果物がもっと好きになる「ラ・フランス」
野菜ソムリエ 知久幸子さん vol.404
=============================
こんにちは!野菜ソムリエの知久です。洋梨が美味しい季節になりましたね!代表的な品種のラ・フランスは、フランスで生まれた洋梨です。病気にかかりやすく栽培に手間がかかるため、フランスでの栽培は1900年台初頭には途絶えてしまい、現在、栽培されているのは苗が持ち込まれた日本だけ。そのうちの8割が山形県で栽培されています。山形県の上山市では、独自の栽培方法「平棚仕立・無袋栽培」にこだわり、ぶどう棚のように枝を張らせ、袋をかけず、果実のひとつひとつに太陽が当たるよう丁寧に育て、大玉で品質の良いラフランス作りに努めています。洋梨は和梨と違い、追熟が必要な果物です。
涼しい場所で保管し、軸がしおれて周りにシワが寄ってきたら食べごろです。完熟後は日持ちしないので、冷蔵庫に入れて早めに食べましょう。甘い香りと、まろやかで、とろけるような味わいをご堪能ください。来週は、洋梨を使ったレシピをご紹介します。
|
みかんでもっと笑顔になる 「冬が旬!おいしい水菜」
野菜ソムリエ 玉之内祐子さん vol.419
======================================
こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
11月に入るとだんだんと街が冬の装いに。寒くなるほどにおいしさを増す冬野菜はたくさんありますが、そのひとつが水菜。実は京都原産で、京菜とも呼ばれ古くから愛されていました。ギザギザの葉の形のかわいさや生でも加熱しても食べやすい点など、汎用性の高さから、いまやすっかり全国区の野菜となっています。カリウム、カルシウム、鉄、ビタミンA、ビタミンCなど様々な栄養素を高水準でバランスよく含み、どんなお料理にも合わせやすい味わいなので、野菜が苦手な方にもおすすめしたい野菜です。サラダやお鍋などはもちろんですが、スムージーに入れると主張せずに果物の味をぐっと引き立ててくれるのでぜひ試してみてください。生のまま冷凍保存も可能です。洗って水気をきり、食べやすい長さに切って保冷用の袋に入れて約1ヶ月保存できます。そのまま鍋やお浸し、スムージーに使えて便利ですよ。
|
みかんでもっと笑顔になる 「みかんの日」
野菜ソムリエ 玉之内祐子さん vol.418
==============================
こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
11月3日は文化の日ですが、実は「みかんの日」でもあります。全国果実生産出荷安定協議会と農林水産省によって「いいみっか(3日)ん」の語呂合わせから11月3日と12月3日がみかんの日と制定されました。この時期のみかんは外皮も内皮も薄くて口当たりが良い上に、甘みと酸味のバランスが絶妙。おいしいみかんがたくさん出回ります。旬のみかんは栄養価も高く、食後やおやつにもってこいの果物です。体調を整えるためにはビタミンやミネラルは欠かせませんが、みかんならば手軽においしく摂取できます。薄皮や白い筋なども食物繊維などの身体に必要な栄養が含まれますので、ぜひまるごと召し上がってくださいね。選ぶときは皮がフカフカしておらず、むきにくいくらいぴったりくっついているものを。味が濃くておいしいものが多いです。みかんの日をきっかけに、たくさんの方に旬のみかんをたっぷり楽しんでいただけますように。
|
野菜がもっと好きになる 「青みかん香る青パパイヤの中華風あんかけ」
野菜ソムリエ 知久幸子さん vol.403
==================================================
こんにちは!野菜ソムリエの知久です。コロナ禍に自宅で過ごす時間が増え、お菓子やパン作りにはまったという方も多いのではないでしょうか?卵の卵黄だけを使うレシピで、白身だけ残ってしまったという経験はありませんか?今日は、そんな時のお助けレシピをご紹介したいと思います。
【材料】(2人分)
・青パパイヤ‥200g
・塩みかん(青)‥小さじ1/2
・卵白‥2個分
・青ネギ(小口切り)‥少々
・鶏ガラスープの素‥小さじ2
・水300ml
・片栗粉水‥大さじ1を同量の水で溶いたもの
【作り方】
①青パパイヤの皮をむいて種をのぞき、乱切りにする。
②フライパンに①と水、鶏ガラスープの素を入れて中火で10分ほど煮込む。
③塩みかんと片栗粉水を入れてとろみをつけてから、溶いた卵白を加え混ぜ合わせる。
④火を止めて器に盛り、青ネギを散らして完成。
青パパイヤの代わりに冬瓜や大根でも合います。お好みでラー油をかけてお召し上がりください。
|
みかんでもっと笑顔になる 「柿の日」
野菜ソムリエ 玉之内祐子さん vol.417
============================
こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
秋深まってまいりました。10月26日は全国果樹研究連合会カキ部会が制定した「柿の日」なのだそうです。なぜこの日なのかというと、愛媛ともゆかりの深い俳人・正岡子規がかの有名な「柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺」の句を詠んだ日とされることから。
そんな柿はとても栄養価の高い果物の一つです。中でも特筆すべきはビタミンC含有量。なんと可食部100g中に70㎎もビタミンCが含まれています。意外ですが、この数値はいちごやみかんよりも高いのです。さらに、βカロテンやカリウム、食物繊維も豊富。旬のこの時期に食べないのはもったいない果物です。そのまま食べてももちろんおいしいのですが、おすすめなのはお料理のアクセントに使うこと。サラダや白和え、カルパッチョ、酢豚のパイナップルの代わりに入れてもおいしいですよ。自然な甘みでお砂糖要らず。酢との相性もとても良いです。ぜひいろんな楽しみ方をしてみてくださいね。
|
野菜がもっと好きになる 「あけがらし」
野菜ソムリエ 知久幸子さん vol.402
============================
こんにちは!野菜ソムリエの知久です。
11月3日は調味料の日。「いい(11)味(3)と読む語呂合わせと、和食文化の素晴らしさを見直して欲しいという考えから、記念日となったそうです。今日は最近発掘した、ついつい人に教えたくなる調味料をご紹介したいと思います。山形県にある老舗しょうゆ屋が作っている「あけがらし」の歴史は古く、江戸時代から伝わる味です。米こうじ・からし・しょうゆ・唐辛子・麻の実・三温糖というシンプルな材料ではありますが、後をひくとても滋味深い味わい。炊き立てご飯のお供や、冷奴のトッピング・野菜のディップなど様々な使い方ができます。生鮭のホイル蒸しに、マヨネーズと和えたあけがらしをのせ、軽く焦げ目がつくよう、バーナーで炙ってみたら非常に美味しかったです。全国には、新旧様々な調味料が眠っていると思うとワクワクしませんか?11月3日に向けて、自分好みの調味料を発掘するのも楽しいですね。
|
みかんでもっと笑顔になる 「塩みかんで腸活」
野菜ソムリエ 玉之内祐子さん vol.416
=================================
こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
朝晩ぐっと冷え込むようになってきました。今回はそんな寒い朝や小腹がすいた夜におすすめの簡単腸活レシピをご紹介します。
「塩みかんマリネの素で作る豆乳甘酒スープ」
【材料】(1人分)
甘酒(米麹由来のもの) 150ml
豆乳 50ml
塩みかんマリネの素 小さじ1弱
【作り方】
1.耐熱用のカップに甘酒と豆乳を入れて軽く混ぜ、レンジ500wで1分ほど加熱する。
2.1に塩みかんマリネの素を加え、よくかき混ぜて飲む。
簡単すぎてレシピとも言えませんが、とてもおすすめの組み合わせです。甘酒も豆乳も腸内細菌が喜ぶ食材の筆頭株。腸から元気になる、そして体を冷やさない、この時期にぴったりのスープです。甘酒が苦手な方は豆乳を増やすか、豆乳を牛乳に変えるとより飲みやすくなります。「塩みかんマリネの素」は風味が飛ばないようにぜひ最後に加えてください。柑橘の風味がすべての味をうまくまとめてくれます。よければお試しください。
|
野菜がもっと好きになる 「茨城の焼き栗を味わう」
野菜ソムリエ 知久幸子さん vol.401
=====================================
こんにちは!野菜ソムリエの知久です。
47都道府県の魅力度ランキングの結果で、私の地元茨城県が最下位に戻ってしまいましたが、めげずに茨城の魅力をご紹介したいと思います。秋の味覚「栗」。実は茨城県が生産量日本一だということをご存知でしょうか?中でも陶芸の里として有名な笠間市は、県内一の栗どころとしても有名です。シーズンになると、栗を使ったスイーツが街に溢れます。中でも一番のオススメは焼き栗。専門店もいくつかあり、土日になると、焼き栗渋滞が出来るほど人が押し寄せます。私が通う店では、ポン菓子と同じ回転式の圧力釜を使って焼き上げます。店先にはグルグルと回転する釜が並び、焼き上がりを待ちわびてきると、ブザー音の合図で蒸気が外へと排出されます。ガラガラと釜から出される栗の黄金色の輝き。焼けた香ばしい香り。冷めても十分美味しいですが、焼きたては格別なので、行楽シーズン、ぜひ笠間市へお越しください。
|
みかんでもっと笑顔になる「もってのほか」
野菜ソムリエ 玉之内祐子さん vol.415
==============================
こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
秋のほんのわずかな期間に旬を迎える食用菊「もってのほか」。薄紫とも淡い桃色とも言える美しい色味が食卓をまさに華やかに彩ります。珍しいこの名前は「天皇家の御紋である菊を食すとはとんでもない」ということから付けられたそう。一度聞くと忘れられないインパクトのあるネーミングです。主に山形県や東北地方で生産され、10月中旬から11月中旬に出回ります。
菊は古来より長寿の花とされ、お茶やお酒、漢方薬として飲まれてきましたが、食用菊は苦みを抑えて食べやすく、さらに花弁を大きくして見栄えするように品種改良されたものです。食物繊維やビタミンE、カルシウムなどを豊富に含みます。花びらが筒状で調理の際に型崩れしにくく、シャキシャキした歯ごたえで、ほのかな甘みと苦みが特徴です。大根おろしに混ぜたり、吸い物に散らしたり。酢を少量入れた湯で茹でると鮮やかに発色するので、ぜひ試してみてくださいね。
|
野菜がもっと好きになる「塩みかん香る赤ピーマンの煮浸し」
野菜ソムリエ 知久幸子さん vol.400
===========================================
こんにちは!野菜ソムリエの知久です。
先週は赤ピーマンの話をしましたが、今回は塩みかんマリネの素と合わせた、煮浸しのレシピをご紹介したいと思います。
【材料】(作りやすい量)
・赤ピーマン‥ひと袋(5〜6個)
・塩みかんマリネの素‥小さじ2
・だし汁‥200ml
・米酢‥大さじ2
・ゴマ油‥大さじ1
【作り方】
①竹串を使って赤ピーマンに何箇所か穴をあけ、ゴマ油を熱したフライパンに入れ、蓋をして弱火で蒸し焼きにする。
②小鍋にだし汁とその他の調味料を全て入れ、ひと煮立ちさせる。
③耐熱容器に①を並べて②を注ぎ、粗熱がとれたら、ピーマンが液に浸かるようラップをして冷蔵庫で半日おく。
赤ピーマンは青臭さがないので、みかんの香りとも相性がよいです。具沢山の煮浸しにしたい時は、エリンギやレンコンなども相性がよいのでオススメです。汁ごと冷凍保存も出来るので、旬が短い赤ピーマンを長期間楽しみたい方は冷凍もオススメですよ。
|