野菜がもっと好きになる 「冬でも食べたいミニトマトのススメ」
野菜ソムリエ 知久幸子さん vol.320
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こんにちは!野菜ソムリエの知久です。
先日、トマトに含まれている「エクレオサイドA」について東海大学永井教授の講演を拝聴してきました。エスクレオサイドAは血管のコレステロールの蓄積を抑え、動脈硬化の予防効果が期待できる新機能性成分で、トマトにしか含まれていないそうです。含有量は大玉トマトよりもミニトマトに多く、たったの1粒で1日に必要とされる量をクリア。ただ、人によって腸で吸収できる量に差があるので、ミニトマトだったら1日に2~3粒食べるのがベストだそうです。トマトの機能性成分として有名なのがリコピンですが、リコピンが脂溶性で熱にも強いのに対して、エスクレオサイドAは水溶性で熱にも弱いという正反対の性質を持っています。両方効果的に摂りたい場合は、オリーブオイルなどの良質な油をかけて生食するのがおススメだとか。彩りと血管の健康を願って、クリスマス料理にもぜひミニトマトをプラスしてください。
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みかんでもっと笑顔になる 「今年も紅まどんな」
野菜ソムリエ 玉之内祐子さん vol.320
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こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
柑橘好きのみなさまにとって、毎年この時期の贅沢な楽しみと言えば「紅まどんな」ではないでしょうか?私も年に一度の楽しみにしていて、つい先日とっても立派な紅まどんなにありつくことができました。プルプルでジューシーな甘い果肉が口いっぱいに広がり、こんなに幸せな気分になれるのかと一年ぶりの再会を噛み締めました。
この「紅まどんな」は愛媛県が開発した非常に品質の高い高級柑橘で、11月下旬から1月上旬にかけて出回ります。外皮も切った断面も美しく、食感もお味もピカイチ。お歳暮の時期ということもあり、贈答用として近年たいへん人気が高まっています。今年産は前年比109%となかなか出来も良かったようで、比較的手に入りやすい年なのではないでしょうか?これを機に未体験の方はぜひ一度試していただければ嬉しいです。この時期だけの旬を味わってくださいね。一度食べると忘れられない、そんな特別な柑橘です。
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果物がもっと好きになる 「塩みかん香るかつお味噌おにぎり」
野菜ソムリエ 知久幸子さん vol.319
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こんにちは!野菜ソムリエの知久です。
旅先で出会ったその土地ならではの食材に「塩みかん」をプラスして一期一会の味を楽しむシリーズの第2弾です。
今回は宮古島で出会った「かつお味噌」と塩みかん(完熟)を使用します。
【材料】2個分
・ご飯…300g
・かつお味噌…大さじ2
・塩みかん(完熟)…小さじ1/2
【作り方】
①粗熱をとったご飯にかつお味噌と塩みかんを加えてさっくりと混ぜ合わせる。
②2等分にしてお好みの形に握って完成。
かつお味噌とは、宮古島の天然麹菌で作る昔ながらの宮古みそに、伊良部島特産のかつおのなまり節や黒糖などを混ぜた、ご飯に合う一品です。ご飯に乗せて食べるだけでも美味しいのですが、甘みが強いので、塩みかんの塩分と完熟みかんの香りをプラスすると味がひきしまり、正にこの出会いを待っていたかのような抜群の相性でした。ご飯の他に、かつおのお刺身に刻んだ葱と一緒に乗せて食べても美味しいですよ。
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みかんでもっと笑顔になる 「初のマルシェに参加」
野菜ソムリエ 玉之内祐子さん vol.318
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こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
先日ミヤモトオレンジガーデンさんが農林水産省による「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」に見事選定され、その一環で東京・有楽町で行われた日本のおいしいものが一堂に会するマルシェに出店されました。初のマルシェ、どれくらいお客様が来てくださるのかドキドキでしたが、たくさんのお客様に興味を持っていただき、本当に嬉しかったです。直接お客様とお話をしながらの販売は、ダイレクトに反応を感じることができて楽しい経験でした。自慢のみかんのお味そのままのストレートジュースやとろける食感が魅力のみかん寒天ゼリーはお子様からご年配の方まで幅広く人気でしたし、塩みかんやドレッシングは女性の方々がぐいっと食いついてくださってお鍋の薬味や湯豆腐、サラダやカルパッチョにもいいわねと高評価をいただくことができました。ぜひまた機会があればマルシェに参加して、お客様に直接商品をお届けしたいです。
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野菜がもっと好きになる 「塩みかん香る備瀬の芋きんとん」
野菜ソムリエ 知久幸子さん vol.318
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こんにちは!野菜ソムリエの知久です。
先日、宮古島で「紅芋」と書かれた皮の白いサツマイモを発見しました。早速購入してカットしてみると、中は白地に紫のサシが入ったような複雑な色合い。これを茹でて芋きんとんにしたら薄紫色のキレイな仕上がりになるのでは?と思い、さっそく作ってみました。
【材料】4人分
・紅芋…150g
・塩みかん(完熟)…小さじ1/4~1/2
・砂糖…大さじ2~3
【作り方】
①紅芋の皮をむき、1㎝幅の輪切りにして茹でる。
②竹串がスッと通るまで茹でたら水気をしっかり飛ばし、熱いうちに裏ごしする。
③塩みかんと砂糖を加えてよく混ぜ合わせ、4等分にしてラップを使って茶巾しぼりにする。
※イモの甘さによって砂糖と塩みかんの分量を加減してください。沖縄県産の紅芋は、生のまま県外へ持ち出せませんが、代わりに本州にも千葉県が主産地のパープルスイートロードという紫芋がありますのでよかったらお試しください。
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みかんでもっと笑顔になる 「りんご:はるか」
野菜ソムリエ 玉之内祐子さん vol.318
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こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
今年はりんご運が良いようで、次から次にはじめましての品種にお目にかかります。先日は「はるか」という黄色いりんごをいただきました。「ゴールデンデリシャス」と「スターキングデリシャス」を親に持つ岩手県生まれの品種で、かためで歯ごたえが良く、酸味が少ないので甘みをより強く感じるりんごでした。一つ一つに袋をかける有袋栽培のため手間はかかるそうですが、その分、果皮がとてもきれいに仕上がり贈り物などにはぴったり。
面白いのは品種内で格付けがあるところです。JA全農いわてでは、糖度16.0度以上・蜜入り指数3.0以上のはるかを「プレミアム冬恋」、糖度15.0度以上・蜜入り指数2.5以上を「冬恋」、これらの規格に満たないものは「純情はるか」として出荷しています。最上位のプレミアム冬恋は専用の化粧箱もあり、お歳暮需要も高いでしょう。出回り期は11月~12月。見かけたら、よければ試してみてくださいね。
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果物がもっと好きになる 「旅する塩みかん」
野菜ソムリエ 知久幸子さん vol.317
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こんにちは!野菜ソムリエの知久です。
旅行や出張で日本各地を訪れると、必ず産直市場で地元の新鮮な野菜や果物を覗いてみたくなるのは野菜ソムリエの性でしょうか?珍しいものや初めて目にするものがあると迷わず購入してみるのですが、中には持ち帰れないものもあります。沖縄県産の紅イモもそのひとつです。病害虫のまん延を防ぐため、沖縄から本土への生芋の持ち出しは植物検疫で禁止されています。そんな時は、その場で調理して食べてみるのが1番!ということでキッチン付ウィークリーマンションに滞在して、いろいろと作ってみました。旅のお供に「塩みかん」を携帯すれば、その場でしか味わえない「一期一会」の味を楽しむこともできます。今回は、旅先の宮古島で紅イモや、かつお味噌などのご当地食材と「塩みかん(完熟)」を合わせて新しい味を楽しみました。次回は備瀬という紅イモと塩みかんで作った「芋きんとん」をご紹介したいと思います。
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みかんでもっと笑顔になる 「あやめ雪」
野菜ソムリエ 玉之内祐子さん vol.317
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こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
みなさん、「あやめ雪」というかぶはご存知ですか?実の上部と茎の根本が紫色の美しいかぶで、とてもやわらかく甘みのある食味の良い品種です。今日はこのあやめ雪の特徴を最大限に活かした食べ方をご紹介したいと思います。
あやめ雪の紫はポリフェノールの一種でアントシアニンという色素です。このアントシアニンはアルカリ性では青色を、酸性では赤を示します。この特性を使うと、アルカリ性である重曹水につけると青っぽくなり、酸性であるお酢につけると赤紫~ピンクに発色するのです。甘くやわらかいあやめ雪は、生で食べるのにとても向いているので、ぜひ皮ごと薄切りにして、甘酢につけてみてください。淡い紫色だった部分が鮮やかなピンク色になり、見た目も華やか。クリスマスやお正月などこれからの季節に大活躍する一品になります。お子様と一緒に実験のようにやってみても楽しめるのではないでしょうか?
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野菜がもっと好きになる 「機能性表示食品としてのえのきたけ」
野菜ソムリエ 知久幸子さん vol.316
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こんにちは!野菜ソムリエの知久です。
寒さが増してくると食べたくなる鍋料理。そこに欠かせない食材が「えのきたけ」ではないでしょうか?えのきたけの生産量1位を誇る長野県のJA全農長野では、「長野県JA産えのきたけ」を機能性表示食品として消費者庁に届出し、令和元年10月18日に受理されたそうです。先日、えのきたけのレシピ開発でお世話になった担当者から喜びの報告が届きました。 平成29年11月から信州大学・長野県との共同研究を重ねてきたそうで、えのきたけの生鮮食品としての機能性表示届出は国内で第一例目だとか。具体的にどんな機能性関与成分が含まれているかというと、血圧が高めの方の血圧を下げる機能があることが報告されているGABA。研究によると、一日の摂取目安量は可食部30gで、約1/4袋食べると効果が期待できるそうです。近いうちに専用パッケージが店頭に並ぶと思うので、ぜひチェックしてみてください。
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みかんでもっと笑顔になる 「トマトとモッツァレラ 塩みかんソース」
野菜ソムリエ 玉之内祐子さん vol.316
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こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
毎年この時期に話題になるボジョレーヌーボー。今年の解禁日は11月21日。楽しみにしている方も多いのではないでしょうか?今年収穫したブドウで造った新酒なので、フレッシュで軽い飲み口が魅力。ぜひ野菜や果物など軽めのものと合わせてみてください。ひとつおすすめのおつまみをご紹介します。
「トマトとモッツァレラ 塩みかんソース」
【材料】(2人分)
フルーツトマト 2個
モッツァレラチーズ 4切れ
塩みかん(完熟)小さじ1/2
バルサミコ酢 大さじ1
【作り方】
1. フルーツトマトをスライスして、モッツァレラチーズと交互に並べる。
2. 塩みかん(完熟)とバルサミコ酢を混ぜ、1の上にかける。
切って、混ぜて、かけるだけのお手軽レシピ。ベビーリーフなどを飾れば見た目も華やかなワインのお供になります。バルサミコ酢はブドウから作られるお酢なので、ワインとの相性は抜群。塩みかんとの相性の良さにも驚きます。試してみてくださいね。
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