みかんでもっと笑顔になる 「早春の香り」
野菜ソムリエ 小宅祐子さん vol.281
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こんにちは。野菜ソムリエの小宅祐子です。
早いもので3月も終わりに近づいてきました。今年はうっかり食べそびれてしまっていますが、毎年必ずこの時期に食べたくなるのが「ふきのとう」。春を告げる山菜の代表格ですよね。あのほろ苦さと爽やかな香りは何とも言えず格別です。
天ぷら、おひたし、酢味噌和えなど、ふきのとうを味わう料理はたくさんありますが、私が特に好きなのが「ふきのとう味噌」。野菜をディップしたり、焼きおにぎりに塗ったりといろいろな食材に付けて楽しみます。足の早いふきのとうも味噌漬けにすることで少し長く日持ちしますし、苦みと味噌の相性が抜群なのです。作り方は色々ありますが、まずはふきのとうをあく抜きのために下茹でして水にさらします。その後、水気をきって細かく刻み、味噌とみりんとお好みで砂糖を加えた合わせ調味料で炒めて出来上がり。春が香る、この時期だけの食材をぜひ楽しんでくださいね。
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果物がもっと好きになる 「柑橘のドライフルーツ」
野菜ソムリエ 知久幸子さん vol.280
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こんにちは!野菜ソムリエの知久です♪
先日、業務用の食品乾燥機を所有している友人に、「干してみたいものがあったら持って来て」と言われ、甘平と土佐文旦を渡しました。どんな仕上がりになるか?楽しみに待っていると間もなく完成品が届きました。まず感じたのは、断面の美しさ。色が鮮やかに残っていて、皮と果肉の間や種の様子もじっくり観察。目でも楽しめるドライフルーツの魅力に気づかされます。実際に味わってみると、生で食べた時に感じる味わいがギュッと凝縮されて甘みも強くなっています。甘平は、砂じょうのひと粒ひと粒を感じるサクサクとした食感が乾燥後も残っていて、口の中に入れるとパラパラと解れる食感が楽しい!土佐文旦の分厚い皮は、生のままでは苦みが強くて食べられませんが、ドライにすると苦みは残るものの食べられるという点も魅力的です。
来週はこのドライフルーツを使ったレシピをご紹介したいと思います。お楽しみに♪
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こんにちは。野菜ソムリエの小宅祐子です。
先日幕張メッセで開催されたFOODEX JAPAN 2019に出展したミヤモトオレンジガーデンのブースを今年もお手伝いさせていただきました。
日本最大の食の祭典とも言われるこのイベント。4日間、大賑わいの会場は熱気に溢れておりました。中でも日本各都道府県のブースは大人気!我らがミヤモトオレンジガーデンのブースではこれから発売する新商品「おもてなし上手 鯛の塩みかんマリネ」の試食をお出ししました。たくさんの方々から「美味しい!」「ほんのりみかんの風味が良い感じ」「塩みかんと鯛は合うね~!」といった嬉しいご意見をいただいたこの商品。早ければ来月あたりから店頭に並ぶ予定です。八幡浜産の天然鯛を塩みかん(みかんを塩漬けにした万能調味料)でマリネしており、みかんがやさしく香る上品な味わいです。冷凍商品なのでご家庭の冷凍庫に一つストックしておくと急な来客時にも大変便利。どうぞ発売を楽しみにしていてくださいね。

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野菜がもっと好きになる 「柑橘界のギャップ萌え?スイートスプリング」
野菜ソムリエ 知久幸子さん vol.279
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こんにちは!野菜ソムリエの知久です♪
男性が普段の印象からは全く想像できない行動をする時、女性はうれしさのあまり「ギャップ萌え」してしまう傾向があるようです。野菜や果物の「食わず嫌い」にも同じような現象がありますね。スイートスプリングという柑橘を食べたことはありますか?「スイート」という名前を背負っているのだから、これで甘くないはずがない!とは思うのですが、外見が昔食べた、しびれるくらい酸っぱい夏みかんにそっくりなのです。そんな理由から今まで購入までに至らなかったのですが、先日、差し入れで頂き、勇気を出して食べてみました。剥いている時に指先に伝わってくる感触も夏みかんにそっくり。「酸っぱそう…」自然と口腔内に唾液が溜まってきます。口に入れてみると…甘い!酸味が全くない!そのギャップに感動して一気に完食。今では大好きな柑橘のひとつになりました。もし見かけたら是非トライしてみてください。
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みかんでもっと笑顔になる 「フルーツトマトは春が旬?」
野菜ソムリエ 小宅祐子さん vol.279
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こんにちは。野菜ソムリエの小宅祐子です。
徐々に日が長くなり、日増しに春を感じる季節。3月に入ると楽しみな野菜の一つにフルーツトマトがあります。南米アンデス山脈高原地帯原産のトマトは昼夜の寒暖差が出やすい日本の春のハウス栽培にマッチしており、この時期は特に糖度が高く味の濃いフルーツトマトができるそうです。ちなみにフルーツトマトと普通のトマトの違いは品種ではないのですが、なんだと思いますか?正解は糖度。糖度8度以上(普通のトマトは5度くらい)のトマトを総称してフルーツトマトと呼びます。小ぶりで大きさの割にずっしりと重いものが多いです。
甘くコクのあるフルーツトマトはその名の通り、果物のように生で食べても美味しいのですが、実は加熱調理にもおすすめ。うま味成分であるグルタミン酸を豊富に含んでいるのでソースやスープなどをぐっと美味しくしてくれます。ぜひ様々な調理方法で旬のフルーツトマトを楽しんでくださいね。
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野菜がもっと好きになる 「緑鮮やかなゴーヤ・てぃだみどり」
野菜ソムリエ 知久幸子さん vol.278
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こんにちは!野菜ソムリエの知久です♪
先日、宮古島のゴーヤ生産者を訪ねて来ました。ハウスにお邪魔するのは4年振り。宮古島では温暖な気候を利用して栽培されるハウスのゴーヤが、冬から春にかけて出荷量のピークを迎えます。ハウスの中に入ると、立派なゴーヤが鈴なりに実っていました。よく見ると色合いが数年前と違う感じがします。以前は淡い色合いでマットな質感でしたが、目の前にあるゴーヤは緑色が濃く光沢もあります。艶々と光輝くゴーヤの品種は「てぃだみどり」。ゴーヤの特徴でもある突起が丸みを帯びており、しなやかなのが最大の特徴です。てぃだみどりが普及したお蔭で、長時間の輸送で生じる摩擦で突起が黒ずんでしまう問題が解消されました。「いかに美しく新鮮な状態で食べる人の手元に届けるか?」品種改良と作り手の努力が伝わって来ますね!近場のスーパーで沖縄県産のゴーヤをみかけたら、是非じっくりと観察してみてください。
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みかんでもっと笑顔になる 「(ほぼ)種なしきんかん【ぷちまる】」
野菜ソムリエ 小宅祐子さん vol.278
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こんにちは。野菜ソムリエの小宅祐子です。
皆さんは「きんかん」はお好きですか?大好き!という方も多い一方で、ちょっと苦手という意見もよく聞きます。苦手な方の理由の一つに「種がちょっと・・・」と感じている方が多いのではないかと思いますが、そんな方に朗報です。なんと、ほぼ種なしの「ぷちまる」というきんかんがあるのです。
2002年に品種登録されたこの「ぷちまる」。皮は少し厚めですが、甘みが強く、苦みがほとんどありません。そしてやはり種がほとんど無いか、あっても食べられるような柔らかい種であることが多いので、思い切りかぶりつくことができるのが魅力です。その特性を活かして、生で食べるだけでなくまるごとシロップ漬けやスムージーにもおすすめ。また、包丁に種が当たらないので切りやすく、スライスしてサラダのアクセントに便利です。温暖な地域では比較的家庭でも育てやすい果樹ということなので、お庭にベランダに「ぷちまる」をいかがでしょうか?
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野菜がもっと好きになる 「深谷もやしの塩みかんマリネ」
野菜ソムリエ 知久幸子さん vol.277
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こんにちは!野菜ソムリエの知久です♪
先週は、味が濃くて生命力を感じる「深谷もやし」の話をしましたが、今回はそんな深谷もやしと塩みかんドレッシングを使ったマリネをご紹介したいと思います。
【材料】(2人分)
・深谷もやし(黒豆もやしで代用可)…100g
・きゅうり…1本
・塩みかんドレッシング(青みかん)…大さじ3
【作り方】
①沸騰したお湯に深谷もやしを入れて10秒ほど加熱する。
②ザルにあげて水気をしっかり切り、粗熱をとる。
③鬼おろしできゅうりをおろし、②と一緒に塩みかんドレッシングでマリネして、冷蔵庫で30分ほど冷やして完成です。
塩みかんドレッシングの爽やかな香りときゅうりのみずみずしさが、深谷もやしの味をひき立ててくれます。もやしの煮汁は捨てずに、少し煮詰めてから削り節と醤油を加え、お好みで一味唐辛子を加えてお召し上がりください。深谷もやしは通販でも取り寄せることが出来るので、ぜひ1度ご賞味ください。
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みかんでもっと笑顔になる 「紅香(べにかおり)」
野菜ソムリエ 小宅祐子さん vol.277
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こんにちは。野菜ソムリエの小宅祐子です。
先日、またも新しい柑橘に出会いました。長崎県産〈紅香(べにかおり)〉。品種名は「天草」で、この「天草」をさらに改良した上位版が〈紅香〉です。
天草は「清見タンゴール」と「興津早生」を掛け合わせ、さらに「ページオレンジ」を交配して生まれました。そこに、キク科の植物「ステビア」の濃縮液を散布する注目の農法「ステビア栽培」を採用し、品質が向上。さらに美味しく仕上げるために完全温度管理された温室で栽培。しかもはずれがないように光センサーで選別されています。こうして育ち、私たちの手元へと届けられた〈紅香〉は香り高く、ジューシーで甘さの際立つ優等生のような柑橘でした。出回り期は1月末から3月上旬。酸味が少なく、甘味が強いのが特徴ですので、酸っぱい柑橘が苦手な方にもおすすめです。皮が薄いのでナイフでカットしてみずみずしくジューシーな果肉を存分に堪能してくださいね。
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野菜がもっと好きになる 「生命力を感じる黒豆もやし」
野菜ソムリエ 知久幸子さん vol.276
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こんにちは!野菜ソムリエの知久です♪
先日、深谷の農と食を楽しむモニターツアーに参加して来ました。深谷といえば、深谷市のイメージキャラクター・ふっかちゃんの角でもある深谷ねぎが有名ですが、最近メディアでも注目されているのが「深谷もやし」です。「五感を通して豆の生命力を感じて欲しい」と熱く語るのは生産者の飯塚さん。飯塚農園の主力商品はブラックマッペを発芽させた黒豆もやし。市場流通の大半を占める中国産緑豆もやしに比べると、ひょろりと細いのですが、収穫期まで生長したものを触らせてもらうと、反るようにピンと伸びていて力強い!そして温かい!「もやしの生命力」が指先に伝わってきます。味わいも豊かで、もやしの煮汁ですらお料理のお出汁に使える程旨みがたっぷり。埼玉県産在来大豆にこだわって、丹精こめて育てられる黒豆もやしは、生産者の熱い想いともやしの生命力が感じられる、「もやしの概念」を覆す味がします。
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