果物がもっと好きになる「ハート型のさくらんぼ」
野菜ソムリエ 知久幸子さん vol.350
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こんにちは!野菜ソムリエの知久です。毎日雨続きで肌寒い天気が続いていますが、いかがお過ごしですか?こんな時は明るいニュースをご紹介したいと思います。今年、青森県から新品種のさくらんぼが全国デビューしました。その名は「ジュノハート」。初セリでは、ジュノハートの上位等級品となる「ハートビート」が30万円で落札され、ひと粒2万円のさくらんぼとしてニュースにもなりました。ジュノハート最大の特徴は、美しいハート型をしている点です。通常のさくらんぼの3Lサイズ(横径28ミリ)よりも大きく、鮮やかなルビー色が目を楽しませてくれます。ジュノハートの中でも4L(横径31ミリ以上)サイズ、かつ「秀」「特秀」と認められたものだけを、「青森ハートビート」という名称でブランド化しています。暫くは高嶺の花となりそうですが、人気ニューチューバーが自身の動画で取り上げたこともあり、今後、益々人気がヒートアップしそうですね!
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みかんでもっと笑顔になる 「オオバとシソってどう違う?」
野菜ソムリエ 玉之内祐子さん vol.350
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こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
夏の薬味に欠かせないものと言えば、「大葉」。何とも言えないさわやかで清涼感のある芳香が、素麺や冷奴など素朴な食材を一気に華やかにしてくれます。
さて、そんな日本のハーブ代表の「大葉」ですが、「しそ」とも言いますよね?どのように使い分けられているのでしょうか。
「しそ」は、芽、葉、花、実のすべてを成長段階に応じて食用することができ、その全体を指します。一方、「大葉」は流通するときの商品名で、正式には「青紫蘇」といい、青い葉のことだけを指すのです。ちなみに濃い紫色の「赤紫蘇」には大葉という呼び名は使いません。
近年では温室栽培で一年を通して手に入りやすい大葉ですが、本来の旬は初夏から夏にかけて。薄い葉に秘められた栄養価はとてつもなく高く、夏バテの予防や免疫力を高めるためにも積極的にとりたい食材です。少量でもこまめに食べて、暑い夏をさわやかに過ごしてくださいね。
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野菜がもっと好きになる 「塩みかん香るサヤインゲンのマスタード和え」
野菜ソムリエ 知久幸子さん vol.349
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こんにちは!野菜ソムリエの知久です。
夏が旬のサヤインゲン。βカロテンが豊富で、皮膚や粘膜を健康に保ってくれる効果が期待できる他、アスパラギン酸も含んでいるので夏バテ気味のときは、疲労回復やスタミナ増強にもひと役買ってくれます。今日はそんなサヤインゲンと塩みかんを使った簡単レシピをご紹介したいと思います。
【材料】(作りやすい量)
・塩みかん(完熟)…小さじ1
・サヤインゲン…100g
・プレーンヨーグルト…大さじ2
・マスタード…大さじ1
・醤油…小さじ1/2
・カレー粉…少々
【作り方】
①サヤインゲンのヘタとスジをとり、塩(分量外)を加えたお湯で好みの硬さまで茹でる。
②その他の材料を全てボウルに入れてよく混ぜ合わせる。
③粗熱をとった①を②で和えて完成。
プレーンヨーグルトとマスタードがないときは、マヨネーズでも大丈夫ですよ。完熟みかんとカレー粉が意外と合います。茹でたジャガイモにも合うのでお試しくださいね。
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みかんでもっと笑顔になる「オクラとトマトの塩みかんそうめん」
野菜ソムリエ 玉之内祐子さん vol.349
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こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
今年もそうめんがおいしい季節になりました。毎年、そうめんに合う調味料には塩みかんを押しているのですが今回は新しいレシピをご紹介します。
「オクラとトマトの塩みかんそうめん」
【材料】(1人分)
そうめん 1束
オクラ 3本
ミニトマト 5個
大葉 1枚
〇塩みかん(完熟) 小さじ1/2
〇酢 大さじ2
〇しょうゆ 大さじ1
〇ゴマ油 少々
【作り方】
1. そうめんは茹でて冷水にとり、水気を切る。
2. オクラはそうめんと一緒に茹でて小口切りにする。
3. ミニトマトは1/4に切り、大葉は千切りする。
4. ボウルに〇の調味料を合わせ、オクラとミニトマトを入れて和える。
5. 器にそうめんを盛り、上に4をかけて大葉をのせる。
緑と赤と白で鮮やかなぶっかけそうめん。塩みかんと大葉のさわやかさ、ゴマ油のコクで食欲を誘います。もちろんめんつゆでもいいのですが、さっぱりとした酢醤油の味付けは特に暑くて食欲が出ない日におすすめです。試してみてくださいね。
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果物がもっと好きになる 「パッションフルーツ 後編」
野菜ソムリエ 知久幸子さん vol.348
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こんにちは!野菜ソムリエの知久です。
先週は、パッションフルーツの食べ頃や食べ方についてお話しましたが、今回は、栄養と食べ合わせについてお話したいと思います。鮮やかな黄色い果肉が特徴のパッションフルーツは、カロテンを多く含んでおり、同じく果肉が黄色いマンゴーの1.5倍以上のカロテンを含んでいます。βカロテンは体内でビタミンAに変換され、皮膚や粘膜の細胞を正常に保つ働きや免疫力を高める効果も期待できるので、紫外線が強い今の季節は強い味方になってくれます。また、ビタミンB6も比較的多めに含んでいます。ビタミンB6はアミノ酸の再合成を手助けする補酵素として働くので、タンパク質を摂るときは、一緒に摂りたい栄養素のひとつ。ヨーグルトを食べるときに、パッションフルーツをソース代わりに混ぜて食べるのもおススメです。赤い皮を器がわりにすると、ホテルの朝食風になって食卓も華やぎますよ。ぜひお試しくださいね。
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みかんでもっと笑顔になる 「とうもろこし:甘々娘」
野菜ソムリエ 玉之内祐子さん vol.348
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こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
今年もとうもろこしがおいしい季節になりました。蒸し・茹で・焼きといろんな調理法で楽しめて、おやつにもおかずにもなる旬野菜。鮮やかなイエローに元気をもらえますよね。今回はそんなとうもろこしの品種のひとつ、「甘々娘(かんかんむすめ)」をご紹介します。
甘々娘はその名の通り、甘みが強く、平均糖度は驚異の15度以上!生で食べても甘くておいしい品種です。直売所では早朝に行列ができるほどの人気だそう。粒の皮が薄く、甘みが飛び出してくるようなジューシーさ。バイカラー種といって、黄色と白の粒が3対1の割合で入り混じります。このバイカラー種は最も甘くなるとされていて、現在日本のとうもろこしの主流となっています。また、他の品種と比べて、時間の経過による糖度低下が遅いという優れた特徴があります。旬は短く、7月上旬ごろまでの出回り。ぜひ探して試してみてくださいね。
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果物がもっと好きになる 「パッションフルーツ 前編」
野菜ソムリエ 知久幸子さん vol.347
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こんにちは!野菜ソムリエの知久です。
コロナの影響で飲食店や催事への納品がストップし、行き場を失った農産物を支援するサイトが盛り上がっていますね。私もいくつか利用させてもらった中のひとつに、沖縄県産のパッションフルーツがあります。40個以上入っていたので、友人にもプレゼントしたのですが、「どうやって食べるの?」と聞かれることが多かったのでご説明したいと思います。木成りで完熟したものが収穫・流通されるため、購入して直ぐに食べられますが、強い酸味があるので酸味が苦手な方は、常温で追熟させます。すると表面にシワが寄ってきます。更にデコボコするまで放置すると、酸味が抜けて甘みが強くなってきます。食べる直前に冷蔵庫で冷やし、包丁で半部にカットし、中の果肉をタネごと召し上がってください。初めて召し上がる方は、2個以上購入して、熟度の違いで自分好みの酸度を探ってみるのも楽しいのでお試しくださいね!
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みかんでもっと笑顔になる 「ズッキーニ:ステラ」
野菜ソムリエ 玉之内祐子さん vol.347
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こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
夏野菜が出回ってくる季節になってきました。スーパーでも最近では店頭で大きくズッキーニを取り上げているお店をよく見かけます。西洋野菜のズッキーニもずいぶん日常的な野菜として日本に根付いてきたのではないでしょうか?
そんなズッキーニの中でもちょっと珍しい「ステラ」をご存知ですか?一般的なズッキーニはつるんとした濃い緑色の肌で円柱形をしていますが、このステラは円柱でありながらぼこぼこと凹凸があり、切ると星型のような断面になります。凹凸部分は縞模様に見えて鮮やかです。形といい、色といい、とても華やかで映える野菜。薄切りにしてサラダに散らしたり、コンソメスープやラタトゥイユに入れたり、輪切りをシンプルにソテーにしたり。様々な楽しみ方ができます。また、やわらかくジューシーで花ズッキーニとしてイタリアンレストランなどでも人気があるそう。探してみてくださいね。
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野菜がもっと好きになる 「塩みかん香る簡単だし」
野菜ソムリエ 知久幸子さん vol.346
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こんにちは!野菜ソムリエの知久です。
梅雨らしく一日中雨の日もあれば、真夏のように日差しの強い日もあって、寒暖差で体調を崩して食欲落ちていませんか?そんな時にぴったりの、塩みかんを使った山形のだし風レシピをご紹介したいと思います。
【材料】(2人分)
・塩みかん(青)…小さじ1
・なす…1本
・きゅうり…1/2本
・もずく酢…1カップ(60g)
【作り方】
①なすをみじん切りにして、たっぷりの水に入れてアク抜きしてから水気をしっかりしぼる。
②きゅうりをみじん切りにしてボウルに入れ、①と塩みかん・もずく酢を加えてよく混ぜ合わせる。
③冷蔵庫で1時間ほど冷やして完成。
もずく酢の酸味と、塩みかんの爽やかな香りが食欲をそそります。温かいご飯や、お豆腐にかけてお召し上がりください。もずく酢は既に味つきだから調味料いらずの簡単レシピです。お酢には疲労回復効果もあります。ぜひ多めに作って冷蔵庫にストックしてくださいね。
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みかんでもっと笑顔になる 「6月に食べるデコポン」
野菜ソムリエ 玉之内祐子さん vol.346
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こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
梅雨のじめっとした湿気に加えて、今年は早くも夏のような暑さですね。こんな時にはさわやかな柑橘を食べてリフレッシュしたいところですが、主に冬が旬の柑橘類。6月に出回る柑橘はぐっと減ってしまいます。しかし、近年様々な技術の向上により2月~3月に最旬をむかえるデコポンが6月まで楽しめるようになっています。一役買っているのが特殊な鮮度保持袋。フィルムにミクロ穴加工などを施すことによって、酸素の透過量の調整を行い、デコポンを保存するのに最適な状態を保ってくれます。袋さえ開けずに低温で置いておけば、おいしい状態で長期間保存可能。私もつい先日、この鮮度保持袋に入ったデコポンを食べましたが、ジューシーさは全く引けを取らず、素晴らしい技術だなと感動しました。他にも枝豆など様々な青果物で利用されている特殊な鮮度保持袋。パッケージに記載がありますので、探して体感してみてくださいね。
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