果物がもっと好きになる 「調理用バナナの中華風ポタージュ」
野菜ソムリエ 知久幸子さん vol.423
===========================================
こんにちは!野菜ソムリエの知久です。先月ご紹介した調理用バナナの美味しさにはまっています。今回は、調理用バナナを使ったポタージュをご紹介したいと思います。ジャガイモでも代用できるので、よかったらお試しくださいね。
【材料】(2人分)
・調理用バナナ(プランテイン)‥1本(150g)
・長ネギ‥1/2本
・干しエビ‥大さじ1
・成分無調整豆乳‥200ml
・鶏ガラスープの素‥小さじ1
・ゴマ油‥小さじ2
・水‥200ml
【作り方】
①調理用バナナの皮をむき、1㎝幅の輪切りにする。長ネギは粗ミジンにする。
②鍋にゴマ油と干しエビを入れて火にかけ、香りがしてきたら①を入れて軽く炒める。
③水と鶏ガラスープの素を加え、アクを取りながら5分ほど煮る。
④ミキサーで滑らかになるまで攪拌してから鍋に戻し、豆乳を加えてひと煮立ちしたら完成。
調理用バナナの優しい甘さと、ぽってりとした独特の喉越しと食感がクセになる美味しさです。
|
みかんでもっと笑顔になる「食育の日」
野菜ソムリエ 玉之内祐子さん vol.442
=============================
こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
4月も後半に入り、新生活にもだんだんと慣れてきたという方も多いのではないでしょうか。4月19日は419の語呂合わせで「食育の日」。毎日の食事を見直してみるちょうどいい機会かもしれません。
「食育」は明治時代に活躍した、医師・石塚左玄が提唱したと言われています。左玄は「体育智育才育は即ち食育なり」と著書に残し、栄養学が確立されていない時代から医食同源の考えを普及した人でした。他にも「郷に入りては郷に従う食養法を実行すべき」と、今でいう地産地消の考えを広め、「春苦味、夏は酢の物、秋は辛味、冬は脂肪と合点して食え」と旬の大切さを説いていました。春は山菜などの苦みをもつ芽吹き野菜を食べることで冬の身体にスイッチを。苦みを持つ野菜はポリフェノールやミネラルが豊富に含まれており、細胞を活性化して新陳代謝を高める効果が期待できます。ぜひ積極的に旬の食材を取り入れていきたいですね。
|
野菜がもっと好きになる 「春が旬のニラ」
野菜ソムリエ 知久幸子さん vol.422
=============================
こんにちは!野菜ソムリエの知久です。
スーパーの青果売り場でいつでも入手できるニラですが、ニラにも旬があります。ニラが美味しいのは春。暑さに強く、夏場でも収穫できる葉物野菜として重宝されるニラが一番美味しいのは出始め。春に出始めた葉は、柔らかくて香りも高く最も美味しいと言われています。ニラの強烈な匂いの元は、ニンニクにも含まれる硫化アリルで、ビタミンB1を含む豚肉などと一緒に食べると吸収率がアップし、疲労回復効果が期待できるスタミナ食材でもあります。他にもβカロテンやカルシウム・食物繊維を多く含むので、沢山食べてと言いたいところですが、匂いが気になる方は、加熱時間を長くすると軽減されるようです。また、長ねぎなどの香りが強い野菜と一緒に炒める他、卵などの乳製品と一緒に調理すると特有の匂いがコーティングされるので、ぜひお試しくださいね。逆に香りが大好きという方は、お味噌汁がオススメですよ。
|
みかんでもっと笑顔になる 「たけのこの季節」
野菜ソムリエ 玉之内祐子さん vol.441
================================
こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
春に旬をむかえる食材の中でもひと際、特別感があるのが「たけのこ」ではないでしょうか?漢字でも竹冠に旬と書いて「筍」ですものね。そんなたけのこのアク抜きは米ぬかと赤唐辛子を使った方法が一般的ですが、大根おろしの汁を使った簡単アク抜き法があるのをご存じですか?
皮付きのまま約1/2本分の大根おろしを作り、その時に出る絞り汁を使います。絞り汁と同量の水をボウルに入れ、その分量の1%の塩を加えます。そこに皮をむいて調理しやすい大きさに切ったたけのこを入れ、1時間から2時間ほど漬け込みます。えぐみ成分を分解する大根の消化酵素は高温で失活するため常温で行います。その後、料理に使う際に2~3分茹でればOK。一晩かかるたけのこの下ごしらえがあっという間に完成です。この方法だと長時間茹でないのでたけのこ本来の味と風味が抜けにくくおいしく仕上がります。ぜひ試してみてくださいね。
|
果物がもっと好きになる 「調理用バナナの塩みかん揚げ」
野菜ソムリエ 知久幸子さん vol.421
========================================
こんにちは!野菜ソムリエの知久です。
先週は調理用バナナのお話をしましたが、今日は、塩みかんを使った簡単なレシピをご紹介したいと思います。
【材料】(2人分)
・調理用バナナ‥1本
・塩みかん(青)‥小さじ2
・小麦粉‥大さじ3
・青のり粉‥小さじ2
・水‥大さじ3
・揚げ油‥適量
【作り方】
①バナナの皮をむき、1㎝幅の笹切りにする。
②小麦粉を水で溶き、塩みかんと青のり粉も加えて混ぜ合わせる。
③バナナに②の衣をつけ、160度に熱した油で4分ほど揚げて完成。
油で揚げるとホクホクとした食感がジャガイモの様に感じます。塩みかんと青のりの香りが食欲をそそる一品です。調理用バナナは完熟バナナと異なり、皮がむきにくいので、包丁で縦に切れ込みを入れてからむくと、皮が身離れしやすくなります。青みかんと青のりの他にも、完熟の塩みかんとカレー粉でも美味しい衣ができますよ。ぜひ色々な味で、調理用バナナをお楽しみくださいね。
|
みかんでもっと笑顔になる 「新じゃがと相性抜群」
野菜ソムリエ 玉之内祐子さん vol.440
===================================
こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
突然ですが4月6日は「コンビーフの日」というのをご存じですか?1875年のこの日にコンビーフの独特な台形の形の缶が特許登録されたことを記念して定められたそうです。私はつい最近それを知りまして、無性にコンビーフが食べたくなりました。コンビーフに相性の良い食材はいろいろありますが、中でもおすすめなのが今まさに旬の新じゃがです。水分量の多い新じゃがはあっさりしているので、ガツンとうまみの強いコンビーフを合わせるとぐっと満足感があがります。いつものポテトサラダやマッシュポテトに加えてもいいですし、じゃがいもに細かく切り込みを入れてつくるハッセルバックポテトも間にコンビーフを入れると贅沢な食べ応えに。また、じゃがいもを千切りにしてチーズとコンビーフを混ぜて揚げ焼きにするガレットもおすすめ。とにかく相性抜群、相思相愛の新じゃがとコンビーフ。ぜひ試してみてくださいね。
|
果物がもっと好きになる 「調理用バナナのプランテイン」
野菜ソムリエ 知久幸子さん vol.420
========================================
こんにちは!野菜ソムリエの知久です。
朝食やおやつでバナナを食べる方も多いと思いますが、緑色の「調理用バナナ」はご存知ですか?その名の通り加熱調理して食べるバナナで、生のまま食べるフルーツバナナとは異なる品種です。中南米やアフリカの国々では日常的に食べられており、主食とする国もあります。丸くて太いカルダバや、スリムで長いプランテインなど調理用バナナにも様々な品種があります。先日、エクアドル産のプランテインバナナを入手したので早速食べてみました。多めの油で炒め揚げにしてみると、外はカリカリで中はホクホク。甘みも食感も丁度ジャガイモのキタアカリのような味わいで、日本人にも馴染みやすい味だと感じました。ダイエットの見方・消化されずに大腸まで届くでんぷんの、レジスタントスターチの優れた供給源としても最近注目されているそうです。来週は、料理用バナナのレシピをご紹介したいと思いますのでお楽しみに。
|
みかんでもっと笑顔になる「インゲンと豆の塩みかんマリネ」
野菜ソムリエ 玉之内祐子さん vol.439
===========================================
こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
春野菜のマメ類がたくさん店頭に並び始めました。今回は市販の蒸し豆とインゲンを使った簡単な塩みかんレシピをご紹介します。
「インゲンと豆の塩みかんマリネ」
【材料】(2人分)
サヤインゲン 5~6本
ミックスビーンズ(ドライパック) 50g
塩みかんマリネの素 小さじ1弱
酢 小さじ1
ナンプラー(なければ醤油) 少々
【作り方】
1.サヤインゲンは2~3分茹でて水気を切り、1~2㎝長さに切る。
2.ボウルに1とミックスビーンズを入れ、調味料を加えて和える。
インゲンのシャキッとした食感と豆のホクっとした食感が楽しいデリ風サラダです。使うお酢は穀物酢でもいいですが、りんご酢やホワイトバルサミコ酢といったフルーティーなものもおすすめ。塩みかんマリネの素の柑橘風味とよく合います。さらに隠し味のナンプラーをほんのひと回しするだけで味にぐっと深みが出ます。よければお試しください。
|
みかんでもっと笑顔になる 「旬食材の共演」
野菜ソムリエ 玉之内祐子さん vol.438
===============================
こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
三寒四温の春の候、季節の変わり目である3月に旬を迎える食材は、ふきのとうやつくし、春キャベツやしらすなど、とりわけ春の訪れを感じさせてくれるものが多いですね。その中でも、先日とあるレストランでいただいた一品が器の中で春を表現していて心を奪われました。それは「菜花と原木椎茸 黒トリュフのマリネ ホタルイカとディジョンマスタード」という一皿でした。旬の食材、菜花とホタルイカをメインに椎茸、トリュフ、マスタードが華を添え、食べ終わるのが惜しいほどおいしくいただきました。こちらはレストランだからこその逸品でしたが、旬の食材同士の掛け合わせはおうちでも簡単に実践できます。春キャベツとアサリのパスタや春ニンジンとシラスの含め煮など、家庭料理にぴったり。また、春は葉野菜がおいしい季節でもありますので、日向夏などの晩柑類とレタスを合わせたサラダもおすすめです。ぜひ試してみてくださいね。
|
みかんでもっと笑顔になる 「FOODEX JAPAN 2022」
野菜ソムリエ 玉之内祐子さん vol.437
======================================
んにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
先日、幕張メッセにてFOODEX JAPAN 2022が開催されました。今回、大きな注目を集めていたのが、以下の3つでした。
1.「代替食品・新食材ゾーン」
2.「冷凍食品ゾーン」
3.「食の生産性向上・流通合理化展ゾーン」
1は、主に大豆を主原料とした代替肉や代替魚、植物性チーズなど、一昔前とは比較にならないほど食味も向上していて驚きました。このプラントベース食品ゾーンが連日一番にぎわっていたように感じました。
2も同様に、冷凍技術の革新により、おいしいものが増えたと同時に簡便さ、フードロス削減、添加物削減といったあらゆる問題を一気に解決してくれる素晴らしい技術の結晶なのだなと感じました。
3に関しては、生産~流通~販売~消費に至るまでのあらゆる場面で課題解決をしてくれる新しい技術の展示で、様々なAIや機械の最新技術を見て感銘を受けました。
FOODEXは久々でしたが、世界の食の流れが体感できる刺激的な展示会でした。
|