みかんでもっと笑顔になる「もってのほか」
野菜ソムリエ 玉之内祐子さん vol.415
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こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
秋のほんのわずかな期間に旬を迎える食用菊「もってのほか」。薄紫とも淡い桃色とも言える美しい色味が食卓をまさに華やかに彩ります。珍しいこの名前は「天皇家の御紋である菊を食すとはとんでもない」ということから付けられたそう。一度聞くと忘れられないインパクトのあるネーミングです。主に山形県や東北地方で生産され、10月中旬から11月中旬に出回ります。
菊は古来より長寿の花とされ、お茶やお酒、漢方薬として飲まれてきましたが、食用菊は苦みを抑えて食べやすく、さらに花弁を大きくして見栄えするように品種改良されたものです。食物繊維やビタミンE、カルシウムなどを豊富に含みます。花びらが筒状で調理の際に型崩れしにくく、シャキシャキした歯ごたえで、ほのかな甘みと苦みが特徴です。大根おろしに混ぜたり、吸い物に散らしたり。酢を少量入れた湯で茹でると鮮やかに発色するので、ぜひ試してみてくださいね。
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野菜がもっと好きになる「塩みかん香る赤ピーマンの煮浸し」
野菜ソムリエ 知久幸子さん vol.400
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こんにちは!野菜ソムリエの知久です。
先週は赤ピーマンの話をしましたが、今回は塩みかんマリネの素と合わせた、煮浸しのレシピをご紹介したいと思います。
【材料】(作りやすい量)
・赤ピーマン‥ひと袋(5〜6個)
・塩みかんマリネの素‥小さじ2
・だし汁‥200ml
・米酢‥大さじ2
・ゴマ油‥大さじ1
【作り方】
①竹串を使って赤ピーマンに何箇所か穴をあけ、ゴマ油を熱したフライパンに入れ、蓋をして弱火で蒸し焼きにする。
②小鍋にだし汁とその他の調味料を全て入れ、ひと煮立ちさせる。
③耐熱容器に①を並べて②を注ぎ、粗熱がとれたら、ピーマンが液に浸かるようラップをして冷蔵庫で半日おく。
赤ピーマンは青臭さがないので、みかんの香りとも相性がよいです。具沢山の煮浸しにしたい時は、エリンギやレンコンなども相性がよいのでオススメです。汁ごと冷凍保存も出来るので、旬が短い赤ピーマンを長期間楽しみたい方は冷凍もオススメですよ。
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みかんでもっと笑顔になる 「銀杏」
野菜ソムリエ 玉之内祐子さん vol.414
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こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
今回は秋の味覚のひとつ、「銀杏」についてご紹介します。銀杏は街路樹として親しまれているイチョウの種子。雌雄異株で、実がなるのは雌株のみです。独特なにおいは主に酪酸(ブタン酸)とヘプタン酸(エナント酸)という成分。これらのにおい成分は哺乳類が苦手とする香りで、イチョウはつけた実を食べられてしまわないようにニホンザルやネズミといった外敵への攻撃として外皮から強いにおいを放ちます。
私たちがよく商品として目にする銀杏の硬い殻は核の部分。そして、食べるのはその中の仁にあたる部分です。調理が大変そうに見えますが、とっても手軽な方法が!茶封筒に銀杏と一つまみの塩を入れて数回折り曲げ、レンジで1分から2分ほど加熱するだけで召し上がっていただけます。ただ、一度に大量に摂取すると痙攣などの中毒症状を起こす可能性があるので食べ過ぎには要注意。数粒を貴重な秋の味覚として楽しんでくださいね。
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果物がもっと好きになる 「赤く色づくピーマン」
野菜ソムリエ 知久幸子さん vol.399
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こんにちは!野菜ソムリエの知久です。
清々しい青空が広がり、すっかり秋めいて来ましたね。木々の葉が紅葉し始めるより少し早く、畑で赤くなる野菜があります。それは夏野菜の代表・ピーマンです。ピーマンは通常緑色をしていますが、収穫せずにそのまま育てると、完熟して赤くなります。栄養価の面でもビタミンCの含有量が2倍以上多くなります。完熟することでピーマン特有の青臭さや苦みがなくなり、糖度も高くなるので、太めの千切りにして、まずはバーニャカウダなどで、そのままの味を楽しんでください。スムージーもオススメです。今の時期なら、極早生みかんと一緒にスムージーにすると美味しいですよ。青果コーナーに置いてなかったら、量販店の地場野菜コーナーや、JAが経営する道の駅などを覗いて見ると、赤ピーマンに出会える可能性が高いですよ。次週はそんな赤ピーマンと塩みかんを使ったレシピをご紹介したいと思います。お楽しみに!
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みかんでもっと笑顔になる 「9月30日はくるみの日」
野菜ソムリエ 玉之内祐子さん vol.413
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こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
9月も終盤ですが、9月30日は何の日かご存知ですか?「く(9)るみ(3)はまるい(0)」の語呂合わせからくるみの日なのだそう。今回はくるみの持つ注目の栄養素とおすすめの食べ方をご紹介します。
くるみは良質な脂肪と食物繊維、ビタミン、ミネラル、たんぱく質などを含む、栄養バランスの良いスーパーフード。ナッツ類の中でも特に必須脂肪酸であるα‐リノレン酸を多く含みます。このα‐リノレン酸は、サバやサンマといった青魚に多く含まれるDHA、EPAと同じ仲間のオメガ3脂肪酸です。血中中性脂肪を下げる、血栓防止、高血圧予防などの効果があると期待されています。そのまま食べてもおいしいくるみですが、おすすめなのがドライフルーツのデーツと一緒に食べること。より栄養バランスの幅が広がる上に、味と食感の食べ合わせも抜群です。ねっとり甘いデーツとカリカリで香ばしいくるみのハーモニー、ぜひお試しください。
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果物がもっと好きになる 「栃木の自信梨」
野菜ソムリエ 知久幸子さん vol.398
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こんにちは!野菜ソムリエの知久です。
甘酸っぱくて、シャキシャキとした食感が魅力的な和梨。7月中旬ごろから10月中旬くらいまで出回る品種が替わっていくので、それを追って食べ比べるのも楽しみのひとつです。先日、「自信梨」という梨に出会いました。なんてストレートなネーミングでしょう!自信梨は梨の名産地・栃木県の那須野で栽培されるブランド梨。通常、梨の糖度は9度から11度くらいですが、自信梨の糖度は13度以上。メロンに匹敵するほどの甘さです。糖度以外にも大きさや色艶など独自に設けた厳しい基準をクリアした、わずか10%の梨だけが自信梨として出回ります。実際に食べてみると、口に入れた瞬間に思わず「甘い!」と叫んでしまう糖度。甘さだけでなく、大玉でみずみずしく、その名前の通り農家さんの自信に満ちあふれた立派な梨でした。自信作は8月下旬からネットでも購入出来るので、梨好きな方はぜひ一度お試しください。
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みかんでもっと笑顔になる 「とっておきのさつまいもごはん」
野菜ソムリエ 玉之内祐子さん vol.412
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こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
秋はさつまいもがおいしい季節。今回はとっておきのさつまいもごはんレシピをご紹介します。
「さつまいもごはん」
【材料】(2合分)
米 2合
さつまいも 1本
にんじん 1/2本
昆布(5㎝角) 1枚
水 380ml
酒 大さじ1強
塩 小さじ1/2
黒ゴマ 少々
【作り方】
1. 米は洗って20分程浸水させておく。
2. さつまいもは皮付きのまま、にんじんは皮をむいて1㎝角のサイコロ状に切る。さつまいもはサッと水にさらす。
3. 炊飯器に米、昆布、水、酒、水気を切ったさつまいも、にんじんを入れて塩を加え、炊飯する。
4. 炊き上がったら器に盛り、お好みで黒ゴマをふりかける。
塩分も控えめで、シンプルながら昆布のやさしい旨みが効いています。さつまいもとにんじんの甘みを最大限に引き出し、素材のおいしさを感じられるレシピです。さつまいものおすすめ品種は、皮の色がきれいで甘みが強いのに上品な甘さの「紅はるか」です。よければ試してみてください。
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果物がもっと好きになる 「塩みかん香る青パパイヤと人参のラペ」
野菜ソムリエ 知久幸子さん vol.397
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こんにちは!野菜ソムリエの知久です。
豊富な酵素に加え、ビタミンCも比較的多く含み、ポリフェノールは赤ワインの約7倍も含まれていることから、タイでは美容目的で食べる方が多いそうです。先日は青パパイヤと塩みかん(青)を使ったレシピをご紹介しましたが、今日は塩みかん(完熟)を使ったラペをご紹介したいと思います。
【材料】(1〜2人分)
・青パパイヤ‥50g
・人参‥30g
・塩みかん(完熟)‥小さじ1/2
・米酢‥小さじ1
・オリーブオイル‥小さじ1/2
・カレー粉‥ひとつまみ
【作り方】
①青パパイヤは皮をむいて種を除いてから千切りにし、水にさらしてアクぬきする。
②人参も千切りにし、水切りした①と一緒にボウルに入れ、塩みかんを加えて5分ほど置く。
③軽く水気をしぼり、残りの調味料を混ぜ合わせて完成です。
青パパイヤのビタミンCは熱に強いので、オリーブオイルでさっと炒めてから同じ調味料で味つけても美味しいですよ。
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「いちじくと焼きなすの塩みかんマリネ」みかんでもっと笑顔になる
野菜ソムリエ 玉之内祐子さん vol.411
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こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
朝晩と昼の温度差が出てくると秋を感じますね。食材もすっかり秋の装い。今回はいちじくと秋なすを使った簡単レシピをご紹介します。
「いちじくと焼きなすの塩みかんマリネ」
【材料】(2人分)
いちじく 1~2個
中長なす 1本
塩みかんマリネの素 大さじ1
オリーブオイル 大さじ1
【作り方】
1. なすはヘタを取り、ピーラーで縞模様に皮をむいて乱切りにする。
2. いちじくは皮をむいて1/4から1/6程度のくし形に切る。
3. 1を600wのレンジで1分加熱し、オリーブオイルを熱したフライパンで蒸し焼きにする。
4. ボウルに3と塩みかんマリネの素を入れ、最後にいちじくを加えて軽く和え、10分程馴染ませる。
塩みかんマリネの素はこれだけでマリネの味が決まる時短優秀調味料。旬のいちじくとオイルをまとったなすとの相性も抜群です。ここにチーズや生ハムなどを加えるとさらに食べ応えアップ。よければ試してみてくださいね。
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果物がもっと好きになる 「青柚子と黄柚子」
野菜ソムリエ 知久幸子さん vol.396
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こんにちは!野菜ソムリエの知久です。
日本料理のアクセントとして欠かせない柚子。柚子には青柚子と黄柚子があることをご存知でしょうか?日本一の生産量を誇る高知県では、この時期「サンテ」と呼ばれる布に被われた青柚子で一杯になり、さながら花が咲いたような風景が広がります。サンテには日焼け防止と着色を進める効果があり、サンテを1ヶ月以上被せた柚子は、湿度温度を管理された施設で、リンゴなどの植物からも発生するエチレンガスによって熟成されます。すると本来11月頃から出荷する黄柚子を、ひと足早く9月末から出荷できるようになるそうです。柚子の未熟果である青柚子は、黄柚子に比べ、キレのある爽やかな酸味と香りが特徴です。特に皮が重宝され、すりおろして柚子胡椒に使われる他、素麺などの夏料理に清涼感をプラスしてくれます。黄柚子は果汁が多く、鍋料理に欠かせないアイテムです。異なる味わいを2度楽しめるのは嬉しいですね。
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