今回はそんな日にぴったりの塩みかんマリネの素を使ったさっぱりレシピをご紹介します。
「トマトとナガイモの塩みかんマリネ」
【材料】(2人分)
ミニトマト 4個
ナガイモ 70g
青シソ 3枚
〇塩みかんマリネの素 小さじ1
〇酢 小さじ1
〇しょうゆ 少々
【作り方】
1.ミニトマトは1/4に、ナガイモは1㎝角に、青シソは千切りにする。
2.1をボウルに入れて〇の調味料を加えて混ぜる。
青シソと塩みかんがさわやかに香る、切って混ぜるだけの簡単マリネ。しょうゆはお好みで量を調節してください。よく混ぜるとミニトマトのゼリーとナガイモのとろみが絡み合って一体感が増します。シャクシャキした食感も涼しげで暑い日にぴったり。豚しゃぶやリーフサラダ、冷やし中華やそうめんなどに乗せて食べるのもおすすめです。よければ試してみてくださいね。
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野菜がもっと好きになる 「佐土原なす」
野菜ソムリエ 知久幸子さん vol.427
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こんにちは!野菜ソムリエの知久です。
先日、量販店の視察ツアーに参加してきました。それぞれの青果コーナーで、気になって購入したものをいくつかご紹介したいと思います。今回は「佐土原なす」です。宮崎県の伝統野菜で、江戸時代から宮崎県の佐土原町を中心に栽培されてきました。その滑らかな口当たりと甘さで地元民に愛されてきましたが、病気に弱く栽培が難しいこと。色や形が不揃いであることなどから、栽培する農家が徐々に減っていき、戦後は誰も作らなくなった「幻のなす」でした。2000年、県の保管用種から発芽に成功し、2005年には佐土原なす研究会が発足し、研究会の努力の甲斐があり今では少しずつ生産量も増え、見事復活を遂げたという、ドラマチックな歴史を持ちます。一般的ななすの4倍くらい大きい長茄子で、瑞々しく、上品な香りとトロとした食感がたまりません。オススメは焼きなすにバター醤油らしいので、見かけたらぜひお試しを!
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みかんでもっと笑顔になる 「ケールチップス」
野菜ソムリエ 玉之内祐子さん vol.446
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こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
前回に引き続き、イタリア野菜のお話です。今回は「ケール」について。ケールと聞くとあの青汁の材料の…、苦くてかたい…、といったイメージを持っている方も多いかもしれません。しかし最近では生でもおいしいサラダケールが主流になってきました。栄養価が高く、食べやすくなったケールをさらにおいしく、たくさん食べられるおすすめレシピが「ケールチップス」です。
【材料】(2人分)
ケール(カーリータイプ) 3~4枚
オリーブオイル 大さじ2
塩 少々
黒胡椒 少々
【作り方】
1.ケールをひと口大にちぎってボウルに入れる。
2.オリーブオイルを回しかけ、全体にからませる。
3.2を耐熱皿に重ならないように並べ、レンジ600Wで4分程度加熱する。
4,好みの塩加減で塩をふり、黒胡椒を挽く。
電子レンジで簡単にパリパリサクサクのケールチップスが完成。オリーブオイルをごま油に変えると韓国のり風に。ぜひ試してみてください。
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野菜がもっと好きになる「塩みかん香る行者にんにくのミルフィーユ豚かつ」
野菜ソムリエ 知久幸子さん vol.426
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こんにちは!野菜ソムリエの知久です。
先週は、春を告げる山菜「行者にんにく」のご紹介をしましたが、今週は、行者にんにくと塩みかんを使ったレシピをご紹介したいと思います。
【材料】(2人分)
・行者にんにく‥30g
・豚ロース薄切り‥8枚
・溶き卵‥1個分
・小麦粉‥適量
・パン粉‥適量
・塩コショウ‥適量
・揚げ油‥適量
・塩みかん(青)‥小さじ1
・すし酢‥大さじ2
【作り方】
①行者にんにくの茎はみじん切りにし、葉は縦半分にする。
②豚ロースに軽く塩コショウを振り、①の葉を重ねてお団子状に丸める。
③小麦粉→溶き卵→パン粉の順で衣をつけ、170度の油で揚げる。
④塩みかんとすし酢・①の茎を混ぜ合わせたタレをつけていただく。
行者にんにくは、にんにくと同じアリシンが含まれているので、ビタミンB1を含む豚肉と一緒に摂ると疲労回復効果が期待できます。塩みかんで香りもマイルドになるますよ。見かけたら、ぜひお試しくださいね。
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みかんでもっと笑顔になる 「カーボロネロ」
野菜ソムリエ 玉之内祐子さん vol.445
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こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
最近、イタリア野菜とご縁をいただくことが多く、目下勉強中です。今回はカーボロネロをご紹介します。カーボロネロはイタリアのトスカーナ地方原産の野菜で、日本では黒キャベツとも呼ばれています。深く濃い緑色で細長く縮れた葉を持つ野菜です。キャベツよりも栄養価が高く、βカロテン、ビタミンE、ビタミンC、カリウム、カルシウムなどを多く含みます。加熱してもしっかりとした食感が残るので、煮込み料理にぴったり。ロールキャベツのようにお肉を巻いて煮込むほか、ミネストローネやポトフにするのもおすすめです。縮れた葉脈にスープが染み込んでぐっとおいしくなります。トスカーナの家庭料理リボリータ(白いんげん豆の煮込み)にも欠かせない食材です。旬は冬から春にかけてなので、そろそろ終わりですが、少しずつ生産量も増えてレストランなどでも見かけるようになってきたので見つけたらぜひ試してみてくださいね。
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野菜がもっと好きになる 「行者にんにく」
野菜ソムリエ 知久幸子さん vol.425
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こんにちは!野菜ソムリエの知久です。
春を告げる山菜として知られる「行者にんにく」。名前の通り「にんにく」のような香りがする山菜ですが、天然ものは乱獲によって数が減少していることから「幻の山菜」とも言われています。名前の由来は諸説ありますが、山にこもって修験する「行者」がエネルギー補給をすることから来たと言われています。血液をサラサラにし、糖尿病や高血圧・動脈硬化の予防に効果が期待できるアリシンが普通のにんにくの約4倍も含まれているので、疲労回復や滋養強壮、血行促進が期待できる山菜です。東北から北海道が主な自生地ですが、近畿地方まで広い地域に分布しており湿った沢筋などに多く自生しています。毒のあるイヌサフランなどに形状が似ているので注意が必要。旬は4月下旬から5月下旬までと短く、地域の産直売り場で見かけることが出来ます。来週はそんな行者にんにくを使ったレシピをご紹介します。お楽しみに!
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