みかんでもっと笑顔になる 「秋は芋・栗・南瓜~かぼちゃ【栗マロンかぼちゃ】」
野菜ソムリエ 玉之内祐子さん vol.363
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こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
今回は秋の味覚、カボチャのおすすめ品種をご紹介します。10月のカボチャはでんぷんが糖に変わり、甘くおいしくなりますが、中でも別格のおいしさと名高い「栗マロンかぼちゃ」をご存知でしょうか?栽培が難しく、高値で少量しか出回らないため幻のカボチャとも呼ばれています。その名の通り、栗のようなホクホクとした食感と上品な甘さが魅力です。栽培時の手のかけ方が段違いで、例えば通常のカボチャは1本のツルに6~10の花を付けますが、これを間引きしてなんと1本のツルに1つだけに。そう、高級メロンと同じ育て方なのです。すべての栄養が分散せずにこの1つに集まることで、味も栄養価もグンと上がります。また、重さもずっしりと重く、同じサイズの他のカボチャに比べて約1.2倍。それだけ詰まっているという証拠です。現在、通販サイトや百貨店での取り扱いがほとんどのようですが、見かけたらぜひお試しください。
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野菜がもっと好きになる「塩みかん香るピーナッツ味噌」
野菜ソムリエ 知久幸子さん vol.362
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こんにちは!野菜ソムリエの知久です。
ご飯のお供として人気のあるピーナッツ味噌。実はご家庭でも簡単に作ることが出来ます。本来なら、煎り落花生用の生豆を煎るところから始めますが、市販のピーナッツを使えばあっという間に完成します。今日は塩みかんを使い、ひと味違うピーナッツ味噌をご紹介したいと思います。
【材料】(作りやすい量)
・ピーナッツ‥90g
・塩みかん(完熟)‥小さじ1/2
・味噌‥25g
・はちみつ‥25g
・みりん‥大さじ1
・サラダ油‥小さじ1
【作り方】
①フライパンにサラダ油を入れて弱火にかけ、ピーナッツを5分ほど煎る。
②その他の材料をよく混ぜ合わせ、①にいれる。
③ピーナッツに②をよく絡めたら、皿にあけて冷ます。※焦がさないようご注意ください。
ピーナッツは高カロリーではありますが、ナイアシンを多く含み、肝臓の働きを活性化させてくれます。適量をお酒のおつまみに、ぜひ取り入れてみてくださいね。
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みかんでもっと笑顔になる 「秋は芋・栗・南瓜~くり【ぽろたん】」
野菜ソムリエ 玉之内祐子さん vol.362
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こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
秋と言えば芋・栗・南瓜。今回は栗のおすすめ品種「ぽろたん」をご紹介します。
可愛らしい名前は、従来むきにくい渋皮が「ぽろり」とむけることと、「丹沢」という品種の栗を親に持つことからつけられました。2006年に登録された新しい品種で、大粒で色味がよく、おいしい上に調理しやすい。まさに、「これぞ欲しかったニホングリ!」と栗好きが歓喜している画期的な栗です。
このぽろたんは、鬼皮に包丁で少し切り目を入れて軽く茹でるだけで、渋皮ごと簡単にむくことができます。栗は好きだけどむくのが大変で…という方も、かぼちゃやさといもと同じ感覚で使うことができるのです。そしてせっかく調理が簡単になったので、ぜひ様々なお料理に活用してみてください。栗ご飯はもちろん、スープや煮物に入れたり、鶏肉と合わせて黒酢あんかけにしたりと、栗特有のやさしい甘さにほっこりできておすすめです。
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野菜がもっと好きになる 「今が旬!落花生のおおまさり」
野菜ソムリエ 知久幸子さん vol.361
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こんにちは!野菜ソムリエの知久です。初秋に出回る、生の落花生をご存知でしょうか?通常の落花生は、収穫したのち畑で天日乾燥させたものを煎ってから食べますが、生の落花生とは品種が異なります。おおまさりは、日本一の生産量を誇る千葉県で、ゆで落花生用として栽培されている品種です。出回る量が少なく、地元の直売所などごく一部でしか出会えません。煎って食べる品種のナカテユタカに比べて2倍ほど大きく、「大きな莢で食味が勝る」ことから「おおまさり」と名付けられました。おおまさりは鮮度が命!農家さん曰く、たとえ冷蔵でも日持ちがしないので、もし入手出来たら、その日のうちにゆでて欲しいそうです。お湯に3パーセントの塩を加えて、50分ほどじっくりゆでるのがポイント。お芋のようにホクホクとした食感と口一杯に広がる甘さ、ゆで落花生特有の香りは、何にも代えがたい美味しさです。売り場で見かけたらぜひ御賞味くださいね。
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みかんでもっと笑顔になる 「秋は芋・栗・南瓜~さつまいも【べにまさり】」
野菜ソムリエ 玉之内祐子さん vol.361
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こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
秋が深まってきました。衣替えをするかのように、食卓にも秋っぽい食材が並ぶようになってきたのではないでしょうか。私が秋を実感するのは「芋・栗・南瓜」を料理するときなのですが、みなさまはいかがですか?
今回から数回に分けて、芋・栗・南瓜それぞれのおすすめの品種をご紹介します。まずはさつまいもで一押しの品種「べにまさり」。最近特に人気の「シルクスイート」の親品種としても知られていますが、「シルクのような」と例えられる、なめらかでしっとりとした食感はまさに親のべにまさりゆずり。上品な甘さが特徴です。そしてこのべにまさりは焼きいもにした時に最大の魅力を発揮します。じっくりと加熱すると極上の甘みが引き出され、とろける食感と合わせて、それだけで最高のスイーツです。茨城県で多く生産されていて、これからの時期に出回りますのでぜひ探してみてくださいね。
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野菜がもっと好きになる 「赤ピーマン」
野菜ソムリエ 知久幸子さん vol.360
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こんにちは!野菜ソムリエの知久です。
秋の気配が近づいてくると、野菜売り場に並び始める赤ピーマン。緑色のピーマンと何が違うのか?ふと疑問に思ったことはありませんか?実は、私たちが普段よく食べているピーマンは未熟果で、収穫せずにそのまま放置しているとやがて熟して赤く色づきます。緑色のピーマンが完熟したものが赤ピーマンなのです。そう考えると味の違いも想像がつきますね。赤ピーマンは甘みが強く、ピーマン特有の青臭さが少ないので、苦手な方は赤ピーマンからトライすると食べられるようになるかもしれません。味だけでなく、栄養価にも大きな違いがあります。ビタミンAとCは緑色ピーマンの2倍以上。ビタミンEに至っては5倍も含まれているのです!お肌の健康維持に欠かせないビタミン群が豊富なので、夏の疲れが出てくるこの時期、もし赤ピーマンを見かけたら、「食べる美容液」だと思って、日々のお料理に取り入れてください。
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みかんでもっと笑顔になる 「パプリカとひき肉の塩みかんサンド」
野菜ソムリエ 玉之内祐子さん vol.360
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【材料】
牛豚合いびき肉 100g
タマネギ 1/4個
パプリカ 1/2個
カットトマト缶 1/3個
コンソメ顆粒 小さじ1/2
塩みかん(青)小さじ1/2
サンド用パン お好みのものを
【作り方】
1. タマネギはみじん切り、パプリカは粗みじん切りにする。
2. フライパンに油(分量外)を熱し、タマネギを炒める。
3. タマネギの色が変わったらひき肉を入れて炒める。
4. ひき肉の色が変わったらパプリカ、トマト缶、コンソメを入れて炒め煮にする。
5. 最後に塩みかんを入れて混ぜ合わせ、パンにはさむ。
トマトやパプリカと相性の良い塩みかんがアクセントになった、しっかりと食べ応えのあるサンドイッチです。辛いものがお好きでしたら、チリパウダーなどを足してピリ辛にするのもおすすめ。試してみてくださいね。
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野菜がもっと好きになる 「塩みかん香るジンジャーオイル」
野菜ソムリエ 知久幸子さん vol.359
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こんにちは!野菜ソムリエの知久です。
今日は、様々なシーンで活躍するジンジャーオイルの作り方をご紹介したいと思います。
【材料】(作りやすい量)
・しょうが(すりおろし)‥30g
・塩みかん(青)‥小さじ2
・太白ごま油‥60ml
【作り方】
材料を全てボウルに入れ、よく混ぜ合わせれば完成です。
よく煮沸消毒した保存瓶に入れて、冷蔵庫で2週間ほど保存可能です。白ワインビネガーを加えてお好みの野菜を和えれば、爽やかな香りのサラダになります。鶏肉をマリネしてからオーブンで焼いても美味しいですし、炒め油としても重宝しますよ。よかったらお試しくださいね。しょうがの原産地は熱帯アジアなので、乾燥と寒さが苦手です。保存する時はよく洗ってから拭かずに保存袋に入れ、常温で保存してください。冷蔵庫の野菜室に入れるのは、30度を越える夏場のみ。野菜室に入れる場合も、冷風から守るために保存袋の上から新聞紙などで包めば長持ちしますよ。
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みかんでもっと笑顔になる「ピオーネ」
野菜ソムリエ 玉之内祐子さん vol.359
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こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
秋の果物と言えば様々ありますが、ぶどうもその一つです。シャインマスカットやルビーロマン、ナガノパープルなど、たくさんの優良品種が楽しめ、今や最も人気の高い果物と言っても過言ではありません。
今回は巨峰とマスカットのどちらの血も引く品種、「ピオーネ」をご紹介します。大粒で香りも糖度も高く、適度な酸味。見た目・食味ともに優れていて比較的日持ちが良いのも魅力です。岡山県・山梨県で多く生産され、出回り期は9月~10月。種が入ることもありますが、種なしのものが多く、皮をむいて食べる品種です。大ぶりの粒はジューシーで食べ応えたっぷり。贈り物にもおすすめです。粒がパンとはっていて、皮にブルーム(白い粉)が付いているものが鮮度の高い証です。保存はポリ袋に入れるかラップや紙に包んで冷蔵庫の野菜室へ。または一粒ずつ冷凍保存するとシャーベットのように楽しめます。試してみてくださいね。
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果物がもっと好きになる 「限界突破ショウガ」
野菜ソムリエ 知久幸子さん vol.358
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こんにちは!野菜ソムリエの知久です。
朝晩の風が心地よく、過ごしやすい気候になって来ましたね。先日覗いたマルシェで、1度聞いたら忘れられない名前のショウガに出会いました。その名も「限界突破ショウガ」。日本で最初に限界自治体(65才以上が50パーセント以上)となった高知県の大豊町に、このショウガを栽培する農園があります。標高が650メートルもある大豊町は昼夜の寒暖差が大きく、山々に囲まれているため水がキレイで新鮮な空気に溢れ、野菜作りにとって最高な環境の中、有機栽培で育てられるショウガは、通常のものと違いレモンのような柑橘系の爽やかな香りがします。皮ごとすりおろしてもえぐみがなく、辛みもシャープですっきりとした味わいでした。1度この味を知ると、忘れられなくなって定期購買する方も多いようです。次回はショウガの保存方法と、塩みかんを使ったジンジャーオイルの作り方をご紹介したいと思います。お楽しみに!
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